罰として休み時間なし!?小学3年生クラスにつきまとう「連帯責任」に対するママたちの意見
学生時代に部活動などで「連帯責任だ!」と、グラウンドを何周も走らされた経験はありませんか? 巻き添えをくったほうは「なんで自分まで、こんなこと……」と、理不尽に感じますよね。どうにも割り切れないモヤモヤが残るので、大人になっても忘れられない体験として残ることもありそうです。
さて先日ママスタコミュニティで目にしたのは、その「連帯責任」がついてまわるクラスについて。小学3先生の娘さんの学級の”決まり”なのだそうです。もしわが子のクラスがこんなふうだったら、自分はどのように感じると思いますか?
「なんでも連帯責任では、いじめが生まれるのでは?」と心配するママ
娘さんのクラスの決まりは、こんな感じだそう。
◯チャイムが鳴っても席についていない子がいたら、その子の席列の児童全員が次の休み時間なし(まわりが声かけをしなかった罰)。
◯宿題を忘れてきた子がふたりいたら、クラス全員2時間めの休み時間なし(宿題の大切さ、忘れ物をするとまわりに迷惑がかかるのをわからせるため)。
◯給食はいっしょに食べる班の全員が食べ終わるまで、席についていないとダメ。片付けるのもダメ。食べるのが遅い子がいたら、最悪昼休みなし。食べる量を減らすのも禁止(時間内に済ませないとまわりに迷惑がかかることがあるのを、わからせるため)。
『これ、どう思う? 本人が改善しなきゃいけないこともあると思うけど、担任がいじめの原因を作っているようにしか思えない。うちの子は少食で食べるのが遅いから、給食で困ってる』
きびしい規則だなという印象でしたが、「あり」という意見も半数近くありました。
『ダラダラさせるよりは、よいと思うけど。ひとりひとりの責任感を芽生えさせるためにも、連帯責任は大事なことだと思う。チャイムまでに座る、宿題をする、時間内に食べるって、すべて当たり前のことばかり。無理なことではないもんね』
『今の小学生は”個性重視”。親が叱らなかったりで、先生の指示に従えず集団行動できない場合も増えている。これくらいやらないと、収集がつかないくらい和を乱す子がいるのも事実』
給食を食べる量・速さには生まれ持った体質も。強要はやめて!
ただ、「あり」という中にも多かったのが「給食についてだけはおかしい」という意見。たしかに食べる量やスピードには個人差があり、どんなにがんばっても体質的に難しいことがあります。
自分自身の経験から意見をくれたママもいました。
『給食は本当に無理なときがある。私もそういう担任に当たったときは、プレッシャーがすごかった。少し体調が悪い日も言い出せずに無理して食べていたら、気持ち悪くなって吐いたよ。お母さんが迎えに来てくれるまでもう一度吐いて、友達が処理してくれたりで本当に申し訳なかった。その翌日から減らすことがOKになった』
『私も小学校のころ少食なのに減らせないうえ、時間内に食べなきゃいけなくて。えづいて泣きながら食べていたから、給食が大嫌いだった。給食のことを考えるだけでお腹痛くなって、毎日薬を飲んでいたよ。今でもトラウマ』
さらに宿題についても、こんな意見が。
『宿題忘れの連帯責任は、娘のクラスでもあった。でも「宿題は自分のためにすることで、友達のためにやることじゃない」と、懇談会のときに訴える保護者がたくさんいて中止になった。先生がラクするために、なんでも連帯責任と言っているだけじゃないの?』
『去年の我が子の担任がそんな感じで、クラスの雰囲気は最悪でした。ただクラスの子同士は仲がよくてなんとか1年間持ちましたが、3年生だとまだ負担も大きいですね。宿題は各家庭の問題ですよね』
『うちは宿題をちゃんと出しているけど、それは完璧に宿題ができているかを私が見ているから。家庭の事情で見てもらえない子だっている。それを連帯責任にするのは、おかしいと思う。親がきちんとしている家の子はラッキー! ってなっちゃう』
連帯責任はよい方向に進む場合もある一方、逆効果になることも
クラス全体にやる気がなく、いつもふざけあっているような雰囲気の場合であれば連帯責任も有効かもしれません。厳しいペナルティがあることで、「よし!」とやる気も出るでしょう。
とはいえそれ以外の場合では、逆効果となるケースもあるようです。実体験から寄せられた、こんな意見もありました。
『去年のうちの子の担任が、こんな感じだった。どんくさい子がいて、その子のせいで休み時間がなくなったり宿題を増やされたり。だんだん「あいつのせいだ」ってなって、孤立しちゃったみたい』
『友達が注意すると暴れてイスを投げたり、傘を振り回す子もいた。あとからわかったけど発達障害だった。そんな子に「声かけしなかった罰」と言われても……。給食だって食べられないのがプレッシャーで、登校拒否みたいになった子もいた。連帯責任というのもわからないでもないけど、小3でそこまでさせる必要がある?』
『我が子のクラスに連帯責任で罰があったときは、同じ班の子に声かけしても聞いてもらえず毎回ダメで、やる気をなくしてた。逆にできたらポイントが貯まって好きな遊びができるとなったときは、みんながやる気を出してクラスの雰囲気がぐんとよくなったって。罰がある方法は、がんばっている人がやる気をなくすよね。人に言われてもやらなくて、逆ギレする子もいるんだから』
担任の先生としては児童ひとりひとりに責任感を芽生えさせ、集団生活の大切さを学ばせたいのかもしれません。でも「休み時間なし」はペナルティとして重すぎるような気がします。息抜きもできないままずっと授業が続くのでは、集中力がどんどん下がっていきそうです。
また罰だけではなく、達成できたらうれしいことを用意しておくというようなバランスの工夫もマストですよね。
まずは連帯責任の話がどこまで本当なのか、確かめることからはじめましょう。担任と直接話をして、疑問点をぶつけていく。いじめが生まれそうな状況でも担任の先生にそれを制する力がありそうと感じられたら、しばらく静観するのもありかもしれません。
それでも納得できないのであれば、学年主任や校長先生に相談を。ママたちの意見にもあったように、ほかの保護者と話をしてみるのもおすすめです。
関連記事
※ママは臨月!小学3年生「どこにも行けない夏休み」の過ごし方- 参考トピ (by ママスタコミュニティ)
- 小学生 連帯責任で。これどう思う?