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どうすれば宿題を自分から取り組むの?子どもの継続力を育むために親ができることとは

pixta_21727660_M(1)毎日の宿題、お子さんは自主的に取り組めていますか?
春に小学校に入学した筆者の娘は、なかなか取り組んでくれません。はじめこそ、物珍しさから積極的に取り組んでいましたが、最近は、ダラダラダラダラ、一向に取り組まず……。見かねた筆者が「宿題やったの? まだなの? はやくしなさーい!」とおしりを叩く毎日です。
でも人からやらされていることって、なかなかやる気が出ないんですよね。大人だって同じです。ましてや、それを毎日課されるのだから、子どもにとって宿題を続けることは、苦行のようなものかもしれません。

脳科学者の茂木健一郎さんによると、どんなことも続けるためには、やる気に頼ってはいけないそうです。継続力をつかさどる脳の前頭葉は、一番遅れて成熟する部分とのこと。まだ成長段階の子どもの脳は何かを継続するようにできていないといえるでしょう。だからこそ、後天的に継続力を育むために一番訓練が効く場所とも言えます。
では、どうすれば継続力は身につくのでしょうか? どうすれば子どもが宿題を続けてくれるのでしょうか?

子どもが自分なりのルールを決めることで、宿題を続けることができる

茂木さんは、“継続力は、他者の条件から自由になったときに、鍛えられる”と、言っています。つまり宿題は学校からやらされているもの(=他者の条件)ですが、それに自分なりの意義やルールをつけると、自分の課題となり、続けることができるのです。

子ども自身が宿題の意義を考え、宿題をするときのルール決めが有効な手段

意義というと難しく聞こえますが、簡単に言い換えるならば「将来○○になるために勉強が必要なんだ」とか「大好きな先生に気に入られるために宿題は毎日するんだ」などといったものが挙げられますね。そうはいっても、宿題に自分なりの意義や意味をつけることは、小学生、特に低学年のうちは難しいと思います。でもルールを決めることは、子どもでもできますよね。
例えば、「宿題をする部屋を決める」ことも効果があるでしょう。脳科学者の篠原菊紀さんは、頭を勉強モードに切り替えるために、勉強の場所に移動することをおすすめしています。子どもが、少しでも勉強に集中できる場所を、勉強部屋として決めましょう。勉強部屋は、リビングでも自分の部屋でもどこでもいいのだそうです。子ども自身が一番集中できたと思う場所が適切です。宿題をするときは、その部屋にとりあえず行くことをルール化します。

子どもが宿題をする前に「勉強モード」に入るための儀式を決める

また「宿題をするまえの儀式を決める」という方法もあります。儀式というと大げさですが、簡単なことでいいのです。例えば宿題をする前に、「思い切りのびをする」「がんばるぞ! とさけぶ」などといった身体を使った行動や、「毎日宿題をする」という目標を紙に書き、それを眺めるという方法もあります。儀式を行うことで、宿題をするんだという勉強モードに頭が切り替わっていきます。
そのほか「宿題は○分で終わらせる」「宿題を終わらせてから友達と遊びに行く」などのルールでもいいのです。子ども自身が少しでもハマりそうだなと思うルールを作りましょう。
ここで重要なのは、どのルールも、子ども自身が決めることです。自分で決めることで、宿題が主体的なものになり、継続力の強化につながるのです。

親がほめることで、子どもの継続力を強化することができる

脳科学の分野では、子どもは、ほめられることでやる気が出て、継続力につながると言われています。ほめられるとドーパミンという快楽物質が脳から出て、脳に快楽を与えます。人はその快楽を再度得るためにほめられたときの行動を続けるのだそうです。
親は、「子どもが宿題をしたら、ほめる。」をとにかく毎日続けましょう。宿題をしたら物でご褒美をあげることも有効ではありますが、子どもにとって一番のご褒美は、「親にほめられる=ちゃんと見守ってもらえている」と感じることだと茂木さんは言っています。親が見てくれていることが、子どもにとっては重要なのに、物だけが渡されるだけでは、ご褒美として雑なのだそうです。
褒めるときは、具体的に客観的事実を伝えることが重要です。子どもは自分の行動にどんな意味があるのかを把握することができていないので、宿題をできたという価値を大人が言葉で表してあげることで、より子どもの自己肯定感を高めることができます。
しかし、ここで注意点があります。こまめにほめることは大事ですが、ほめることが当たり前になってしまうと、ほめ効果が下がってしまうのだそうです。最初は、毎日ほめて、徐々にほめる回数を減らしましょう。気が向いたときにほめるくらいの間隔、50~70パーセントくらいが適当です。たまにほめるという行動が、ほめ効果を高め、子どものやる気が維持されます。

親が勉強をする姿を見せることで、子どもの勉強の習慣がつく

また、篠原さんによると、親の勉強をする姿を見せることが、子どもの勉強の習慣をつけると言っています。子どもは親の「勉強しなさい!」の言葉には耳を貸さなくても、親の行動は無意識に真似してしまうそうです。親が勉強を楽しいと思ってやっていると、子どもの脳もやる気を得るのです。
これは「ミラーニューロン」という脳の働きのためです。脳には、目の前にいる人の動作や意図、感情までも映しとる細胞があるのだそうです。一緒に暮らしている親子はともに過ごす時間が長い分、ミラーニューロンの影響力も大きくなります。
そろそろ宿題をする時間かなという頃に、親がまず何かしら勉強をはじめてみましょう。勉強でなくても、本を読むなどでもいいのです。なにかしらもっている親の知的好奇心を子どもに積極的に見せてください。「子は親の背中を見て育つ」という言葉のとおり、親の習慣は、子どもの習慣になりやすいのです。

宿題で継続力を鍛えることができれば、その後の子どもの人生に大いに役立つはずです。
アメリカの心理学者アンジェラ・ダックワースの研究によると、人が成功することの一番の要素は、情熱をもって何かを継続する力であると言っています。
人生は、「やりたくないけど、やらなければならないこと」の連続とも言えます。やりたくないことを自分の課題としていかに楽しんでやれるかで、成果も、その後の人生も変わってくるでしょう。
脳の発達からみても、子どもはまだ続けることが苦手です。子どもが勉強に自分なりの意義を見出し、継続できるようになるまでは、ときには親がサポートして、気長に見守ってあげることが大切かもしれませんね。

参考:「子供が勉強にはハマる脳の作り方」篠原菊紀
「続ける脳 最新科学でわかった! 必ず結果を出す方法」茂木健一郎

文:MAYA 編集・木村亜希

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