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「実母が大好きなのに、憎い」。母を”独り占め”したかった私はおかしいの?

実母が大好きなのに、憎い。

子どもの頃も大人の今も、家族という存在は心強いもの。しかし一方で、家族にまつわる悩みが、大人になっても心に色濃く影を落とすことがあるかもしれません。
ママスタコミュニティでは、母親と2人の妹に疎外感を感じるママから、重苦しい胸の内が告白されました。

『私は三姉妹の長女です。私も妹たちも結婚して実家を離れ、県外にいます。姉妹の中では、私だけ学力が高く、しっかり者のキャラとされてきました。妹2人とは昔から話が合わず、正直嫌いです。一方、妹同士は仲が良いです。
私は昔から母が大好きでしたが、第二子の里帰り出産以降、1年会っていません。(実家には暴力的な父がおり、極力帰省したくないのです。)
先日母から、会いに行きたいと連絡がありました。ぜひ会いたいと思い、「夫が夜勤の日に泊まりで来ない?」と提案したのですが、母の返事は「日帰りで顔を見に行ってもいいか?」でした。実は私は、母が妹たちの家には泊まっていることも、私には内緒でみんなで旅行したことも知っていて……。正直私は「もういいや」という気持ちです。母には嫌味も何も言わず、休みが合わないと言って断ります。
嫌いな妹に母をとられたくなかったと思ってしまいます。私おかしいよね?』

ママたちが、投稿者さんの思いを肯定「おかしくないよ」

ママスタコミュニティのママたちは、投稿者さんの正直な気持ちを、本当に「おかしい」と感じるのでしょうか?

『「いい歳して」って言われそうだけど、私もそうだよ』

『おかしくないよ。私はもう30歳過ぎているのに、いまだに妹に焼きもちを焼く。母が妹に手を焼くのを見ると、「どうして妹だけ」と思う。そういう気持ちって消えないと思う』

『親って、手のかかる子の方が可愛いのかも? 私の弟は問題児だった。私は母に「あんたはしっかりしている。弟は弱い」と言われ続け、私は母の保護対象ではなかった。だから私は「母を理解する人間」という立場を目指して頑張ったけれど……何も努力せずに親の愛情を受ける弟は憎いと思うし、分かってくれない母には腹が立つ』

筆者の幼い頃の経験や、息子たちの姿を振り返って思うのは、子ども時代のきょうだいと言えば、「ともに暮らす”仲間”」でありながら、「親に甘える量を競う”ライバル”」でもある、ということ。こうした関係性は大人になっても、完全に消失することはないのかもしれませんね。長い間、妹たちに鬱々とした気持ちを抱く投稿者さんならば、なおのこと、と言えそうです。

投稿者さんは、どうしたらいい?ママたちがおくるメッセージ

表面上は何事もないかのように、苦しみをやり過ごそうとする投稿者さんに、ママたちはどんなメッセージをおくるのでしょうか? 「それで良い」とする意見に、「本当にこのままでいいの?」と問う意見、どちらも寄せられましたよ。

「それで良し」派のコメント

『投稿者さんは、不器用でも面倒な子でもない。いつでも頑張って素直になれなくなった、これは仕方ない。甘えっぱなしの妹たちの分まで頑張っただろうから、お母さんに甘えたいけど……今さら難しいよね。昔からのわだかまりより、今の家庭をいちばんにするのでいいんじゃないかな?』

「本当にこのままでいいの?」派のコメント

『お母さん自身が、投稿者さんに嫌われていると感じているのでは? 「あの子はちょっと難しい子」と思われているのかも。良い機会だから、「育ててくれてありがとう。恩返しもしたいし、泊まっていってくれない?」と言ってみれば?』

『言い方が悪いけど、投稿者さんの気持ち、イヤイヤ期に通じるなと思った。100%思い通りに自分の機嫌をとってほしい感じ……。その感覚なら、ある程度大人にならないと、自分がシンドイままだと思う』

『嫉妬だね、だけどいいじゃない。みんなお母さんが大好きで、独占したいと思うのは当然。
お母さん、差別しているつもりはないと思うけどね。投稿者さんも分かるだろうけど、わが子を差別したりしないよね? でも、投稿者さんは旅行のことなど差を感じる……「どうして私抜きなのよ!」、それ思って当然。その感情を母親にさらしてみては? それは甘える行為だよね。小さい頃にできなかったから、今甘えたい――そんな自分を否定しなくていい。お母さんは先に逝ってしまうもの。たくさん思い出をつくって』

『勝手に相手の感情を決めつけたらダメだよ。「日帰りなんて新幹線代の無駄じゃない?」と言うのではなく、「日帰りなんて寂しい」と言う。「甘えたいけど、お母さんは甘えさせるつもりないよね!?」はNGで、「甘えたいんだけど……」と聞いてみる。自分と相手の気持ちに線引きして、素直な自分の気持ちだけを伝えるのよ』

実は筆者も3人きょうだいの長子。だから、甘えることに抵抗のある長子ママの気持ち、分かります。たった一言でも「日帰りは寂しい」と甘えることがとても難しい……。
でも、ママになり、どのわが子も愛しい事実は変わらないのに、子どもの性格や、自分との相性で、接し方が違ってきてしまう、という親の気持ちも、筆者は分かりつつあります。最後のコメントのように、勝手に相手の気持ちを決めて卑屈になる必要は、きっとないはず。「投稿者さんとお母さんだからこそ」の関係性があるのではないでしょうか?
そして、投稿者さんが最後に残した書き込みが、

『結局、母は日帰りで来ることになりました。自分の正直な気持ちを、うまく言葉と行動にできない私ですが……少しずつでも母との時間を楽しみたいと思います』

投稿者さんが、お母さんとの再会を心から喜ぶことができたことを祈って……。

文・福本 福子 編集・山内ウェンディ

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
母親を独り占めしたかった。私おかしいよね?