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子どもが自立するために、親が気をつけたいこととは #アドラー式子育て術から学ぶ

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時代の変化が早く、予測のつかない未来を生きる子どもたち。どんな世界でも子どもには自分の力で未来を切り開いていってもらいたいですよね。では、我が子が自分の力で考えて行動できるようになるには、私たち親は子どもとどう接していけばいいのでしょうか? アドラー心理学に基づく育児プログラム「パセージ」の内容を紹介した書籍『3歳からのアドラー式子育て術「パセージ」』の著者、岡山恵実さんと清野雅子さんに、詳しくお話を伺いました。

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子どもが自立するために

——子どもが自立するために、必要なことは何だと思われますか?

清野さん:子育ての目標のところ(※子育ての目標についてはこちらの記事参照)でもご説明したように、まず子どもが自分のことが好き、自分の長所を知っている、自分の不完全さを受け入れた上で自信がある、自分の行動に責任が取れるなど、結局それは「私は能力がある」という心が育っていることだと思うんです。それと同時に、自分も社会や家族の大事な一員だと感じている、それぞれの違いを超えてみんなのことが好き、みんなのために役に立ちたいと思っているなど、それはつまり「人々は仲間だ」と思う心が育っているということだと思います。これらの2つの心が育つように、さまざまな体験を重ねていけるように工夫していく、それが私たちの提案する、自立に向かう子育てです。

子どもに問いかける育児を

——具体的には、どういうところを気をつけたらいいでしょうか?

清野さん:大人が先に答えを言ってしまうのではなく、「こうするとどうなるのかな?」とこちらが問いかけると子どもは自分で考えますよね。自分で考えて答えを出して、その答えをもとに問題を解決できたら自信につながって、自立に一歩近づくと思うんです。子どもに問いかけることは大切です。

岡山さん:兄弟ゲンカなども、どうしたら仲良く遊べるかを子どもたちに考えてもらうこともできますよ。どうしたらいいか、子どもからもアイデアはたくさん出てくるんです。

ああしなさい、こうしなさいと過干渉にならないために

——どうしても子どもに指示してしまうことがあります。

岡山さん:親が過干渉していると育児の目標に近づくかどうかなんです。アドラー心理学に基づく育児プログラム「パセージ」では、「私は能力がある」、「人々は自分の仲間だ」という子どもの信念を育てるというブレない軸を決めて育児していこうと決めていますから、「これしなさい」、「こうしなさい」、「やっといてあげる」といった働き方で、子どもが自立するかなってちょっと考えると、多分自立しませんよね。だからいつも目標に照らして動いていけば、今私が手を出すことが勇気づけなのか、手を出さないことが勇気づけなのか、ということがわかると思います。

子育てに目標があるということはすごく助けになるので、目標をまず思い出す。そして自立するためには、子ども自身がやってうまくいったと思えばもっとやろうと決心するし、あるいは失敗したことから何か学んで、次はこれをやってみようとなります。それがないと指示されるまで待っているとか、お母さんが言うから安心なんだと思うと、自立には向かっていかないと考えています。体験から学ぶということは、子ども自身の生きる力を本当に育むのです。

『3歳からのアドラー式子育て術「パセージ」』

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著者:清野 雅子、岡山 恵実
出版社: 小学館
定価:1404円(税込)

取材、文・山内ウェンディ 編集・横内みか

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