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眠らない赤ちゃんの子育てに悩むママへ。一番効果的な入眠方法とは?

寝かしつけ 赤ちゃん 泣く

眠るのが赤ちゃんの仕事?

「赤ちゃんの仕事は寝ることなんですよ」。
誰しもが一度は耳にしたことがあるせりふではないでしょうか。
実際、「寝る子は育つ」とも言いますし、筆者自身も初めての子どもが生まれるまで、赤ちゃんとは、すやすやと眠り、おなかがすいたら母乳やミルクを飲んでまた眠る。それを繰り返し、少しずつ昼間目を覚ますようになる愛らしい存在だと思っていました。「子育てには昼や夜もない」とは聞きますが、まさかこんなに壮絶なものだとは―。何が大変だって、筆者の子どもはとにかく寝ない、泣きまくる子だったのです。

朝も夜もなく寝ないで泣きわめく

新生児は朝も夜もなく、起きたり、眠ったりを繰り返しますが、育児書などでは一般的に新生児期の赤ちゃんは一日約20時間眠るとされていることが多いようです。生後4カ月を過ぎるころになると、昼夜の生活リズムができて、昼間長く目を覚まし、夜長く眠るようになるのが一般的です。

参考:ユニ・チャーム「初めての生活リズム」

ところが、どういうわけだか眠れない子もいるようで、筆者はまさしくこの当たりくじを引いてしまいました。
ほとんどの赤ちゃんがすやすや眠ったというのが宣伝文句のバウンサーに乗せても、聞けば眠くなる音楽も映像も、おもちゃも何もかもだめ。ベビーカーに乗せれば道行く人が振り返るほどの大声で泣く。わが子は、子育て経験のある筆者の実母もあきれかえるほどの「眠れなさ」でした。

子ども「ギャーギャーギャー」
筆者「ああ、また抱っこしたまま朝になってしまった」

こんな日を何度過ごしたか分かりません。30分続けて寝てくれただけで、「ありがとう」という気持ちがこみ上げました。布団に置いたら泣く、抱っこしていても泣く。一日中抱っこし続けたため、筆者の手は「けんしょう炎」の一種であるばね指(弾発指)に。金属の板が入ったサポーターが産後数ヶ月は手放せませんでした。
妊娠中にも長期入院をし、それなりに大変な体験をして、やっとの思いで退院しました。今度こそ楽しく子育てライフが送れると思ったのに……。もはや涙を通り越して、ため息しか出ませんでした。

頑固な寝ない子でもようやくうとうとしたのは……

寝かしつけ 赤ちゃん 泣く

ただそんな大変な子どもにも効いた数少ない秘策がありました。
一つ目は「スリング」。一般的に使われる抱っこ紐ではなく、子どもをすっぽりとお母さんの胸やおなかに密着させて抱っこする布製の袋です。手芸が得意な人ならば自分でも作れるようですが、筆者はインターネットの通販サイトで購入。このスリングを使うと密着して安心するからか、少しの間ならばわが子もウトウトしてくれました。
食事のときも、夜中も、トイレとお風呂以外は四六時中袋を方からぶら下げて過ごし、カンガルーの母親にでもなった気分でした。

次は「換気扇」です。一般的なガスレンジなどに備え付けの換気扇なのですが、ある日換気扇のゴーという音を聞いたら、子どもがうとうとしていることに気が付きました。
赤ちゃんが胎内で聞いていた母親の鼓動の音や、血管を血液が流れる音に、ゴーという換気扇の音が似ているのでしょうか。大泣きする前に換気扇の下に連れて行って、必死に揺すると、泣きやみ、ウトウトと眠ってしまうことがたびたびありました。ただ換気扇から離れたらダメなので、キッチンから動けないのが難点です。

一番効いたのは残念ながら「時間薬」

最後に、寝ないわが子に試行錯誤する筆者の状況を一番解決してくれたもの……それは「時間」です。何より一番の解決となったのは生後4カ月たち、5カ月たち、季節が変わり、少しずつ大きくなってきたことです。月齢が上がるにつれ体重も重たくなりますから、抱っこするのも徐々につらくはなってきます。でもわが子に体内時計が出来上がってきたのか、夜に1~2時間と長く眠れるようになりました。普通の子どもよりはずっと時間がかかっても、必ずいつかは少しずつ長く眠れるようになるんです。
1歳を過ぎた今でもほかの子どもよりはずっと睡眠時間も短く、8時間くらいしか眠らない日もあります。相変わらず眠るのは下手で、眠たくなると「ギャーギャー」と大きな声で泣きますが、それでも夜はまとまって眠れるようになりました。元気もいつでもいっぱいあります。育児書に書いてある通りに眠らなくても体は順調に大きくなりました。

眠らない赤ちゃんもいつかは眠れるように……お母さんが元気でいよう

眠らない子どもを抱えて夜な夜な「赤ちゃん 眠る 方法」「赤ちゃん 寝ない なぜ」など充血した目で検索しまくっていた筆者。「うるさい」「寝てくれ」などとまだ言葉が理解できない赤ちゃんに怒鳴りつけてしまったこともありました。
この記事を読んでくれているママの中にも、眠らないわが子について同じ悩みを抱えている人もたくさんいるかもしれません。
イライラがたまって大爆発しそうな時は、そっと安全な場所にわが子を置いて離れたっていい。でも大丈夫。いつかは必ず、少しずつ長く眠れるようになります。眠れない大人なんていないんですから。

文・yurik 編集・横内みか イラスト・マメ美

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