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どうすれば当たり前に3人以上産めるのか逆に教えてほしい。「日本は子どもを産みやすい国ではない」が約7割

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「お子さん、お孫さんには子どもを最低3人くらい産むようにお願いしてもらいたい」という、とある政治家の発言がありました。

責任ある政治家としては少子化対策推進のため、親世代、祖父母世代へ述べる必要があると考えたのでしょうし、実際は講演中にジョークのような流れで出た発言のようですが……。たとえジョークだとしてもネタにされている当事者側としては、あまり気持ちのいいものではありませんね。子どもを産むか産まないか、子どもをどう育てるかは、言うまでもなく子育て世代にとっては大変大きな課題です。もしこの発言通りに両親や義両親、祖父母から「3人産んで」と言われたとしたら……言われる側が特に希望していなければ、「余計なお世話」と思うだけが関の山ではないでしょうか。

ママスタコミュニティにも、この政治家の発言に対して意見が集まっていました。

「どうすれば当たり前に3人以上産めるのか教えてほしい」いろんな事情を持つ女性たちからの意見

「子どもを最低3人くらい」。受け取る人の事情によっては、人権侵害と感じても不思議ではありません。ジョークならジョークなりに、もう少しスマートに言葉を選んでほしいという意見がありました。

『3人育てるって相当大変なことだけど、子育てしたことないオジイチャンは分からないんだね。経済的にも精神的にも大変よ。産むだけなら簡単だけど、その後が大変すぎる』

『2人目不妊の私にどうやったら当たり前に3人以上産めるのか教えてほしいわ』

『”少子化問題を解決するには”最低3人は子ども産まないとってことだよね。言葉足らずはバッシングの嵐だよね。言ってることは正しいよ。これからの日本を若い人がなんとかしないとね。でも、税金が上がりすぎて手取りが少ないのに子どもは産めないよ』

『言葉が足らないよね。事実少子化なんだからそう思ってしまうのは間違いではない。でもそれを発言する以上はもっと言葉を選んで責任をもって言わないと』

女性の立場からすると、何が出産・育児の壁になっている?

世の女性たちが今の日本に足りないと考えているのは、コレでした。

『教育費など無料にしてくれたらあと2人は産むけどな』

『日本は子育てしにくい。このご時世余計に母親を苦しめる。子育て世帯への補助が手厚くない』

『災害、犯罪、いじめ、貧困の心配がない世の中にならないとなぁ。現代は情報があふれてるから、子を持つことにリスクを感じてしまうよ。なんのリスクもなく、産める体なら私は3人くらい産むよ』

『「あー欲しいな!」って思ってみんながみんな妊娠できるわけじゃないし、不妊治療代も国が負担してね!』

『その前に待機児童を何とかしてください。仕事はあっても保育園の空きがありません』

『生み育てやすい社会環境、経済環境にするのが国会議員の仕事でしょうが。税金は上がるわ手取りは減るわ、賃金に地域格差はあるわ、保育園は足りないわ、労働環境も落差が激しいわ、今の日本のマイナス点をあげたらキリない』

『産まない人が増えてるのは、子育てしやすい環境ではないから。そのくらいも予想できないものかな』

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日本は子どもを産みやすい国なのかどうか、こんな調査もあります。

「日本は子どもを産みやすい国に近づいていない」67.8%

公益財団法人1more Baby応援団の「夫婦の出産意識調査2019」では、日本が子どもを産みやすい国かどうか、日本社会のどのような点が「産みにくさ」を作り出しているかが示されています。

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既婚者の男女2,961名に聞いた「日本は子どもを『産みやすい』国に近づいているか」の問いに、「近づいていない」と答えた人は67.8%。

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その原因の上位3つは「社会制度が整っていない(76.6%)、「保育・学校にかかるお金が高い(68.8%)」、「給与が低い、または上がる見込みがない(65.8%)」となりました。社会環境の改善が急務であることがうかがえます。

他にも、「日常の生活費が高い(58.2%)」、「自身の老後のお金が心配(48.0%)」、「塾や習い事の費用が高い(46.7%)」といった金銭面への懸念や、「社会が子連れ・子育てに冷たい(36.0%)」、「高齢化社会やいじめの複雑化など生まれた後の子どもの環境が心配だから(34.3%)」といったように、家計の問題と、日本の”品格”が理由として挙げられました。

【調査対象】
■既婚者2,961名の条件
・対象:既婚女性20-39歳、既婚男性20-49歳(男性は妻が39歳以下)
・割付条件①:全国各都道府県均一回収(各県63名)
・割付条件②:既婚子なし/既婚子1人/既婚子2人以上 それぞれを均一回収
⇒47(都道府県)×3(子ども条件)=141セルのそれぞれを21名ずつ、計2,961名回収
回収後、①各都道府県の人口比、②一世帯の子ども人数の構成比を平成27年総務省統計データより算出し、ウェイトバックをかけた。本情報で用いているのはウェイトバック後のスコアである。
■調査方法:インターネット

このように、若者にとっては不安が山積みである結婚・出産・育児。対してその原動力となるのは、「愛する人と家庭を築き、子どもを産み、育てたい」という”当人たちの気持ち”だけです。わが子のかわいさだけで不安をカバーできるとは……限りません。

日本の子育てを取り巻く何ともいえない閉塞感を改めて知らしめた、政治家の発言でした。しかし若い世代は政治家の発言にくすぶるだけではなく、「こんなことが不安だから結婚・出産できない」と、声を上げ続けていかなければなりません。

 

文・しらたまよ 編集・しのむ イラスト・はなめがね

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
「子供最低3人くらい産むように」