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男の子に怒っても響かないのは、「ママの声の高さ」が原因だった!?

pixta_11291020_M「棒を持って走っちゃダメって言ったでしょ!」「聞いてるの!?」と注意しても「うん。聞いてる、聞いてる」で流す男の子にイライラしているママもいるのではないでしょうか。「男の子には、お母さんの高音域の声は届いていません」と話すのは、一般社団法人絶対音感コーチ学会代表理事の鬼頭敬子さん。どうしたらママの声は男の子に届くのでしょうか?
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男の子は高い音を聴き取りにくい

約3000人のこどもたちから聞こえ方を調査したことを元に、絶対音感のレッスンを行なってきました。その中で子どもたちを観察してわかったことは、男の子と女の子、性別によって聞き取りやすい音に違いがあるということです。

男の子の場合は、低音はとても上手に聴き取ります。反面、高音を聴き取るのが苦手。これは日常会話でも同じことがいえます。低い男性の声は聞き取りやすく、逆に、高い女性の声は、音として聞こえてはいるけど、聞き取りにくい音であり、騒音のように感じることが多いようです。

そのためお母さんが「何をやっているの! 危ないでしょ! 棒は持たないでって言ったのに、なんで振り回すの!」といっても「お母さん、なんか怒ってるなー」程度にしか受け取っていないのです。

お母さんからしたら「なんで何回も同じことを言わなきゃいけないの!」と思うわけですが、そもそも意味を理解していなかったら……何回怒っても、「怒った理由」は伝わらないのです。

お母さんの話は「長くてムダが多い」!?

また、お母さんの話は男の子からしたら「長い」「ムダが多い」と感じるもの。一言「棒は危ないから捨てなさい」というところを「何回いったらわかるの! この間それでケガした子がいるんだからね。転んだ時に目に刺さったらどうするの。一人で病院に行けるの? お母さんは連れて行かないからね!」と、どんどん話が広がっていく傾向があります。

お母さんは一生懸命「棒を持つことがどんなに危ないことか」を話しているのに、男の子はお母さんの話している言葉の意味を「なんかいってるみたいだけど、よく聞き取れないからまあいいや」くらいにしか思っていないのです。

怒ったときのお母さんの声は聞き取りづらい

私は絶対音感レッスンを行う際に、25年間で3000人以上の子どもたちに聞き取り調査を行ってきました。その中で子どもたちからの苦情で「ママ、うるさい」という言葉がありました。男の子にとって、怒ったお母さんの声は高音で騒音のように感じるので聞こうとしなくなるのです。

そうなると、男の子は「耳を閉じて」しまいます。「耳を閉じる」状態がどういうことかというと、自ら聞こえなくしてしまいます。お母さんの声は雑音として排除されるのです。せっかく「危ないからやめさせないと」と思って注意しても、「雑音」とて排除されていたら……。

聞こえてないのは旦那さんも同じ

さらにいうと、これは「男の子」だけに限ったことではありません。実は、旦那さんにも同じことが言えます。旦那さんも、男だから実は同じく高い音を聴き取るのは苦手。昔からの癖で、無意識に妻の声を「雑音として排除」する癖がついているため、「なんかいってるなー」程度で、全然耳に入っていないのです。

「男の子」や「旦那さん」にきちんと伝えたいと思ったら、いつもより声を低くして、はっきり、ゆっくり、短く話すことが大切です。「私、いつも声が低いといわれているから大丈夫!」というお母さんでも、怒るときはついつい声が高くなりがち。息子や旦那さんに怒るときは、意識していつもよりも声を低くしてみてください。相手の反応が変わりますよ!

取材、文・間野由利子  編集・山内ウェンディ

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