大人だけではなく子どもも「五月病」に?子どもの新生活について「親が不安に感じていること」と「乗り切るための対策」とは
入学や進級など子どもたちの新生活がスタートして1ヶ月ほど経つと、大人も子どもも新しい環境や交友関係に慣れていないので緊張したり、不安になったりしますよね。入学や進級当時は元気だった子どもが、最近元気がないと気になることはありませんか?
このたびイー・ラーニング研究所が20代~50代の子どもがいる親を対象に「子どもの新生活に関するアンケート」を行ったところ、わが子に現れている症状が五月病ではないかと気にしているママやパパが約2割いらっしゃるという結果が出たのです。
子どもの「五月病の症状」を不安に思うママやパパたち
5月の連休明けごろになると新しい環境になじめず、心や体に不調が現れることで知られている「五月病」。大人の五月病は聞いたことがあるという方がいらっしゃると思いますが、子どもにも五月病の症状が現れている場合があるといいます。
「やる気がない」「学校に行きたがらない」は子どもの五月病のサインかも?
アンケートでは「子どもが五月病になったと感じたことはありますか」という問いがありました。そのうちの約2割となる15%の親が「はい」と回答しています。「なぜ五月病だと感じましたか」という問いには、「やる気がない」「学校に行きたがらない」という回答をはじめ、子どもの気になる症状が現れています。このような子どもの様子を見ると、ママやパパは”わが子は新生活になじめていないのではないか”と心配になりますよね。
子どもに「やる気がない」「学校に行きたがらない」などというような気になる様子が現れたら、どうしてやる気が出ないのか、学校に行きたくないと思うのかをわが子とママやパパは話し合い、必要があれば学校との連携も取りながらサポート体制を整えられると良いかもしれません。五月病を引き金に心身ともに不調をきたしたり、そのまま不登校になってしまったりすることを防ぐために、早めのケアや対策を取る必要がありそうですね。
■調査主体:「イー・ラーニング研究所調べ」
■調査方法:紙回答
■調査地域:全国
■調査期間:2018年4月2日(月)~2018年4月20日(金)
■調査対象:20代~50代の子どものいる親 男女195人
辛い気持ちを乗り切るために「心と体のバランスを保つセルフケア」でできること
人は心と体のバランスが保てないと心身ともに不調をきたし、辛くなってしまいますよね。それは子どもも例外ではありません。五月病だけではなく心身ともにすっきりしないという状態から脱することができるように、日頃からセルフケアの方法を知っておくと辛くなりきってしまう前にアプローチすることができます。
ここでいうセルフケアとは「自分のできる範囲で自分の面倒を見ること」です。では具体的に子どもでもできるセルフケアには、どのような方法があるのかご紹介します。
体を動かす
体を動かすことは落ち込んだ気分を発散させたり、心と体をリラックスさせたりして睡眠リズムを整える作用があります。ウォーキングや軽いランニング、ダンスなどの有酸素運動がおすすめです。1日20分くらい、体があたたまって少し汗ばむくらいが目安になります。
新生活に緊張や不安の気持ちを抱えているかもしれない子どもは、続けやすい運動を取り入れてみましょう。最初からハードルを高くしたり、頑張りすぎたりすると疲ればかりが残ります。心も体もすっきりしたと思える程度からスタートしてみましょう。
音楽を聴いたり歌を歌ったりする
音楽を聴いていると自然と気分がよくなったり、心と体を癒してくれたりします。そのときの気分で聴きたい音楽を選び、何かをしながらではなく音楽を聴くことだけに集中できるようにします。
聴くだけではなく歌った方がすっきりする場合は、親子でカラオケボックスを利用して思いきり歌ってみるのもいいかもしれませんね。
子どもにも五月病のような症状が現れて、元気がないとママは心配ですよね。時期的なものだけではなく、何かをきっかけにして「やる気がない」「学校に行きたがらない」という様子が突然現れるかもしれません。子どもに元気がないと感じたときはママは家事の手を少し休めて、子どもの話をゆっくり聞いたり、心身ともにすっきりできるようなセルフケアを試してみたりして、子どもと一緒に乗り切れるようサポートするのはいかがでしょうか。
文・藤まゆ花 編集・横内みか