産後の思いがけない一人時間に興奮!二人目産後ハイが生んだ大失敗
子どもは二人欲しいなと思っていた私。
二人目の妊娠がわかり、出産する病院を選ぶ際に私が考慮したのは一人目(長女)のことでした。
当時、夫の長期出張が多く、双方の両親も遠方と頼れる人がほぼいない環境。長女は妊娠のことをわかってかわからずか「ママ、ママ」と常にぴったり。夫は長女を寝かしつけることができませんでした。
出産時に数日離れることも想像しづらかったので、個室で長女と宿泊可能な病院を選びました。
その後切迫早産などトラブルもありましたが、その後……。
そんなこんなの経験や思いのたけを、出産直後、入院部屋に案内されてから、看護師さんにマシンガントークしていたら、
出産前、長女も一緒に泊まっていくイメージをしていたけれど、そうじゃないのだと気付きます。全く想定していなかった状況にだんだん興奮し、ニヤニヤが止まりません。
一人目は眠れないほど気持ち悪い悪阻が長期間、お腹が大きくなってからは夜中にトイレで何度も目覚める日々、産後は授乳トラブルと夜泣きで一歳で断乳するまで睡眠不足が続きました。そうこうすると二人目妊娠、また酷い悪阻が再び……。
つまり私は3年ほどまともに寝られなかったのです!
「あーこの晴れやかな気持ち、SNSに投稿したいな」
「『私、夜になんと一人なんです』って誰かに言いたい!」
「友達に産後報告がてら連絡しようかな」
「そうだ、赤ちゃんグッズをネットで買い足しておこうかな」
「でもスマホ見ちゃうと覚醒するな、さすがに身体によくないよね」
「あ〜本持って来ればよかったな」
「持ってきたボディクリーム、身体の隅々まで塗っちゃおうかな」
元々じっとしていられない性分な私は次から次へとやりたいことが湧いてきます。
個室はホテル並みに綺麗で広々。一人で寝られるのが嬉し過ぎるけれど、寝ちゃうともったいない気もするな~。
看護師さん二人掛かりでベッドに寝かされ、そこから泥のように眠りました。当たり前だけど、身体は疲れ切っていたのですね。
そして長女の声で目覚めた時には「え? もう来たの?」なんて思いつつ、家族は面会時間終了時刻まで部屋で過ごしていき、さあ昨日の教訓を活かして今日も赤ちゃん預けてたっぷり寝るぞ! と思っていたら……。
胸がひどく張って痛くて寝られない……。
看護師さんは「仕方ないね、オッパイが準備しているからね」。その後入院期間中、夜は同様に胸の痛みに苦しめられました。
結局一人時間など満喫できないまま退院し、0歳2歳を抱えた怒涛の育児生活が始まり、二人目の断乳まで眠れぬ日々が再び続いたのでした……。
これから出産予定のみなさん!
産後の入院では、看護師さんにうまく頼りながらしっかり休息し、来たる家での育児生活に向けて体力回復と温存に努めてください(涙)。
脚本・rollingdell イラスト・Ponko