毒親に育てられた私も毒親になってしまいそうで自己嫌悪……負のスパイラルを断ち切る方法とは
子育て中は周りのアドバイスや育児本を参考にする方もいると思いますが、念頭にあるのは育ててくれた親の姿ではないでしょうか。しかし毒親に育てられたという投稿者は、自身の子育てが実母と重なり自己嫌悪することがあると相談しています。
『誰か、毒親育ちを断ち切る力をください。最近ダメなんです。子どもに言いすぎてしまう傾向が出ています。自分が言われてきたほど酷いことは言っていませんが、ガミガミが止められない、「ばかじゃないの?」と言ってしまう、など自分でブレーキがききづらいときがあります。これじゃダメだ! 自分の親のようになると、ふと自分が実母と重なるときがあり、毎回酷い自己嫌悪に陥ります』
幼少期に辛い思いをした投稿者。自分の子どもには辛い思いをさせたくないと思っていても、ふと気がつけば実母にされて辛かったことを子どもにしてしまっているそうです。「どなたか私に力になる言葉をいただけないでしょうか。助けてください」の声に、ママスタコミュニティにはたくさんのコメントが寄せられました。
嫌なのに毒親と同じことをしてしまう経験談
『私も同じ。すっごい苦しいし情けない。どうしていいか分からないよね……』
『私も毒親育ち。子どもに対してガミガミ言わないけれど、内心すごくイラつくときはたまにある。そんなときは「これじゃ母親と同じだ、叩いたりしてないけど母親と同じだ」と思って我にかえるよ。母親が嫌いだから、絶対に同じようになりたくなくて』
『私も同じことで悩んでいます。とっさに、「なにやってんの!?」と頭に来てしまって、そこまで怒らなくても。ってくらい怒ってしまうときがあります。やはり母親がそのタイプで、今だと虐待になるとおもいますが、言葉の暴力と体罰があったので体罰は自分で押さえていますが、言葉の方がどうしても押さえてられないときがあります』
投稿者と同じように、実母と同じような子どものトラウマになる育児はしたくないのに、気がつけば自分もしてしまっていると悩むママから共感のコメントが寄せられました。
毒親のスパイラルを断ち切る方法
どうしたら、負のスパイラルを断ち切ることができるのでしょうか? アドバイスも寄せられているのでご紹介します。
まずは自分を大事にする
『自分と仲直りする。自分を大事にする。毒親育ちは自己評価が低いからね』
子どもの前にまず自分自身と向き合ってみることが大切だという声がありました。自分を許してあげて、大事にすることからはじめてみましょう。
子どもに対して絶対に言ってはいけないことを決める
『育児に限らず自分の中で「禁句」を決めた。例えば、バカ、ウザい、死ね、は? クズ、だまれ、うるせえ。毒親から言われて辛かった言葉や、今でも思い出してしまうこういう言葉を「自分は絶対に口にしちゃダメ」と決めて、日常生活でも使わないようにした。不思議なことに、それだけで「私はあの人とは違う」って意識がしっかり自覚できるようになってきて、カーッと頭に血が上って感情的に言葉を発することがなくなった。毒親とは違う、という自意識を明確にする前は、イライラが溜まると徐々に言動が粗暴になって、金切り声で子どもを怒鳴りつけたりしていた。親がそうしていたのとまるで同じだった』
子どもに対して「絶対にいってはいけない禁句」を設けている方もいるようです。実母と自分の違いを認識できれば自信にもつながるはず。
子どもを怒ってしまったら、たくさん褒める
『私も毒親育ち「怒られたことは頭に残りやすい。だから、怒る回数×3以上褒めてあげるのがいいよ」と言われて実践中。そういえば毒親から褒められることなかったな……と今さら気がついた。最初は褒め方が分からない、何に対して褒めたらいいか分からない状態だったけどね。今じゃ怒ったあとに「お話し聞いてくれてありがとー! 涙ふいてーカッコいいお顔が台なしだぞ!」みたいにできるよ』
『上級者は「1分間に16個子どもの良いところを言える」らしいよ。私はできていないけど……最初は何でもないときに褒めて、朝起きたら「自分で起きられてすごい!」「早起きできたね!」「おはようって言えたね!」とか何でもいい。「靴履けたね」でも「服着れたね」でも当たり前のことでいいから、褒める練習だと思ってね』
子どもに怒ってしまったら、それ以上に褒めているという方も。どんな小さなことでも、子どもは褒められると嬉しくて自信がついてきます。褒める練習をしてみましょう。
小さい頃に自分がしてあげたかったことをする
『私も毒母がいる。たまに自分が似ているなぁと思うことがありますよ。嫌なもんですよね。とりあえず、自分がどう育てられたのか、どう育てられたかったのかを冷静に考えるようにしています。我が子がもし自分なら、小さい頃どうされたかったか考えてみてはどうでしょう。子どもが生きているだけで丸儲けですよ』
小さい頃、自分がどんなことを親にされてみたかったのか考えて、実践しているという方もいました。まずは自分自身と向き合って、自分と実親は違うという自覚を持ち、そこから子どもと向き合ってみるのはいかがでしょうか。親は子どもにとってかけがえのない存在。つい怒ってしまったときは、自分が幼い頃にされて悲しかったことや、褒めたときの子どもの嬉しそうな顔を思い浮かべて、負のスパイラルから抜け出しましょう。
文・物江窓香 編集・横内みか
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