いつでも、どこでも、ママに寄り添う情報を

魔の2歳児にイライラしてばかり……それを止めた子どもの一言とは?

01

2歳頃のイヤイヤ期は、手強い子どもに付き合うママも大変です。筆者も娘が2歳の頃は毎日疲れ果てていました。

2歳の娘との毎日に行き詰まる

朝ごはんはいつもと同じ娘が好きなパンを用意したのに、「ママと同じがいいー!」とヨーグルトも欲しかったと号泣。

朝の着替えも難関。一番お気に入りの服は洗濯して干してあるのに、「あれが着たいー!」と一悶着。

靴は「自分で!」と靴を履かせようとした筆者の手を振り払い、自分で靴を履きたがる娘。まだうまくできないので、いつまでたっても出かけられません。

上の子の送迎に間に合わないからと、号泣する娘をそのまま自転車に乗せて、お迎えに行ったこともあります。娘はずっと泣き止むことなく、筆者もなだめる方法が思いつかず、通りがかる人たちは娘の大きな泣き声に驚かれていました。

きょうだいのスケジュールがあるから、全部下の子のペースに合わせることもできない。いつも精一杯やっているつもりだけれど、うまくいかないことばかりで、筆者もこの時期イライラしていたと思います。

怒り出したら止まらない

そんな話を先輩ママとしていた時、その先輩ママの体験談を聞きました。

『イライラしちゃうわよ。本当家事も子どもの世話も全部やらなくてはならないから、時間の余裕もないし。

私も下の子が2歳くらいの時、すごくイライラしてしまって、今は何で怒ったのかわからないくらい、些細なことだったと思うのだけれど、多分、部屋を片付けたのにすぐに子供が散らかしてしまったんだと思うのよね。それで私が娘のことをすごく怒ったの。

怒りだしたら止まらないのよね。同じことを何回も言って、さらに片付けとは関係ないことにも怒りだしてしまって。一度言われたことはちゃんと聞きなさいとか、いつもママを呼ばないでひとりで遊びなさいとか、テレビが観られなくても泣いちゃだめとか。なんでも言っておかないと気が済まなくなって止められないの』

娘の一言に、我に返る

先輩ママの話に同感しながら聞いていましたが、ここからはちょっと意外な展開でした。

『でも、いくら言っても娘がただ、ぽかーんとしていることにふと気が付いたのよ。それで、

「〇〇ちゃん、ママの言っていることわかる?」

って聞いたら、

「わかんない」

と娘に言われてしまって。はっと我に返った。こんなふうに怒っても、子どもにはわからないんだって。こんなことはやめようってそのとき思ったの。本当がんばっているお母さんが多いからね、イライラしてしまうのはよくわかる。でも、子どもに何言っているのかわからないって言われてショックだったー、なんてこのときの話を思い出すのよね』

02

思い通りにならないときも、クールダウンを心がけたい

筆者自身は、こんな質問を自分の子どもに投げかけたことはありませんでした。この話を聞いて、筆者は先輩ママにアドバイスをもらったような気がします。今は筆者の子どもももっと大きくなりましたが、大きくなった子どもに対してしても、一方的に怒ったり、命令したり、子ども自身が理解できないことを押し付けてはいけないな、と自分のことを反省しました。

頭ではわかっているつもりでしたが、子育ては思い通りにいかないことばかり。ふとした瞬間に冷静になれた先輩ママのように、ちょっとクールダウンする時間も持ちたいと思います。

 

文・野口由美子  編集・山内ウェンディ イラスト・Ponko

関連記事

イヤイヤ期真っ只中「ありのままを受け入れてもらえた」先輩ママの言葉 #あの人に今ありがとう
日々、正解のない子育てに奮闘していると、ときにはどうしても辛くて逃げ出したくなったり、くじけそうになったりしてしまうこともありますよね。そんなとき、誰かに優しくしてもらえたり、心がホッと軽くなるよ...
子どもが世界一幸せな国・オランダ流「イヤイヤ期の対処法」
イヤイヤ期の子どもに向き合うパパやママ。毎日大変なのは世界中どこでも共通のようです。筆者が住んでいるのは、2013年のユニセフ「子どもの幸福度」調査で1位になった国、オランダです。首都アムステルダムに...
「気をそらす」「抱きしめる」「放っておく」ママたちの「三大イヤイヤ対処法」とは
子どもが身体全体で思いっきり「イヤ!」「自分で!」と主張するイヤイヤ期。付き合う親も大変な時期ですよね……本当はママも落ち着いて受け止めたいけれど、仕事や家事にやることがいっぱいで余裕がなく、毎回冷静...