長男と2人きりですごした日に言われた「ママを独り占めできて嬉しかった」
3人の子どもを持つ母になり、毎日が育児と家事に追われて一瞬で過ぎていきます。
最近は、8歳になる長男に、「お兄ちゃんなんだから……」という言い方をしてしまう自分に気づきながらも、5歳、3歳の手がかかる下の2人の面倒を見ることで精いっぱい。
長男はまだ8歳なのに、平日はほぼ家にいない夫に代わって、一緒に下の子の面倒を見てくれる頼もしい存在という気持ちが強くなっていました。
小学校が運動会の振替休みだった日、下の2人を幼稚園に送り届けた後、長男と映画を見に行くことを思いつきました。
「今日は、2人で映画を見に行こうか!」
なんとなく思いついたこの提案に、長男は目を輝かせて「行く!」と答えました。
長男と並んで歩くのはいつぶり?
出かけるときは、一番下の子を抱っこして、真ん中の子と手をつなぎ、お兄ちゃんはその後ろをついてくるというのが日常になっているので、長男と2人で並びながら歩くということがとても新鮮に感じました。でも、初めての妊娠・出産、子育て……。最初の3年間は、この子とずっと2人きりだったのです。
何をしても泣き止んでくれず、途方に暮れて一緒に泣いたこと、ちょっと私の姿が見えなくなるだけで「ママ~! ママ~!」と、泣きながら追いかけてきたこと。
久しぶりに長男と2人で並んで歩いていたら、そんな記憶が頭の中に蘇ってきて懐かしく感じました。
映画を見た後は、2人でランチを食べました。
考えてみたら、長男と2人きりで外食をするのは初めてのこと。
「何食べたい?」そう聞くと、「ハンバーグ!」と即答する長男。
いつもは、「何でもいい」と答えることが多いのは、下の2人に遠慮していたのかな? と思うほど。
“今日は特別”
私の中にも、息子の中にも、きっとそんな気持ちがあって、ランチを食べながら息子はいつもよりたくさん学校や友だちの話をしてくれました。
長男と私の特別な時間が終わりに近づき……
幼稚園のお迎え時間が迫ってきたので、2人でお迎えに行くことに。
並んで歩きだしたところで長男が「ママ、今日はすっごく楽しかった。ママを独り占めできてうれしかったよ」と言って笑ってくれました。
その顔を見て、今日過ごしたこの時間が、長男にとっても私にとってもかけがえのない時になったことを感じました。
いつも、「お兄ちゃんだからといろいろ我慢させてしまったりしているな」とは思っていたのですが、嬉しそうな長男を見て、「こういう時間がとても大事なんだな」と思いました。
「ママを独り占め」。8歳の息子は、いつの間にかこんな言葉を使って、自分の気持ちを伝えてくれるくらいに成長していました。
でも、まだ8歳。甘えたい気持ちを我慢させているからこそ出てきた「独り占め」という言葉。
これからは、3人の子どもたちそれぞれと「ママを独り占め」の時間を意識して持ちたいと思います。夫にも頑張ってもらって、「パパを独り占め」の時間も作りたいなと思いながら、下の2人が待つ幼稚園まで、長男と手を繋ぎながら歩きました。
関連記事
※2人目育児がスタート!上の子に『あなたがとってもかわいい』を伝えたくて選んだ1冊- 参考トピ (by ママスタコミュニティ)
- 長男と過ごした平日に言われた「ママを独り占めできて嬉しかった」