子どもの「虫歯予防」にママ・パパがしてあげられること。間食のとり方や食べるタイミングとは?
わが子の乳歯が生えてくると気になるのが虫歯。特に1~2歳の頃は泣き叫ぶ子どもを押さえつけてでも、虫歯にならないために必死に仕上げ磨きをしているママも多いのではないでしょうか。
そもそも虫歯ができる原因とはどのようなものなのでしょう。厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトによると、「むし歯は細菌が糖質をもとに作り出す酸が歯を溶かすことで生じる」とされています。この虫歯菌は、歯が生えていない赤ちゃんの口の中にはまだ存在していません。じゃあ赤ちゃんは虫歯の心配がないかというとそうではなく、周りの人の唾液から感染してしまう可能性があるのだそうです。そういったことを防ぐ方法はあるのでしょうか? 歯磨きをしていれば大丈夫なの? 歯磨きもままならない小さなお子さんをお持ちのママは特に心配なことでしょう。でも虫歯予防には、歯磨き以外にもいくつかのポイントがあります。順に見ていくことにしましょう。
まずは赤ちゃんの口内に虫歯菌を寄せ付けない
子どものスプーンや箸をママ・パパと共有しない、ということは子育て中のママたちにはもはや常識となっていますよね。
『大人が口にした物や箸の共有しないようにしています。フロスも小さいときからしているので、自分からやって~と言ってきます。6歳と2歳。私は虫歯になりやすかったけど、子どもは今のところ虫歯なしです』
『歯磨きよりも周りから虫歯菌を移さない努力をした。3歳まではなにがなんでも口移しをしないように。歯が生えてからは夜に仕上げ磨き、食べた後はお茶を飲ませるくらい。高校生、小学校高学年だけど二人とも虫歯なしだよ。ちなみに下の子はエナメル質形成不全だけどね』
前述のとおり、虫歯菌は唾液から感染するので、大人がかみ砕いた物を与えたり、スプーンや食器を共有したりすることも避けたほうがいいとされています。おじいちゃん・おばあちゃん世代などのなかには、箸やスプーンなどを共有することで虫歯菌がうつってしまうことを知らない人もいるかもしれませんので、子どもに食べ物を与える可能性のある人たちとはこういった情報を共有しておきましょう。
おやつは計画的に、規則性をもたせて与える
歯垢の中の細菌は口の中に糖分があるときに酸を作り歯を溶かす性質があります。でも歯垢の中に唾液が浸み込んで酸が中和されると、歯はふたたび修復されます。このバランスがうまく取れていれば虫歯になりません。そのためには、間食を何度もとったり、だらだらと口の中に物がある状態を続けたりして、歯が溶かされる時間を長くしないことが大切です。
できればおやつの回数は理想は1回(多くて2回)、就寝前、食事前には与えないようにしましょう。遊びながらなどの‟ながら食べ”も禁物です。
お菓子の選び方に気をつける
お菓子を避けるように努力はするものの、全て避けるのは難しいですよね。特に上にきょうだいがいる場合は、小さい頃から与えてしまいがちです。そのような場合には、せめて何を食べさせるか、気をつけてみましょう。例えば、お菓子でも、キャラメルやガム、チョコレートなど、歯につくと取れにくいタイプは虫歯になりやすいので避けておくといいでしょう。他にもビスケット、カステラ、ドーナツなども歯につきやすいお菓子の代表格です。反対に、ポリポリ、コリコリ、よく噛まないと食べられないお菓子、例えばおせんべいやクラッカー、かりんとうなどは虫歯になりにくいお菓子と言えます。いずれにしても、これらのお菓子はお茶や水を飲ませながら食べるようにしましょう。
『12歳虫歯なし。歯磨きはもちろんしているけど、飲み物がいつもウォーターサーバーの水だった』
『朝と夜の食後だけ磨いている。あとは何か食べたらお茶を必ず飲ませる、大人の虫歯菌移さないように気をつけるくらい』
『9歳5歳。一度も虫歯なし。仕上げ磨きは小学生前までしていた。ジュースはあまり飲ませていません。お菓子は普通にあげています』
歯磨きはもちろん重要ですが、口内に食べ物が残らないように、水やお茶を飲ませることも重要のようですね。また、お菓子は食べさせていたママも、飲み物に気をつけていたようです。
夜の歯磨きは念入りに
寝ている間は唾液に分泌量が減るので、口の中に虫歯菌が停滞し、歯が溶けやすくなります。そのため、寝る前の歯磨きは念入りにしましょう。まだ小さな子どもの場合、一人ではなかなか上手に磨ききれないでしょうから、ママやパパが仕上げ磨きをしてあげるようにしましょう。
『一日1回しか磨かなかったよ。寝る前に、「歯磨き上手かな?」の歌をうたいながら。その代りどんなに眠くても磨かないまま寝かさなかった』
『朝、昼(又はおやつ)、晩は基本。外出で昼が磨けなかったら、晩は念入りに。私が子どもの頃に虫歯だらけで、嫌な思いしてきたから、自分の子どもは虫歯にさせたくない! と必死です』
筆者も子ども達に1日1回就寝前に念入りに仕上げ磨きをしてあげるようにしています。幼児用デンタルフロス(糸ようじ)も積極的に使用して、歯ブラシだけでは落としきれない歯と歯の隙間の汚れも落とすようにするといいですよね。
定期的に歯科検診を受ける
公益社団法人日本小児歯科学会によると、乳歯の虫歯はママ・パパが気付かないところにできていることや、子どもが痛みを訴えないことも多く、知らないうちに進行していることがあるようです。歯科検診は、虫歯の有無にかかわらず、歯に関する成長を確認できる良い機会です。歯が問題なく生えているか、噛み合わせや歯並びに問題がないかを診てもらい、子どもの歯に沿った歯磨き方法を定期的にチェックしましょう。
『うちは1歳から定期的に歯医者に通っている。検診的な意味で。今4歳だけど虫歯ないし、歯磨き嫌がって泣いたり暴れたりしたこと一度もないよ』
歯医者は怖いところではない、という意識を小さい頃から持たせるにもよい機会ですね。
一人で歯磨きができる小学生以降も仕上げ磨きは大切
小学生に上がる頃には一人で歯磨きできるようになっていますが、まだ永久歯に生え替わりの時期は歯並びが複雑なので磨きにくく、歯垢を落としきれないものです。近年は小学校中学年くらいまでは1日1回仕上げ磨きをしてあげると良い、という考え方も広がっているようです。もともとの歯の質には個人差はあるけれど、それ以外にも虫歯になりやすい習慣を見直してママ・パパが子どもの虫歯を防いであげたいですね。
文・ゆかりんご 編集・横内みか
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