もしかして“産後うつ”?産後うつを経験したママはどう乗り切った?
ママスタコミュニティにあるママから「産後うつ」について問いかけがありました。
『精神科で診断はもらっていないけど、いま思えば産後うつだったと思っている人いますか? 新生児のお世話大変すぎ……。いまは生後10ヶ月なったからまだ楽になって落ち着いたけど……』
一見幸せに溢れている産後の時期にうつ? と不思議な響きに違和感を覚えるママもいるかもしれません。でも産後うつの症状は多くのママに起こる可能性がありそうです。ママスタのママたちは産後うつの時期をどのように過ごし、どう克服したのでしょうか。
産後うつを経験したママの声
産後うつを経験したママから経験談が届いています。
『かわいくて愛しくてたまらないのに、出産した夜から泣いていた。病室でね。周りは、笑って過ごしているのにカーテンを閉めて泣いた』
『一人目はなにもかもが不安で訳のわからないまま育児していて、いま思えば……。っていうのがある。いろんな情報があり何を信じていいのかもわからなかった。泣きながら家の壁をなぐって穴開けたこともあったし、布団に枕を狂ったように投げたこともあった(笑)。いまは笑って話せるけれど、当時は生き地獄だった』
『なにもかもうまくいかないし、赤ちゃんは泣くし消えたかった。2歳になった今、夜は朝まで寝るしあの頃と比べたらすごく楽になった。おっぱいも痛くないしとにかく体が楽』
『産後、里帰りできなくて本当に毎日辛くて泣きながら授乳していたな。1ヶ月検診で久しぶりに旦那以外の大人と会話をして、一気に肩の力が抜けて号泣して検診にならなかった。そのあとは毎月市の保健師さんがお家に来て子供の体調を見てくれて(本当は私の精神状態のチェックだったと思う)それもすごく助かったし安心できた。産後ってなんであんなに辛かったんだ』
育児への不安、あやしても泣き止まない赤ちゃん、授乳で痛む胸など、赤ちゃんを愛おしいと思う気持ちとは裏腹に精神的にも体力的にもきつい経験をしたママは少なくないようです。
産後うつ、自分ではなかなか気づけない?
病院で産後うつだと診断されたママはあまりいない一方で、家族に産後うつの症状を疑われたり、振り返ると産後うつだったかもしれないと感じるママがいました。頑張って育児に取り組むほどに苦しくなってしまうようですが、その苦しさに自分自身で気づくのはなかなかむずかしいのかもしれません。
『里帰りで出産したけど、産後1ヶ月で自宅に戻るはずが、私の精神状態が悪くて2ヶ月半まで実家にいた。父が精神科医で、冷静な判断をしてくれてよかった。その後も夜泣きやら離乳食を食べないやらで悩みはあったけれど、生まれてすぐがいちばんキツかった』
『一人目はならなくて、二人目を産んでからなった。一年くらい辛い時期がありました。今思うと産後うつ。育児ノイローゼ。二人目だから甘えられない! って思い込んだのがよくなかったなぁ。全部自分でやろうとしちゃった。でもそのときは精一杯で、しょうがなかった。気づいたら抜け出せていたからよかったけど』
『ゆる~くやるのが一番だよ。頼れるところ、頼れる人には頼る。10数年前の私に、いいたい。もっと力抜いていいんだよって』
ママたちの声を聞いて、筆者にも精神的に辛い時期があったな……とふと思い出しました。筆者は家族のサポートを得つつ、自身のキャパシティに合ったゆるい育児にシフトした結果、気づいたら産後うつの時期を通り過ぎていました。
‟自分に優しく”を優先していい
育児は初めての連続。ママが辛いと感じるのは無理もありません。厚生労働省が運営している生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネット」によると、産後うつを引き起こす要素として、ストレス・周囲のサポートの不十分さ・女性ホルモンの変化などがあるとしています。ママが産後うつになる原因には、睡眠不足・体調不良・理想の育児と相反する現実など、さまざまな要因が複合的に絡んでいるのかもしれませんね。日々の生活で辛いと感じることがあれば、一つ一つ向き合うこと。
ママスタコミュニティでは、産後うつについて何か具体的に対処したというよりも、気づいたら抜け出していたとのコメントが多く見られました。時間がくすりになることも多いのかもしれません。睡眠時間の確保・家族やシッターサービスなどのサポート・完璧な育児を目指さないなど、ママ自身に優しくする過程で、産後うつから遠ざかる一歩を踏み出せるといいですね。
文・森屋千絵 編集・Natsu
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