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新生活に慣れない1年生にトラブル発生!?イケメン先生の神対応

長女の担任の先生は、若い男の先生で、保護者の間では「イケメン先生」と呼ばれていました。

入学式やその後に少しお会いした時の様子を見る限りはとても良い先生という印象でしたが、そのイケメン過ぎるところが少し引っかかっていました。
「ファッションにもすごく気を遣ってるみたいだし、実はチャラかったりしないかな?」
今となっては失礼ながら、そう思っていました。

そして想定外のことが起こりました!

イラスト3

学校帰りにたまたま会った娘のお友達。保育園が一緒だったので、彼女のママがいつも閉園の19時ギリギリくらいに駆け込むように迎えに来ていたことを知っていました。19時まで、入学したての1年生をどこにも預けず待たせるわけはありません。

しかし彼女の説明ではなかなか詳しく現状を把握できず……。彼女の安全と我が家の家庭訪問の時間が迫っていることを考え、ひとまず彼女もうちへ連れて帰って、彼女のママにその旨をLINEで連絡しておきました。

そうこうしているうちにイケメン先生が到着されました。

お友達の存在に気付くと、彼女の担任ではないのに、驚いた様子で名前を叫んだ先生。

やはり彼女は、学童に行く予定だったのでした。学童の待ち合わせ場所に現れず、校内にも見当たらなかったことから、学校と学童両方から大捜索隊が出ていたそうです。(後から彼女のママに聞きました。)
先生はただちに学校に連絡し、私の元へもママから電話がかかってきたりして、家庭訪問そっちのけで対応に追われました。

「もしかすると彼女は、新生活に疲れて、学童にも行きたくなかったのかもしれない……」

無理強いすると後々の生活に響くかもしれないと思った私はこの日、ママの了承をもらって、そのまま自宅で彼女を預かることにしました。

一方、先生の元にも、学校から状況説明を求める電話が何度もかかってきて、やり取りが聞こえてきました。どうやら学校も、「彼女が学童が嫌で行かなかったのでは」と懸念しているようでした。

それに対し、先生は……。

イラスト5

子どもを悪者にしない、神対応!

この瞬間に
「子どものことをいちばんに考えてくださる素晴らしい先生だ。この人なら我が子を任せて大丈夫!」

そう思いました。

通常の家庭訪問とはだいぶ内容が変わってしまいましたが、先生のトラブルに対する対応を間近で見ることができ、数分のお喋りをするよりも深く先生の人柄を知ることができた気がします。

もちろんこの時だけでなく、その後もずっと、先生は子どもたちや保護者の良きお手本でした。素晴らしい先生に見守られ、娘が楽しく有意義な1年を過ごすことができたことは、言うまでもありません。

先生は残念ながら既に異動されてしまいましたが、子どもだけでなく私も、先生から学んだことを今後も忘れずに過ごしていきたいと思います。
イケメン先生、本当にありがとう!

 

文、イラスト・加藤みちか

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