思いがけない場所・時間の緊急地震速報にパニック!?次にやるべき対策とは
日本で生活するなら切っても切れない自然災害のひとつ、地震。みなさんは緊急地震速報を、携帯電話やスマートフォンで受信したことはありますか?
緊急地震速報は、地震の発生直後に予想される各エリアでの強い揺れの到達時刻や震度をもとに、テレビやラジオ、対象となるエリアにある携帯電話などに届く情報のことです。
携帯電話の場合は、大音量のアラームと通知が来ます。ただ時間帯や場所によっては、アラームが鳴っても次に何をすればわからないこともあります。たとえばもし、静かな真夜中に大音量の緊急地震速報がきたら……?
真夜中に緊急地震速報が来た!パニックになって何もできない……?
ママスタコミュニティには真夜中に、「緊急地震速報が来た!」との投稿がありました。結果的に大きな地震は来なかったようですが、大音量のアラームが鳴り響き、驚いたものの何もできなかった人もいたようでした。
『まだ心臓バクバクしてる……』
『新生児を抱えて冷や汗かいた』
『お風呂上がりで素っ裸の時に鳴ったから焦ったけど、ただうるさいだけだった』
『飛び起きてプチパニックだったのに揺れず……』
『あの爆音で寝られる旦那を、ある意味尊敬する』
特に真夜中だと、大音量のアラームで無理やり起こされボンヤリした頭で、次に何をすればいいのか考えられなくなってしまいますね。
『鳴ってるのに「うるさいなー」って止めてすぐ寝てしまった私は、本当に地震が来たとき終わるよね』
中には寝ぼけてしまったのか、反省のコメントもありました。
緊急地震速報が運用開始となったのは2007年、それから地震の専門家や政府、テレビ関係者、携帯電話会社などさまざまな人たちの努力で、緊急地震速報のシステムは進化してきました。しかしなんといっても相手は自然災害なので、人類が災害を完全に予測するのはまだ大変難しいことでしょう。一般人である私たちは「鳴ったけど揺れない! システムの不具合じゃないの!?」などと油断せず、緊急地震速報のシステムが今後も改善されていくことを期待しながら、自分でできる備えをしておく方がよさそうです。
とはいえいきなり緊急地震速報が鳴ると、確かに驚いてしまいますね。そもそも気づかせるためのものですから驚いて当然なのですが、緊急地震速報が来たらその次はどうすればいいのでしょうか?
冷静に対処すべく、その時にいる場所別にまとめてみました。
場所別・緊急地震速報が来た時の対処
家庭で屋内にいるとき
家具の移動や落下物から身を守るため、頭を保護しながら大きな家具から離れ、丈夫な机の下などに隠れます。あわてて外に飛び出さず、しかし扉を開けて避難路を確保しておきましょう。もし料理や暖房などで火を使っている場合、その場で火を消せるときは火の始末をし、火元から離れているときは揺れている間に無理に火を消しに行かないでください。
ショッピングモールなど人が大勢いる施設にいるとき
吊り下がっている照明などの下から退避して、頭を保護し、揺れに備えて安全な姿勢をとります。施設の係員や従業員から指示があれば従いましょう。あわてて出口や階段に殺到しないようにしてください。
エレベーターに乗っているとき
最寄りの階で緊急停止ボタンを押し、停止させてすぐに降りてください。
屋外にいるとき
ブロック塀の倒壊や自動販売機の転倒、あるいは建物の壁、看板や割れた窓ガラスなどの落下などに注意し、塀や自動販売機、建物から離れてください。大都市で地震に遭遇した時は、身の安全を確保した後、むやみに移動しないことが基本です。
山やがけ付近にいるとき
落石やがけ崩れに注意し、できるだけその場から離れましょう。
鉄道・バスに乗っているとき
つり革や手すりにしっかりつかまってください。
自動車の運転中は?
後ろの自動車やトラックなどの運転手が緊急地震速報を聞いているとは限らないため、あわてて急ハンドルや急ブレーキをかけると事故に繋がることがあります。緩やかに速度を落とし、ハザードランプを点灯して周りの車に注意を促しながら、道路の左側に停止しましょう。
家の中での安全を確保するためには事前準備が必要
もし家の中で緊急地震速報を受けた場合、家のどこが安全かわからなくなることもあるのではないでしょうか。安全な場所を知っておくことも大事ですが、その前に「家を安全な場所にしておく」のも大切です。
・寝室や子ども部屋には、できるだけ家具を置かないようにするか、なるべく背の低い家具にする
・家具が倒れた時に出入り口をふさいだりしないよう、家具の向きや配置を工夫する
・手の届くところに、懐中電灯やスリッパ、ホイッスルを備えておく
このような対策を取って事前に家の中の安全を確保し、また安全な場所を覚えておきましょう。
筆者自身が反省を込めて実感することではありますが、災害は「油断しているときにやってくるもの」。現在住んでいない地域で災害があったときは他人事と思わず、折に触れて備えと対策を見直していけるといいですね。
文・しらたまよ 編集・しのむ
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