わが子をスマホでうまく撮りたい!カメラマンに聞く「子どもをかわいく撮るための簡単なコツ」
スマホのカメラも年々性能が良くなり、キレイな写真が撮れるようになってきましたね。使い慣れていて、いつも持ち歩いているスマホで、もっと上手く写真が撮れたら……そんなママたちのために、カメラマンの土田凌さんが、スマホでわが子を撮るための簡単なコツを伝授してくださいました。スマホでよく写真を撮るママ、必見です!
子どもの撮影は、縦よりは横がオススメ!スマホではフラッシュをたかない
――スマホで子どもの写真を撮るとき、基本的なポイントはありますか?
土田さん:お子さんの写真を撮るなら、縦よりも横で撮る方がいいと思っています。というのも、お子さんは動きが早いうえに、だいたいの場合横に動きます。縦の画面で撮ろうとするとカメラの画像内に入るように、ママがお子さんを追いかけられないことがあるのです。子どもは背もそれほど高くないので、縦に広く撮るよりは横で動きをカバーできる方が撮りやすく、また撮りたい瞬間を逃しにくいかなと思います。
――写真が暗くなってしまうときは、どうしたらいいでしょう?
土田さん:逆光だと綺麗に写らないと思います。なるべく撮る人(自分)の後ろに光や太陽があるように意識してみてください。
――スマホでフラッシュをたく方がいい場合、たかない方がいい場合の例を教えてください。
土田さん:スマホだとフラッシュをたかない方が綺麗ですね。夜の遊園地など暗い所で、背景も含めて全て撮りたいときなら、フラッシュがあればいいと思います。
撮る位置や構図は少し変えるだけで子ども写真がグッと良くなる
――撮る位置についてはどうでしょうか。上から撮る方がいいですか? それとも子どもと同じ目線で合わせるほうがいいのでしょうか?
土田さん:写真で表現したいことでも変わりますが、上から振り下ろすように撮ると、親が子どもを見つめているような視点になります。子どもと同じ目線で撮ると、近さが出て親近感が生まれます。
――いつも子どもを撮るときの構図があまり変わりばえしないのですが、チャレンジしてみてはという構図はありますか?
土田さん:例えばフローリングで寝っ転がって下から撮る、なんていかがでしょう。写真に躍動感が生まれると思います。下から撮ると、自分に寄ってくる子どもの姿がより近く見えるんですよ。
――これはオススメ! という子どもの可愛さが引き立つポーズはありますか?
土田さん:“ほっぺたを触るポーズ”はいかがでしょうか。仕事で女優さんによく取ってもらうポーズなのですが、女優さんよりも子どもの方がかわいいかもしれないと思っています。あとポーズではないのですが、パパやママにお子さんを抱っこしてもらって撮ると、お子さんがこっちを向いていても向いていなくても良い写真が撮れると思います。
子どもは予期せず動く……!シャッターチャンスを逃さない方法は?
――子どもが動きまくり、ブレてしまったり撮れなかったりすることもあります。プロのカメラマンさんは絶好の瞬間を撮るために何をしているのですか?
土田さん:スマホの撮影だと、手振れしないようにしっかりカメラを持つ、連写する、などの方法がいいかもしれません。スタジオでの撮影だと、一瞬大きな音を出して興味を引き、止まったその瞬間に撮るときもありますね。
――すべての写真がカメラ目線で、自然な写真が撮れないのですが……
土田さん:子どもの自然な表情を撮りたいときは、誰かと遊んでもらうことが多いですね。僕も仕事でご自宅に行って撮影するときがあるのですが、そのときは一緒に遊ぶこともあります。
――子どもたちの集合写真を撮りたいとき、子どもたち全員がカメラの方へ向いてくれません。カメラマンさんは運動会や遠足などで集合写真を撮ることも多いかと思うのですが、どんな技を使っているのですか?
土田さん:僕は必ず連写で撮ります。6枚以上は必ず、しかも大きな声を出しながらシャッターを切っています。また、集合写真を撮るときに親御さんたちがいる場合、一旦カメラを置いてもらうようにしています。というのも、親御さんがそれぞれカメラやスマホを持っていると、子どもたちの視線が分散してしまうんですね。「●●ちゃんのママのカメラで撮るよ~」と言っても他の皆さんもカメラを構えているので、結局子どもはそれぞれ自分の親のカメラに向いてしまうんですよ。
皆さんで協力して、カメラを一旦下ろして「子どもに向けるカメラは1台」を意識していただければと思います。
ちょっとしたコツを知っているだけで、スマホでいい写真が撮れるようになれそうですね。皆さんもぜひ試してみてください。