リアルすぎるネタが満載! 金曜ドラマ『あなたには帰る家がある』第1話レビュー
4月13日(金)よりスタートしたTBS系金曜ドラマ『あなたには帰る家がある』。”妻のホンネと夫のヒミツの物語”というキャッチフレーズがついていますが、制作側によれば最大のポイントは「ドロドロの不倫ものではない」ということ。が、我が家のことかと思えるほどリアルなディティールが満載。「これ、わかる!」の声がある一方「観ているだけでつらい」というママも多いようです。
※以下ネタバレが含まれます
シーンもセリフもリアルすぎて、観るのがつらい?!
ドラマの原作は、直木賞作家である山本文緒さんが1994年に発表した同名小説。公式ホームページには「とある2組の夫婦の日常にひそむ、不満やすれ違い……。リアルな生活をもとにした大人の群像劇」とあります。制作にあたり「100人以上の女性に『オンナの本音』をリサーチ、クスッと笑える”あるある”が満載!」ということなのですが、観ていると本当にそう感じてしまうネタばかり。ただクスッと笑えるというよりは、苦笑いに近いかも?
ママスタ読者のみなさんからも「なんかウチのことかと思ってしまう」「このドラマ、リアルすぎる」「リアルすぎて、あるあるすぎて、観るのがつらい」「今観ているんだけど、この妻が言ってるセリフ、そのまま言ったことがある」などなど、自分を重ねてしまう人が続出しています。
主人公は結婚13年めの主婦・佐藤真弓(中谷美紀さん)。几帳面なサラリーマンの夫・秀明を演じるのは玉木宏さん。夫の顔を見ればつい憎まれ口ばかり叩いてしまう真弓と、口うるさい妻をうっとうしく感じ心の中で毒舌を吐く秀明。ふたりの”心の声”の応酬はあまりにリアルすぎて、観ていてせつない。「こうやってエスカレートしていくのが、よくないんだな」と、思わず我が身を反省してしまいました。
エピソードのひとつひとつもリアルです。おおざっぱな性格の真弓が、賞味期限が1日切れたハムを使った料理を食卓へ。それを見た秀明が不審そうに冷蔵庫をのぞき、賞味期限切れの表示を発見する。そんな秀明を見た真弓が、ため息をつく……。
読者のみなさんからも「賞味期限が1日切れたくらいのハム、余裕で使うよね(笑)」「わかるな〜。好きで結婚したはずなのに、いつのまにかあんな感じだよね」といった声が上がります。
自分を過小評価する秀明に対抗して、復職した真弓。ミスが続いて残業となったためテイクアウトのカレーを持ち帰ると、「それなら、俺いらない」と秀明。親離れがはじまった中学1年生の娘も「私も今日は友達と食べてきたから、いらない」。
「もし娘だけでもおいしそうに食べてくれたら、気持ちが救われたのに」と、思わず”もしも”のことまでイメージしてしまうリアルさです。「わかるな~。本当に泣きながらひとりでご飯食べたことある。何やってるんだろうって、むなしくなるときもある」と、いうママの声もありました。せつないです。
色気あふれる妻と、暴君の夫。こちらの夫婦もインパクト大!
「気持ちがわかりすぎる」主人公夫婦ですが、もう一組の夫婦はまったくの逆! 今どきこんな夫婦がいるの?!と驚くほどです。でも、だからこそストーリーを盛り上げてくれるわけですね。
女性が男性に思う”残念さ”を集約したようなモラハラ夫・茄子田太郎(ユースケ・サンタマリアさん)と、主婦として完璧ではあるがどこか寂しげな女性・綾子役が木村多江さんです。薄幸そうながらも妖艶な綾子と暴君のように振る舞う太郎、どちらも強烈なインパクトを残します!
『一見好かれる人間ではないと思いますが、僕は好感を持ちました。自分が信じていることを言動に起こしたら、世間的にはちょっと間違っている。そういう人ってきっとみなさんのまわりにも、たくさんいますよね。エンターテイメントとしては、男性の言いたいことを体現しているところに共感できる存在だと思います』
と、ユースケさん(公式HP 放送前コメントより)。
第1話で早くも秀明と綾子が不倫関係におちいる、という急展開を見せたストーリー。20日(金)放送の第2話では真弓と太郎の出会いが待ち受けているようです。「見るのがつらい」だけに、怖いもの見たさで続きが気になりますね。
さてストーリーの役柄的には”残念さ”を全開にしているユースケさんですが、3月がお誕生日。妻役の木村さんも同じく3月生まれということで、ドラマ撮影の合間にサプライズでバースデーケーキが振る舞われたそうです。”茄子田”だけに、登場したのは巨大なナス型のケーキ。ドラマを観ながら茄子田の言動でいや〜な気持ちになっていた方は、こちらの写真で気分をリセットしてくださいね!
金曜ドラマ『あなたには帰る家がある』(TBS系)は毎週金曜日22時〜放送です。