子どもたちの先天性風疹症候群を防ぎたい!夫婦で予防接種を受けることを決めた話
妊婦さんが風疹にかかると胎児への大きな影響をもたらす可能性があることをご存じですか?
「先天性風疹症候群」といい、妊娠初期の妊婦さんが風疹に感染することで胎児も風疹ウイルスに感染し、心臓や耳、目などに障害を引き起こす病気があります。風疹は数年に1回ほどの頻度で流行する傾向があり、2018年の後半から風疹が流行しているのだとか。
夫は風疹のワクチンを1回しか受けていない世代です。
『昭和37年度から平成元年度に生まれた女性及び昭和54年度から平成元年度に生まれた男性は受けていても1回です。そして、昭和54年4月1日以前に生まれた男性は1回もその機会がなく、十分な免疫を持たない人達が蓄積していたものと考えられています。(引用元:厚生労働省「風疹について」)』
抗体が少ないかもしれないので、我が家も夫婦で予防接種を受けようと決めました。
検査の結果、私は抗体を十分にもっていたので「予防接種は不要」というお医者さんのご判断をいただきました。
夫は日中忙しいこともあり、検査なしで予防接種を打つことに。特に問題なく接種を終えました。
風疹の予防接種を受けたとしても人によっては抗体が十分につくとは限らないようです。ニュースによると、患者のお母さんは過去、予防接種をした経験があったとのことです。その時代で決められたことに従って自衛していたのに風疹にかかってしまうとは、なんとも不運としか言えません……。
私の知り合いにも、予防接種を2回受けたにもかかわらず抗体があまりない人がいます。予防接種は、たとえ妊娠に関係ない人だとしても、他人に風疹をうつさないために必要なことだと思います。そして風疹をうつしたかうつさないかの結果は目に見えないけれど、きっと抗体のない妊婦さんのため、また将来生まれてくる子どもたちのためになると思っています。
検査や予防接種のこと、ご家庭で話し合ってみてはいかがでしょうか。
文、作画・春野さくら