子連れでもアート鑑賞はできる!子どもと美術館を楽しむヒント4選
小さな子どもがいると、なかなか美術館や美術展に行けないですよね。「飽きて騒いでしまったらどうしよう?」「帰りたい! と駄々をこねたらどうしよう?」そんな不安でなかなか足を運べないことでしょう。アート好きなお母さんにとってはとても辛いことです。
しかし美術館を訪れることは、子どもたちにもとてもいい影響があると私は思います。というのも、絵や彫刻を観ることで子どもたちは「何かを感じて」心が育つ、と考えているからです。私自身、アート好きの母に美術展にたくさん連れて行ってもらったことが絵を好きになったきっかけですし、娘も絵を描くことが大好きで暇さえあれば絵を描いています。知識を得るというより、子どもが絵を観て「感じる」ことが大切だなぁと思います。
あまり堅苦しく考えず、美術館を子どもと楽しみませんか?
子どもと一緒に美術館を楽しむために、私が工夫していることがいくつかあるのでご紹介したいと思います。
1.子どもに美術展や美術館に関するテレビ番組や本を見せてみよう
いきなり美術館を訪れても子どもにとっては難しく感じてしまいます。企画展などは、その時期にテレビで特集が放映されることがあります。テレビは分かりやすく絵画や彫刻を紹介してくれるので、部分的にでもテレビ番組を録画して見せてあげてはいかがでしょうか? またインターネットや本で「どの絵が好き?」と一緒に会話しながら調べてみてもいいと思います。無理やりではなく、自分から調べる気持ちになってくれる、それがベストです!
2.スケッチができる美術館もある!子どもに模写をさせてみよう
たとえば東京都美術館では、中学生までの子どもたちに磁気式のお絵かきボード「とびらボード」を貸し出しています。磁気式なので絵画を汚す心配がなくスケッチができるのです。一度描いて次の絵を描く時は消さなければならないので少し残念ですが、子どもにとっては自然と、能動的に美術に触れられる作業となりますよ。
スケッチが楽しめる美術館は日本では少ないですが、写真撮影が可能な美術展もあります。
3.順路通り回らなくていい!好きな作品をじっくり見よう
美術展は順路があるので順路通り観ていこうとしてしまいますが、興味のある作品から観ていっても大丈夫です。作品解説なども全部読むのは難しいですから、音声ガイドを借りるのも一手。もちろん途中で気になる作品があったらじっくり観てもいいですね。子どもは子どもなりに新たな発見をしてくれるものです。
4.小さい子ども連れの場合、託児サービスがあるかどうか調べてみる
「子どもと美術展はやっぱり不安……ゆっくり鑑賞したい」という方は、託児サービスを利用してみてはどうでしょうか? たとえば国立新美術館や東京都美術館では託児サービスが用意されています。
子どもはアートを観る体験を通して、絵を描く気持ちや絵を楽しむ気持ちが芽生えるかもしれません。すぐには興味を持てなくても、心は何かを感じて、将来感性が育つきっかけになるかもしれません。
勉強と考えず、アミューズメントパークに行くように、気軽に子どもと美術館を楽しんでみませんか?