平 愛梨:第7回「息子を “赤ちゃん”と思って接しておらず、ひとりの人間だと思って育てています」
プロサッカー選手の長友佑都さんと2017年に結婚したタレント・女優の平愛梨さん。2018年2月を目前にご主人が急きょトルコへ期間限定で移籍することになり、ひとり残されたイタリアで無事男の子を出産。ついにママになった愛梨さんでしたが、息子さんもこの2月で満1歳。日々ぐんぐん成長している様子をうかがいます。
8ヶ月のときに歩こうとした息子。オムツ替えのときのキックはかなり痛い……
――今はハイハイの時期ですか?
ハイハイしていますね。どんどんスピードも速くなってきています。じつは8ヶ月のときに、もう歩こうとしたんですよ。でも主人が息子の腕をさわって、「まだ歩かなくていいよ」って止めたんです。私は「あ! もう歩くよ!」みたいなテンションだったんですけど。でも「ハイハイが、背筋を鍛えるから。ハイハイが一生を決めるから、なるべくさせるようにしてね」と言われました。
今はつかまり立ちはするんですけど、足裏とひざはすでに力強さを感じます。キック力も、すごいんですよ。オムツ替えのときにポン! って蹴られるんですけど、かなり痛くて。こんなにちっちゃな身体なのに、すでにそんな力を養っていることがすごいなって思いますね。
――離乳食は順調に進んでいますか?
それが、食べ過ぎなんじゃないかと思うほど。ごはんも、大人がふつうに使うお茶碗丸々2杯ぶんを食べるんですよ。こんなにあげていいものなのか、胃が大きくなるんじゃないのかなって心配もあって。とはいえあげても足りないと、すごくグズるのであげています。まぁ、体重は標準なんですけどね。パパもよく食べるので、似ているのかもしれない。喉に引っかかっちゃう! って思うくらい、パクパクすごいスピードで食べるので、目が離せないです。本当によく食べるので、卒乳もあっさりでした。
――あ、卒乳もされたんですね。
終わりました! 今回帰国してからなので、つい最近の話ですね。1日めは大泣きしたんですけどあげなくて、2日めは泣きはするものの求めてこなくなって。”本当にネットに書いてあったとおりだな”と思っていたら、3日めは泣くことさえなかったです。
――苦労するママも多いようですが、本当にあっさりだったんですね。さびしくはないですか?
今はまったく求めてこないし、すやすや寝ています。まだ夜中に2回くらいは起きますけど、おしゃぶりを口に入れてあげるとまたすぐにスーッって。”1歳になるまでは寝られない”と思っていたので、1歳までかからなかった! っていう喜びが今はすごくあります(笑)。さびしさは、まったくないかも。むしろ解放された感がありますね。
(※編集部注:インタビューの日は息子さんのお誕生日前の2019年1月下旬でした)
私、息子が生まれたときから”赤ちゃん”と思って接していないんですよ。ひとりの人間だと思って育てているので、赤ちゃんことばもあえて使っていないんです。グズっていると「グズっていいのは、6ヶ月までよ!」とか(笑)。
――それ、完璧に躾が厳しかったお母さまの影響が出ていますよね(笑)?
あ、やっぱり(笑)? ただ母のほうは孫だからか、息子にはすごくやさしくて。「あなたは、もっと過保護にしなくちゃ!」とまで言われます。昔はあんなに厳しかったのに、都合の悪いことは忘れているのかも(笑)。
厳しかった母の育て方が自分に出てクールに?その分パパの愛情は濃厚!
――愛梨さん自身は、厳しく育てているんですね。
クールなんだと思います、私。「なにをしてもかわいい!」みたいな感情がないんですよ。一生懸命なにかをやってできたとき、たとえばがんばって長く立っていられたときとかは「うわぁ、すばらしい!」って褒めますけど。むやみに「かわいい〜」というのは、いっさい言わないです。ただ、ツボはあるんですよ。それがパパとのツーショット(笑)。”かわいい”と思う率が高いので、よく写真を撮ります。
私がクールなぶん、パパがすごいというのもあります。帰ってきたとたんに「うわぁ〜」って感じで抱っこするし、私がごはんをあげていると「俺があげる!」ってスプーンを取るし。パパの愛情が濃厚なぶん、私がクールになっているのかも(笑)。
もともとの性格もありますよね。母からよく言われたのが、「世の中にはあなたをチヤホヤしてくれる人もいるかもしれないけど、自分をかわいいと思っちゃダメよ」「あなたをほめるのではなく、厳しく叱ってくれる人についていきなさい」。そのせいなのか、あまり……。
――育てられ方って、自分の子育てで出るんですね。
そうですよね(笑)。私の息子への接し方には、母からの影響が大きく出ていると思います。ただ今は「ママ! ママ!」ってグイグイ来るから、そのぶん私のほうからもがんばって応えなきゃという思いはありますね。
――今は後追いが激しい時期なんでしょうね。トイレにもついてきますか?
ついてきますねー。ドアを閉めると泣くのでちょっとだけ開けて、足でそれ以上開かないようにストップしているんですよ。ただ向こうは力ずくでも開けようとするので、「ママは今、トイレなの!」「開けたいなら、自分の力でがんばりなさい!」みたいな(笑)。こっちも負けていられないという感じで、おたがいタイでがんばってます(笑)。
「うちも、まったく同じー!」と思ったママも、多いのでは? 後追いの時期は、ゆっくりトイレに入れることがなによりの願いになりますよね(笑)。
さて楽しくお話を聞いてきた連載も、ついに次回が最終回。どんなお話が飛び出すのでしょうか?
取材、文・鈴木麻子 撮影・泉 三郎