”子どもだけデビュー”の夏祭り。小学生のおこづかい相場は?
夏祭りシーズン本番です。山車を引っ張ったり、盆踊りに参加したり……。たくさんのイベントがある中で、子どもたちにとっておそらくいちばんのお楽しみは屋台めぐり。夜の外出+買い食いという、ふだんはやってはいけないことが堂々と許されるわけですから、かなりの解放感があるのでしょうね。
ママスタコミュニティに挙がっていたのは、そんな夏祭りの”子どもだけデビュー”を控えた小学生ママの投稿。子どもに渡すおこづかいの金額に、迷いがあるようです。多かれ少なかれどのママも、同じように悩んだ経験があるのではないでしょうか?
知り合いだらけの小規模のおまつり。1,000円あれば十分では?
お祭りのおこづかいは子どもの年齢やお祭りの規模、地域などによっても相場が変わってくるもの。というわけで、まずは今回の背景をご紹介しましょう。
お祭りの場所は自宅から歩いて数分のところにある、広場。町内会が主催なので、出店者の多くはママ友などの顔見知りばかり。焼きそばは300円、的当てゲームは1回100円と、値段はすべてリーズナブル。お子さんは、小学3年生の男の子です。
『先生や役員の見回りもあるので、今年ははじめて子どもだけで1時間半ほど回らせてみることにしました。お友達はみんな2,000円持ってくるらしいのですが1~2時間でその金額は、私の感覚ではかなりの大金。1,000円で十分遊べそうな気もするけど、まわりに合わせることも大事かなと思ったり。1,500円にしてみようかな。細かい? ぼんやりしている子なので、お札をはらりと落としてしまいそうなのも心配』
家庭ごとの金銭感覚にもよるでしょうが多くの小学3年生の子にとって、2,000円は大金。わずか2時間足らずで散財させることに疑問を感じるのは、よくわかります。
同じように感じるママたちからは、こんな声があがりました。
『この前私が渡したのは、1,000円。フランクフルトやかき氷、ゲームは一律100円だから、2時間余裕で遊べたみたい。もっと渡せば使ったかもしれないけれど、所持金をよく考えて使う勉強にもなったと思う。何千円も持ってきた子も、いたみたいだけどね』
『1,500円で十分じゃない? 限られたお金の中でやりくりするのは勉強になるし、多少ガマンすることを覚えるのもいいと思う。お祭りの設定価格がそのくらいなら、まったくかわいそうじゃない。500円だったら、かわいそうだけど』
『その価格帯が中心のおまつりなら、1,000円で十分だと思うけど。役員で会場の見回りをやることもあるけど、お金をたくさん持っている子が少ない子をバカにしてる光景をよく見るよ。自慢したいんだと思う。お金をたくさん渡すのなら、そのへんちゃんと言い聞かせておいてね』
まわりのお友達に合わせるのが一番。やっぱり2,000円!
みなさんのいうとおり、たしかに1,000円で十分という気がします。ただ一方、ほかの子よりも少ない金額ということに「引け目を感じさせたらどうしよう?」と悩むのもよくわかりますよね。
『2,000円渡す。残るかもしれないけど、持って帰ってくればいいし。残ったお金で、お土産を買ってきてくれたこともあった。けっこううれしかったよ』
『まわりに合わせたほうがいいよ。うちも以前少なめに持たせたら、見かねたお友達が貸してくれたことがある。お金の貸し借りはしてほしくないから、それ以来十分持たせるようにしてる。「できたら500円は残しておいで」とか「残ったぶんはおこづかいだよ」って言っておけば?』
『うちもお金が足りなくて、お友達からホットドックを分けてもらったことがある。お友達にも気を使わせるから、私なら余分に持たせるわ』
『ほかの子たちが2,000円と事前にわかっているのなら、同じだけ持たせたほうがいいと思います。金銭感覚を教えるのは、それ以外のときでもできるのだし。お友達みんなで回って同じことしたいのに、自分だけ足りなくて何もできなかった……そういうさびしい思い出ってけっこう残りますよ。わずか500円足りなかったことで、自分だけ金魚すくいができなかった、とか』
そうなんですよね……。もう少し大きくなれば割りきることもできるようになるのかもしれませんが、小学校低学年の子どもにとって大切なのは「みんなと同じこと」だったりするんですよね。
使っても残しても貴重な経験に。「考えて」使うように伝えよう
たくさんの体験談が寄せられましたが、多数だったのは「2,000円派」でした。とはいえ「大金なのに」と思ってしまうママさんの気持ちもよくわかるということで、こんなアドバイスも寄せられています。
『まわりに合わせて2,000円くらい持たせても、いいんじゃない? 私としては全部使ってしまっても、落としたりしても”勉強代”で済ませられる金額だわ。ちなみに金額とは関係ないけど、うちは「小銭でもらっておけばよかった」って言っていたよ。1,000円札を渡しておつりをもらうのが、地味にめんどうだったらしい(笑)』
『小銭で1,000円ぶん、お札で1,000円ぶんでいちおう2,000円入れる。で、「自分でよく考えて使ってね」と言って渡す。うちは小学2年生だけど使いすぎはダメだとわかっているし、ちゃんと余らせることができるよ。その子の性格にもよると思うけど、「あくまで1,000円は予備だよ」って言っておくといいんじゃないかな』
『2,000円を渡して、「これは夏休みのおこづかい。全部使ったら、次に出かけるときはおこづかいがなしになるよ」とか「1,000円は自由に使っていいよ。残りの1,000円はどうしてもほしいものがあったときのぶん」とか。最初に自由に使える範囲を教えてあげるといいんじゃない?』
「残ったぶんは、おこづかい」はいいですよね。お祭りでは売られていないゲームのカードなど、ほしいものがある子には「お金をためておくといいよ」がとくに効きそうです。また100円玉なら気軽に使えても、1枚入っている1,000円札は使うときにちょっとためらいがよぎりそう。
とはいえそれで全部使いきってしまっても残してきても、お子さんにとって貴重な経験になるのはまちがいないでしょう。はじめての”子どもだけデビュー”の夏祭りを、素敵な思い出で飾れますように!
文・鈴木麻子 編集・しらたまよ
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