家に遊びに来たママ友から「Wi-Fiのパスワード教えて」と言われた!ママたちの返答とは
「間もなく通信速度が低速となります」。月末近くに、通信速度に関する通知が来ると落ち込む方もいるでしょう。筆者は低速化にならないようWi-Fi環境以外で動画などはあまり見ないようにしています。それでも気がつくと契約している通信量だけでは足りなくなることも。
スマートフォンユーザーであれば経験したことがある通信量の悩みに関連する質問が、ママスタコミュニティに寄せられていました。
『幼稚園ママが家に遊びに来て、「Wi-Fiのパスワード教えて」って言ってきたら教えますか? 』
時代を反映した相談ですね。ママたちはこのお悩みにどのように回答したのでしょうか。
セキュリティ的にも、人としても無理……
遊びに来ているママ友からいきなりネットワークのパスワードを教えて、と言われたら今後の付き合い方考えちゃう……というママたちからのコメントがありました。
『家のってこと? そんなん言われたら引く。嫌だ』
『セキュリティに対する意識の差かな。うちのネットワークから変なサイトに繋がれても嫌だし教えない』
『「パスワード教えて」。もうこの言い回しする人な時点でアウトだわ』
『他人には絶対教えないし、自分も教えてなんて言わないし、常識じゃないの? ネットセキュリティーのリスクを考えたらあり得ない』
『自分から暗証番号教えてなんて言ってくるタイプは、本当に常識知らず』
親しい関係ならありじゃない?
家に招いている=教えられるという考えのママたちもいました。
『家に招くくらい仲がいいなら気にしない』
『うちのも教えてるから、うちのWi-Fi使ってもらってるし、ママ友のうちではママ友の家のWi-Fiに繋がる』
『自分の家に遊びに来てくれてる仲良しには自ら教えてる』
『別に構わない。躊躇なく教える』
ママ友との関係が悪くならない上手な断り方とは
これからも仲良くはしたいけど、パスワードは教えたくない……。ママ友との関係をうまく維持させるためにカドを立てない形の断り方はあるのでしょうか。
『「今、調子悪くて~」とはぐらかす』
『「旦那が管理してるの」とか言って、すっとぼける』
『「旦那が設定してるし、スマホの方もしてくれててわかんないわ」って言う』
Wi-Fiのパスワードを他人に教えることでおこりうるリスクとは
家族以外にWi-Fiのパスワードを教えた場合に起こるリスクについて、総務省の「公衆無線LANセキュリティ文科会報告書」には以下のような主旨で注意喚起がなされていました。
下図は、2018 年3月の総務省の公衆無線LANセキュリティ分科会報告書の中にある公衆無線LANにおけるセキュリティの脅威をわかりやすく図にしたものです。報告書の中で公衆無線LANは以下のように定義されています。
『電気通信事業者や自治体等のサービス提供者が無線 LAN のアクセ スポイントを設置して、飲食店や宿泊施設、交通機関、競技場等においてインターネット接 続サービスを提供するもの』
『誰でも使えるアンライセンスバンド(無線局免許を必要としない周波数帯)であること』
アンライセンスバンドとは、ユーザーが自ら設置して運営することができる無線ネットワークのことを指します。
理論上は誰でも無線LANを設置することができるため、やろうと思えば「情報の盗聴」や「情報の窃盗」を目的として設置することも不可能ではないのです。
①通信内容を傍受し、通信内容が盗用されるおそれがある。
つまり、どのようなサイトを見ているのか、ネットでどのような買い物をしているのかを第三者に知られるおそれがあるということです。これは「情報の盗聴」といえるかもしれません。
②第三者が利用者の端末やネットワークに不正侵入し、情報の窃取等が行われるおそれがある。
これは「情報の盗聴」だけではなく「情報の窃盗」が行われる恐れがあることを示しています。カード番号だけではなく、パスワードも銀行口座も「情報の窃盗」に遭う危険があるということです。
③正規の利用者や機器になりすまして、不正なサービスの利用、あるいは攻撃が行われるおそれがある。
「情報の窃盗」が行われたことで、第三者に不正にカードを使用されて経済的な損害を被る可能性もあるということです。あるいは悪意をもってパソコンやスマートフォンにウイルス攻撃をしかけてくる団体や個人の標的になる恐れもあるでしょう。
④正規のアクセスポイントになりますことで、利用者の接続を誘引し、通信内容の傍受等が行われるおそれがある。
アクセスポイントとは無線でパソコンやスマートフォンなどの機器と家庭内のLANを接続するための機械です。悪意を持って設置されたアクセスポイントに接続するとやはり「情報の盗聴」や「情報の窃盗」のリスクがあります。
このように、通信内容が傍受されたり、IDやパスワードが盗まれてしまう恐れなど、Wi-Fiのパスワードを家族以外に教えるということには、多くのセキュリティリスクがあります。一般的に高度なセキュリティで保護されている自宅Wi-Fiのパスワードを第三者に漏らすということは、自宅のネットワークがセキュリティの甘い公衆無線LANと何ら変わらない危険な状態になることとよく似ているのです。
教えてしまったばかりに……
以下はレアケースだとは思いますが、Wi-Fiのパスワードを教えたばかりにママ友さんの本性が見えてしまった、という悲しい”事件”です。
『私の元ママ友は、私と約束してない日でも自宅前の空き地にきて、うちのwi-fiでゲームさせてたよ。毎週末、何のためにうちの家の前にいるんだろうと思って尋ねたら、そう答えてびっくり。自宅に無いんだよねーって言われたけれど、すぐに変えた』
『OKしてしまえば、なに言っても大丈夫な人と思われて依存してくる人が多い。例えば、旦那が帰ってくる時間にも家にいたり夜でも遊びに来たり家に入り浸りになることだってある』
最近は、子どもがゲームをするためにパスワードを教え合い、知らないうちに家のパスワードが大勢に広がっていたというケースも少なくありません。元ママ友、とコメントにあるのはこの件をきっかけにお付き合いをやめたということなのかもしれません。たかがパスワードが人間関係を修復不可能なものにすることもあるのでしょう。
もしどうしても教える状況になった場合は、定期的にパスワードを変更するなど最低限できる対策をしたほうがいいでしょう。ネットワークのセキュリティは”わからない”、”知らない”ではもはや自衛できない時代になってしまったのかもしれません。Wi-Fiに限らずパスワードはうかつに第三者には漏らさないようにしたいですね。
文・鈴木じゅん子 編集・しのむ
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