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「ルル」「パブロン」など「コデイン」が含まれる医薬品が12歳未満への使用が禁止に。子どもへの市販薬使用について注意が必要

Medicines lying on the surface of table

子どもが風邪を引いたかもしれない……。すぐに病院へ連れて行ければいいけれど、忙しくてすぐに時間が取れない場合や、風邪やインフルエンザなどで病院が混雑するシーズンはうっかり他の病気を貰ってしまいそうだし、症状が酷くなければ病院へ行くのを避けたいと考えることもありますよね。そのようなときに登場するのが市販薬です。きちんと添付の注意書きを読んで子どもでも大丈夫と購入していたいつもの市販薬が、実は12歳未満は使用禁止になったことをご存じでしょうか。

「コデイン」が含まれる市販の風邪薬や咳止めが12歳未満は使用禁止に

子どもが風邪っぽいと感じたら飲ませていたいつもの風邪薬が、いつのまにか12歳未満は使用禁止という注意書きが書かれているのです。成分量などに変更はなさそうなのにどうして突然12歳未満の子どもへの使用が禁忌となってしまったのでしょう。

咳止め作用のある「コデイン」が原因となっている

咳止め作用のある「コデイン(「コデインリン酸塩水和物」または「ジヒドロコデインリン酸塩」)」という成分が、呼吸困難や肺疾患などの重篤な健康被害をおこす副作用があるため、12歳未満の小児に対しての投与制限を厳しくすることになりました。しかし「コデイン」の成分が含まれている国内の市販薬約600品目のうち、およそ100品目が小児専用の薬となっているため、2019年を目途にパッケージや添付されている使用方法の説明書の文章を順次差し替え、注意喚起を行う旨の通達が厚生労働省より各所へ行われています。

米国などではすでに「コデイン」の小児使用への規制が行われている

米国などでは、すでに「コデイン」成分を含む薬に対しての規制が厳しくなっています。医療用医薬品については2013年当初には18歳未満への一部の対象者に対し「コデイン」成分を含む薬が禁忌となっていましたが、重篤な副作用を考慮し2017年4月には12歳未満の小児へ使用する鎮痛剤や咳止め薬への「コデイン」成分の使用を禁止することとなりました。市販薬としては2008年1月より全てのかぜ薬・咳止めについてコデインの含有を問わず2歳未満を禁忌としていますが、実際は市販薬に対して自主的申し合わせとして4歳未満が禁忌となっています。世界的にみてもコデイン成分の小児に対する悪影響が危惧されているのです。

なぜ日本は使用制限に対する対応が遅れているのか

日本国内では12歳未満のコデイン成分が含まれる市販薬については、2017年7月から2018年末までの「経過措置期間」が設けられています。この期間内に12歳未満も使用可能だった市販薬・医薬品の添付文書の改訂を順次おこなっています。米国と比べて対応が遅れていたり、経過措置期間が設けられている理由については、国内のコデインによる小児の呼吸抑制のリスクが欧米などと比較すると遺伝子学的に低いと判断されたからです。しかし薬剤師さんなど現場の方たちからは、もっと早く対応できるのではという声もあがっていました。

これまで12歳未満でも大丈夫だった市販薬でも確認を

薬剤師さんなどの現場の方々にとって「コデイン」成分を含む市販薬の12歳未満への投与制限に関しては、すでに周知されている上に常識であるという声もあります。しかし実際に使用する私たちにはまだまだ周知されていないのが現状ではないでしょうか。新しくパッケージや添付されている説明書きに注意喚起が行われたとしても、それ以前に購入した薬には記載がありません。今まで大丈夫だったので、改めて注意書きを読むことなく購入してしまうこともあるでしょう。12歳未満の使用が禁忌であると知らずに、これまで大丈夫だったので使用したために重篤な後遺症が起こってしまう可能性もあるのです。

迷ったら薬剤師さんに相談しよう

コデインが使用されているといわれている市販薬は「新ルル-A錠s」「パブロンゴールドA<微粒>」「ベンザブロックS」など、ドラッグストアの薬売り場でもよくみかけるものが多くあります。その数は100以上となってしまいますので、どれにコデインが含まれているのかを覚えるのは大変です。そこで今から新たに子どもに投与するために市販薬を購入する場合は、成分表や注意書きをくまなくチェックしてから購入するか、薬剤師さんに相談することをおすすめします。

知らないうちに大人の薬を子どもに飲ませてしまう危険性

ママスタセレクトのスタッフも旦那さんが確認せずに大人用の鎮痛剤をお子さんに飲ませてしまっていたことがあったそうです。他にも大人用の薬を量を減らしてお子さんに投与するケースもあるようです。このようなケースは決して珍しいことではないと思います。今回のコデインの使用制限についても、知らないうちに大人用の薬を子どもに飲ませてしまうリスクを伴っています。子どもは内臓がまだ未発達なため、大人用の薬を飲むと体内できちんと分解できなかったり、排泄できない可能性があり、大人よりも格段に薬の影響を受けやすいのです。また大人用の薬には子どもには飲ませてはいけない成分が含まれていることもあります。そうなると予想もしないような副作用を起こしてしまいかねません。何かあってからでは遅いので、「量を減らせば子どもに飲ませても大丈夫」など安易に考えず、容量や用法を正しく守ってください。

2019年には禁止される「コデイン」についてもっと幅広い周知を!

今回のケースは厄介で、これまで12歳未満に使用可能だった薬が使用できなくなっているので、知らないうちに子どもに使用禁止の薬を飲ませてしまうことが懸念されています。薬剤師さんなどの医療現場の方だけが知っていても、消費者に届かなければせっかくの注意喚起も意味をなさなくなってしまいます。

そこでまずはお手持ちの風邪薬や咳止めの成分を確認し「コデイン」が使用されていたら12歳未満のお子さんへの使用は中止してください。できれば12歳未満のお子さんに関してはまず「市販薬」ではなく、できるだけ医師の診察を受けることをおすすめします。悲しい事故から子どもたちを守るために、私たち自身が意識を高く持ち、可能であれば周知していけるようにしていきたいですね。

文・櫻宮ヨウ 編集・木村亜希

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