主婦のパート探し、人気の職種や気になる「時給」は?求人情報を見るポイントも明らかに
子どもが幼稚園・小学校に入ったことを機に仕事を探し始めるママ、少なくないのではないでしょうか。「時間に余裕ができたから」「子どもの塾代を稼ぎたい」「社会と接点がほしい」など、仕事を始める目的はさまざま。とはいえママそれぞれが望む就業条件には、いくつかの共通点がありそうです。
主婦に特化した求人サイト『しゅふJOBパート』が先日発表したアンケートの結果から、みんなが希望する条件や働き方が見えてきました。
パートでチェックしたいのは「時給」よりも「勤務地」だった!
あなたなら、何を基準にして働き口を探しますか? 「とにかくお金をかせぎたい!」という学生バイトなら、最優先したい条件は「時給」なのかもしれません。しかしそこは家事や時には育児もこなさなければいけない主婦。「時給」ばかりを気にしてはいられません。
まず聞いているのが、主婦が求人情報を見るうえで重視しているポイントです。
トップに挙がったのは「勤務地」、次に「勤務時間」と続きます。子育て中の主婦であれば仕事よりも優先したいのが、やっぱり子ども。「我が子に何かあった場合に備えて、移動時間の少ない近所で」「働くのは子どもをお迎えに行く◯時まで」と、条件が厳しくなってしまうのはやむを得ませんよね。
3位の「仕事内容」は、以前に比べてパートタイムワークが普及してきたことが背景にあるよう。これまでパートといえばスーパーのレジ打ちなど単純作業が多いイメージでしたが、現在はオフィスワークを含めさまざまな職種にパートタイムワークが浸透してきています。それに伴い「自分もより働きたい職種に就けるのでは?」と思うようになってきた、いわば期待値の現れといえそうです。
では「重視しているポイント」で第4位となった「出勤日数」、さらに5位の「時給」について、具体的にどれくらいを希望しているのかを見てみましょう。
希望する出勤日数で最多となったのは「週3日」。とはいえ「週4日」「週5日」も意外に多く、平日をほぼ働きたいと希望する人が多いことがわかります。みなさんなかなかの働き者ですね! フルタイムで働く人のように、平日と週末でメリハリをつけたいということなのかも。
気になる「時給」では、ダントツで多かったのが「1,000円」です。キリがよいので目安としてこれ以上なら高め、これ以下なら低めという判断がしやすいようですね。ちなみにこれを東京在住の人にだけ絞ってみると1位の「1,000円」は29.7%、2位の「1,200円」は27.1%とほぼ同率だったそう。時給に関しては、かなりの地方差がありそうです。
不採用は「年齢」のせい?希望条件で一番知りたいのは「年齢」
さて第3位に挙がった「仕事内容」について、どんな職種が人気なのかをみてみましょう。
ダントツで第1位となったのが、「事務職」です! 約半数の人が希望しています。とはいえひと言で事務職とはいっても、その内容はじつにさまざま。「体力的に疲れにくいデスクワーク」「業務が社内で完結する」などのイメージが優先した結果のようですね。
もしあなたが仕事探しをするなら「勤務地」や「時給」は当然としても、ほかに知っておきたい項目はありますか? この質問に圧倒的に多かったのが、「年齢」という回答です。原則として求人に年齢条件を記載することができないため、「いったいどんな年齢くらいの人を求めているの?」とイメージがしにくいためです。
「年齢」と回答したの人に多かったのが、40代以上の主婦たち。書類選考で落とされてしまうと、「やっぱり年齢のせいか」と考えてしまいがちなのかもしれません。年齢はどうにもしようのないことですが、次につなげるためにはスキルなど年齢以外の強みをアピールしたいものですね。
「職場の環境・雰囲気」は、やはり気になるポイント。求人誌などによく「アットホームな職場」とありますが、イメージがばくぜんとしていてピンとこないことも多いはず。挙がった声としては「実際に主婦が活躍しているのか?」「子ども関連のお休み調整が、本当にできるのか?」「どんな人たちといっしょに働くのか?」といった具体的なところだったそう。
「たとえ時給は少し低くてもいいから、雰囲気のよい職場で働きたい」と考える人は多いはず。とはいえ実際のところは働き出してみるまではわかりません。面接では”チェックされる側”ではありますが、こちらも職場を”チェックする側”という気持ちでのぞむのがよさそうですね。
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:第1回(2018年2月)353名、第2回(2018年3月)987名
調査対象者:求人媒体『しゅふJOBパート』登録者
※グラフ内での表示「①n=353」は第1回目の回答者数、「②n=987」は第2回目の回答者数
文・鈴木麻子 編集・しのむ