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高齢ドライバーを見るたびに身構えてしまう……。子どもたちを守るためにママができることとは

※2019年6月時点の情報です。

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高齢者が車を運転することについての議論がネットなどで巻き起こっています。ママスタコミュニティでも高齢者が車を運転することについて疑問を呈したママがいました。

『高齢ドライバー見るたび、「免許返納して!」と思う。安全に運転できている高齢者もいるけどさ』

幼い子どもと母親が亡くなった事故の直後ということで、ママも事故が他人事とは考えられないのでしょう。この投稿に対してママスタコミュニティに集まったママたちはどのように回答をしたのでしょうか。

高齢ドライバーを見ると身構えてしまうようになりました

『私もちょっと構えてしまうようになったわ。特に信号のないところから出てこようとしているときに突然発進するんじゃないかって気が気じゃない』

『わかる! この前駐車場で車停めて降りてきた人が腰が90度に曲がって杖ついた高齢者だった……。こりゃ事故もなくならないなと思ったよ。怖くて近くには停められなかったし』

投稿者と同じく、高齢ドライバーを見ると身構えてしまう方もいるようです。全ての高齢ドライバーの運転が危険だとは限りませんが、事故の影響で恐怖を感じている方もいるのでしょう。

危うく事故に遭いかけました!他人事ではないママたち

『ほんとよね。つい先日だけど自宅近くの交差点で横断歩道歩いてて右折の高齢者に引き殺されそうになった。急ブレーキ踏んだみたいで50cmくらい手前で止まったけど。こっちの手汗脇汗は止まらなかった。運転席見たらどう考えても80歳オーバーで口パクパクして』

『同感! 先日、スーパーの駐車場内でブレーキも踏まず、左右確認もしないで出て来た高齢者! もう少しでぶつかるところだった。こっちが寿命縮まるわ』

これはもう他人事ではありませんね。このような危険な目に遭うと高齢ドライバーを見るママたちの目はますます厳しくなってしまいそうです。

高齢者(70歳以上)の免許更新制度の仕組みとは

そもそも、高齢者の免許更新制度の仕組みはどのようになっているのでしょうか? じつは、警視庁によると 高齢者の定義は70歳以上となっています。この年齢に該当する方々は、高齢者講習を受講しないと免許の更新ができない仕組みになっているようですね。

高齢者講習の流れ

一般社団法人 全日本指定自動車教習所協会連合会が運営している「高齢運転者支援サイト」によると、高齢者が免許を更新する際はまず認知症かどうかを判断する「認知機能検査」を受けることになるとのこと。そこで検査の結果や医師の診断をもって認知症と診断された場合免許は更新されず、免許の停止もしくは取り消し処分となります。

しかし認知機能検査で“少し認知機能が低下しているおそれがある”(記憶力・判断力が少し低くなっている)あるいは“認知機能が低下しているおそれがない”(記憶力・判断力に問題がない)という結果が出た場合は、動体視力や夜間視力の検査を受け、ドライブレコーダーが搭載された車を運転して指導員から助言を受ける講習を経たのち、免許を更新できるという仕組みになっています。

高齢者が運転するときの記憶力や判断力が衰えていないか、検査をする仕組みは整っているようですね。

子どもの安全はママが守るしかない?世の中から痛ましい事故がなくなりますように

高齢者講習があっても、高齢者が加害者となる交通事故はあとを絶たないように感じるかもしれません。それはもしかしたら高齢者が加害者になった事故だけが目立って報道されている可能性もあります。警察庁が発表した平成29年までの交通事故の発生状況(下図)によると、

原付以上運転者の年齢層別交通事故件数の推移


警察庁 平成29年交通事故の発生状況より表を抜粋

平成19年から平成29年までの10年間で交通事故の件数は減っているにも関わらず、70歳以上の高齢者が第1当事者(最も過失割合が高かった、あるいはケガの度合いがひどかった事故の関係者)となった交通事故の件数は変化していないようにみえますね。そのために高齢者が関係する交通事故が増えていると感じるのかもしれません。

(※第1当事者とは事故の加害者を指すものではありません。事故の関係者のうち、最も影響が大きかった人を指します)

高齢者が加害者となる事故を減らすためには、高齢者講習の内容を厳しくすればよいのでしょうか。しかし高齢者自身の交通手段として自動車が切り離せないシーンも少なくないでしょう。独り暮らしなどで家族に運転をお願いすることができない高齢者もいるかもしれません。それに事故を起こすのは高齢者だけではないはずです。ママたちにできることは交通ルールを守り、常に周囲に目を配りながら子どもの安全を確保することなのでしょう。また、いずれママの手を離れていく子どもたちの安全を守るためにも、子どもにも交通ルールをしっかりと教えることが事故予防に繋がっていくのではないでしょうか。

文・しのむ 編集・物江窓香

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