「ゲーム機がないと仲間に入れないから買って!」と子どもに言われたママが考えたこと
子育てのなかで誰もが一度は直面するであろう、「わが家にゲーム機を買うかどうか」問題。小学生ぐらいのお子さんがいる家庭なら新しいゲーム機やソフトを買ってほしいと、子どもにねだられることも多いのではないでしょうか。
ママスタコミュニティに小学3年生の男の子のママから
『友達がみんな携帯ゲーム機を持っていて、持ってないから仲間に入れない。僕も買ってほしいと言われました。買いますか?』
と相談がありました。寄せられたコメントには
『勉強の邪魔だから買わない』
『他の子と遊ぶように言っている』
買わないママの意見もありましたが
『子どもが可哀想だと思わないの?』
『ルール守ると約束させて買う』
『誕生日やクリスマスまで待たせる』
のように、このトピックは「ゲーム機を買う」というママが多かったようです。
ゲームがやりたいの?友達と話を合わせたいだけなの?
相談したママは「”仲間に入れないから”買ってほしいというのは理由としてアリなのか?」と更に質問しました。そして買ったママ達から「子どもの様子を見て、周りの友達のことをリサーチして、よく考えてあげて」と意見が寄せられました。
『会話に入れないって、子どもにはキツイことだよ。私の親は「みんなって誰? 他の子と遊べばいい!」って言って絶対に買ってくれなかった。子どもには子どもの付き合いがあるわけで、会話に入れないから買ってほしいという気持ちもわかってほしい。“そんな理由?”って思わないで』
『クラスの男子で持ってないの3人だけだった。子どもには子どもの世界があるわけで』
『それで買ったよ。でも結局はゲームで友情ができるわけじゃない。本人自身なんだと思う』
『私が子どもの頃だけど、みんなが持っているからという理由だけで安易に欲しがって、買ってもらったものがいくつかある。あとから親に申し訳ないと思うようになり反省している。でも、そういう気持ちを経験し成長してきたと思う』
生まれた時からゲーム機がある時代を生きている子どもたち。「ゲーム機は生活必需品」とまで言い切るコメントもあり、子どもとゲーム機の関係は、ママの予想以上に密接している時代なのかもしれません。
相談したママは、クリスマスと誕生日の前倒しとして買うことに決めたそうです。喜ぶ息子さんの姿を見て、これで良かったと思いつつ「やはり今の時代は持っていたほうがいいのかな。難しい……」と最後にコメントを残しています。
本当に難しいですよね。そういう理由がありなの? と思いつつも、買い与えたからこそ子どもが考えることもありますよね。
数年前のことですが、筆者の家庭でも携帯ゲーム機をめぐって同じような親子のやりとりがありました。
ゲームと子どもの関係は変化する
子ども時代にゲーム機を買わずに過ごした筆者と、買ってもらい小学生の頃にゲーム機で遊んだ旦那。それまでは筆者の反対で携帯ゲーム機を買わずに過ごしていましたが、とうとうクラスの男子で持っていないのは息子だけになりました。
泣いている息子を見て旦那は「これからは、いつでもどこでもゲームができる時代。ゲーム以外のもので遊ばないのは困るけど、その折り合いは自分で身につけさせないと。大人でも難しいことなんだから、禁止するよりゲームと程良い付き合いかたを、子どものうちに教えたい」と意見があり、買うことにしました。
始めのうちは、約束の時間になっても止められなかったり、親に隠れてやっていたりということがありましたが、旦那は息子に「お父さんも子どもの頃、時間になっても止められなくて、君のおばあちゃんに怒られたよ。ケンカしたり、ゲーム機を隠されたこともあったよ。でも、だんだんと大事なことなんだって思えるようになったよ」と繰り返し話していました。
その息子も、今は6年生。たまに携帯ゲームをやっていますが、夢中になっていることは、他にたくさんあります。また、同級生の様子を聞いても、ゲームで遊ぶ友達もいれば、サッカーや野球に忙しくてゲームする暇がない友達もいます。遊びかたも時間の使いかたもみんな同じである時期は終わったようです。
とはいえ「友達がみんな持っているから◯◯が欲しい」は、これからもたくさん出てくると思います。その中から、自分にとって必要なものを自分で選べる大人になってほしい。ゲーム機を買って得たものは、これからの息子の人生にきっと役に立つはずです。