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麻疹(はしか)の恐ろしい感染力、対策は?

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沖縄県民である筆者は、麻疹(はしか)を“インフルエンザより怖い感染症”と認識しています 。

2018年3月末、沖縄県内を旅行中の台湾からの旅行客が麻疹(はしか)と診断されたとメディアで報じられると、沖縄県で、その数はうなぎ上りに増えていきました。発症者と接触した人が二次感染、なかには子どもまで。

当時1歳3か月の子を持つ筆者は慌ててMR(麻しん風しん混合ワクチン)の予約をしました。実は、わが子は1歳の誕生日直後、インフルエンザに感染し、MRを受け損ねていたのです。予防接種後は、しばらく保育園と自宅の往復だけを徹底し、周囲のママ達と戦々恐々とした日々を送っていました。

というのも、沖縄県は1998年~2001年にも大流行があり、その際、9人の子どもたちが命を落としているのです。

麻疹(はしか)はどんな症状?感染経路は?

麻疹(はしか)は現代でも非常に恐ろしい病気です。9人の子どもが亡くなるという悲しい事態以降、沖縄県では2000年に「はしか“0”プロジェクト」が立ち上げられ、予防接種を呼びかけるなど様々な啓発活動が行われてきました。

麻疹(はしか)はこのような症状が出現します。

『はしか(麻疹)は感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪症状が現れた後、39度以上の高熱と発疹が出現します。肺炎、中耳炎を合併しやすく患者1000人以上に1人の割合がで脳炎を発症するといわれていて、死亡する割合も、先進国であっても1000人に1人といわれてます。(厚生労働省「麻しんについて」より)』

また、感染力も強力です。

『麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われています。(厚生労働省「麻しんについて」より)』

100万回のハグよりも2回のはしかワクチンを!

世界を見渡してみるとまだまだ流行地域は多く、いつまた日本で流行するかわからないといえそうです。

ぜひ、愛するわが子に「100万回のハグより2回のはしかワクチンを」してあげましょう。1歳になったら1回目、小学校入学前に2回目。乳児期の予防接種を終えてホッとしてしまいがちの時期ですが、忘れずに。

文・ないちゃーよめ 編集・しらたまよ

参考:厚生労働省「麻しんについて

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