「自分で作ったもので遊ぶ楽しさを知ってもらいたい」 芸人できたくんが紙コップ工作を通して伝えたいこと
こどもちゃれんじぽけっと(ベネッセ)でDVDに出演し、工作のお兄さんとして子どもたちから人気を集めている芸人のできたくん。発砲スチロール板を使って似顔絵を作る、“発泡スチロール芸”を得意としています。
そんな、できたくんが2018年7月に工作本『できたくんのできできできた~』(主婦と生活社)を発売しました。
紙コップさえあれば簡単に楽しく動物が作れるという、できたくん発案の紙コップ工作がまとまった一冊。
子どもにもわかりやすいDVD付きで、親子で楽しみながら紙コップで作れる44種類の動物の作り方が掲載されています。
できたくんが紙コップ工作に込めた思いについて、ママスタセレクト編集部がインタビューしてきました。
「自分で作ったもので遊ぶ楽しさを知ってもらいたい」
紙コップを切って、折って、ペンで描くだけで、あっという間に様々な動物が作れるんです。都内でワークショップを行ったできたくんに、お話を伺いました。
――紙コップ工作を、子どもたちにどのように楽しんでもらいたいですか?
今は、遊びと言えばスマホやゲーム機になりがちですが、自分で作ったもので遊ぶ楽しさを知ってもらいたいなと思い、この活動を始めました。自分が作ったものがおもちゃになるということを小さいうちから経験することで、工作の面白さを知ってもらえるんじゃないか、という思いもあります。
今回、紙コップにこだわったのは、すぐに手に入るというものだからです。材料をいろいろ揃えなくてはいけないものは、お母さんたちの負担にもなってしまう。だから、紙コップひとつで、それも100均で買えるもので、いろんな工作ができたらいいんじゃないかなと思い考えました。
――紙コップ工作で、できたくんが最初に作った動物はなんですか?
象です。なんか、動物といえば象って感じがしたんです(笑)。
本の中では44種類の動物を紹介しています。そのひとつひとつの作り方は、試行錯誤したものばかりです。シロクマひとつにしても、いろんな形を作ってみて、その中で一番かわいいなと思ったものを本に載せました。
――発売を記念したワークショップを全国各地で行うと聞きました。実際に子どもたちと触れあえるワークショップで伝えたいことはなんですか?
自分で作るのが楽しいということを感じてもらい、遊び道具は自分で作れるんだという発見をしてもらうことです。そういう楽しみを体験してほしいなと思っています。
実際に子どもたちとワークショップをやると、予想もしてなかったアイデアを子どもたちからもらうことがあるんです。子どもならではのアイデアがたくさん出てくるので、僕も刺激になっています。
――できたくんの今後の活動や目標について聞かせてください。
僕のコンセプトは、“工作エンターテイメント”です。工作や芸術って、家で、一人黙々とやるイメージがあると思うんですが、実はできていく過程を見ているのも楽しいし、ワクワクするし、それ自体がパフォーマンスになるんですね。見ても楽しい、やっても楽しいんです。工作には、そういう楽しさがあるということを広めていきたいんです。
そして、僕の最大の目標は、NHKで自分の工作番組を持つことです。
夏休みの工作にひと役買ってくれそう!「できたくんのできできできた~」
実際のワークショップでは、子どもたちが目をキラキラさせながら動物を作っていく姿が印象的でした。隣の子どもたちと自分の作品を見比べながら、それぞれにオリジナリティのある動物を仕上げていきます。
同じ動物を作っていても、完成したものにはそれぞれに個性があり、全く違った雰囲気の作品が仕上がっていくのは、見ていてとても面白かったです。
もうすぐ始まる夏休み。お子さんと過ごす時間が増えるので、ぜひこの本を参考に、お家で紙コップ工作を楽しんでみてください。
はさみを使う工作なので、くれぐれもお子さんから目を離さないように気をつけてくださいね。
『できたくんのできできできた~』
価格:本体1300 円+税
B5 判64 ページ
2018 年7 月6 日発売
発行所:主婦と生活社
全国で無料開催のワークショップ「できたくん 全国無料でパフォーマンス」
問い合わせ先はこちら ⇒ dekitakun@kdashstage.jp
取材、文・鈴木じゅん子 編集・しのむ