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クラスの中でひとりぼっち……動物の気持ちに寄り添うことで勇気をもらった娘の話

娘は少しシャイな性格で、友達を作るのに時間がかかるタイプです。
新学年になった時に、風邪をひいて何日間か休んでしまいました。

娘が久しぶりに登校してみると、女の子グループがすでにできつつあり、居場所がない状況になっていました。「ひとりぼっちだ……学校行きたくない」と学校に行くのを渋るようになり、私はとても困りました。
そんな時に親子で知ったのは、人工保育で育てられたゴリラが家族のもとに戻っていくというニュースです。


この子ゴリラは母ゴリラがおっぱいが出なかったこともあり、母ゴリラから離す形で飼育係が育てていました。その後子ゴリラが群れに戻る姿に、娘は惹かれたようです。



動物園というと、話題の動物をとりあえず見る、動物とのふれあいエリアに行く……などといった流れで見学することになると思います。でもこの時の、娘が「ゴリラが見たい!」と積極的に選んでいる気持ち、ゴリラの気持ちや境遇に共感していたこと。その気持ちがとっても大事なんだなぁと思いました。いつでも、わが子の心や興味を敏感に感じ取ってあげたいと親としても感じました。
娘はその後、ゴリラについて調べた事を、みんなの前で勇気を出して発表をすることに。


娘は自分なりに調べたことがみんなに認められるきっかけとなり、少しずつ自信を取り戻すことができたのです。そして担任の先生の尽力もあって、今では娘はクラスの女の子たちと楽しく話すようになり、学校に行けるようになりました。

娘のデリケートな心は私も心配でしたが、動物の心にも寄り添える優しさが娘の長所なんだ、と今は思います。そして、こうやって困難を1つずつ乗り越えることで、自分に自信をつけることができるのだと感じています。

文、作画・久坂さくら

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