ママたちを憂鬱にさせる「役員決め」 覚えておきたい「持ちつ持たれつ」
筆者は、年中になる娘を持つ母です。昨年は、“初めての幼稚園ママ生活”を過ごしました。2年目に突入するこの時期、昨年と違うのは「役員決め」を意識しているということです。
年少のときは、意味もわからぬまま役員決めの話し合いに参加しましたが、幸い3人のママがすぐに手を挙げてさくっと決まりました。筆者の中での「役員決め」はそういうものとして認識していたのですが、実はそんなことは奇跡に近いのだということを、1年の幼稚園生活を経て知りました。世間では、誰かが立候補するまで沈黙の時間を過ごすことになることもあると聞きます。
「子どもが登園している間、1人で過ごすことができる貴重な時間を役員になることで失いたくない!」という気持ちや、「リーダーシップに自信がなく、私には向いていない」と悩むママ……、役員を引き受けられないママたちの理由は人それぞれ。
それでも決めなくてはならないのが、役員です。みなさんのところでは、どのように決まりますか?
沈黙に耐えられなくて立候補した……
立候補者が出ないまま、沈黙のとき……。自ら手をあげて役員になってくれるママがクラスにいると、「ありがたい!」と思いますよね。実は筆者もこのタイプ。昨年は、役員ではありませんが、みんなが避けたがる係を沈黙に負けて担当しました。
『やりたいわけじゃないけど、役員決めのあの時間が嫌いでつい「じゃあやるよ」って言っちゃう』
『いつかやらないといけないから早めにやる』
『園での様子をチラ見したくて立候補した』
『誰もやりたがらない役員、あの沈黙が耐えられずにやってる』
『決まるまでのウダウダの無駄な時間が苦手だから「誰もいないならやります」って言っちゃう』
役員免除の条件も園によってさまざま
役員になると、幼稚園での集まりや、それ以外でもいろいろ作業があったりします。園によっては、未就園児がいるママ、妊娠中のママは役員候補から外すという(ときには暗黙の)ルールがあるところもあるそう。一度免除されたママが、数年後下の子のときに自ら役員を引き受けるということもあるようです。
『一番下が入園したら私もやるつもり。「下の子がいるから、いない人に任せなさい」って役員引き受けてくれたママがいて、助けられたから』
『恩返しのつもりで、一番下の娘の入園で役員になりました』
実際やってみたら、楽しかった!「役員の神」も
園によって「役員」が担う仕事の量や質は変わりますが、それでも1年クラスを取りまとめるというのは、それなりに責任のあるお仕事です。でも実際に役員を経験されたママたちからは、「楽しかった」という声が多いのが印象的。なかには「役員の神」と呼ばれるママまでいました。イメージだけで避けているけど、実は楽しいお仕事なのかも!?
『役員楽しくていいよ♪2年やったわ』
『やったら本当に楽しいよ!!』
『幼稚園の役員楽しいよ』
『役員、意外と楽しかったけどなぁ』
『やったら楽しかったから、幼稚園3年間役員やったよ』
『実際やればそれなりに楽しいよ。授業中や保育時間に堂々と園内に入れるし、イベントの準備も子どもと一緒にやったりして案外あっという間に終わっちゃうよ』
『毎年やって、全ての行事そスムーズにしてくれる人がいる! 下の子いたら、「無理しないでできる事だけやって! 私動くの好きだから任せて!」って言われた。役員の神だわ(笑)』
保護者も適材適所、「持ちつ持たれつ」で役割分担しよう
「役員」もそうですが、仕事には、向き不向きがあると思います。リーダーシップに自信がなかったり、裏方の仕事なら得意だったり、仕事や介護で時間の融通がきかなかったり……。そして、それは各自がある程度認識していることでもあります。
「私、向いてるかも」と思っているママが役員を担当して、役員が手一杯のときは他の保護者が手助けできると、クラスにとってもハッピー。「役員はできないけど、その代わり運動会の係ならできそう」とか「見守りボランティアの募集があったら参加しよう」とか、適材適所で役割分担できるといいですよね。もちろんこれは理想論なのですが。
新学期、いろいろと決め事の多いこの時期に子どもを持つ親として意識していきたいのは「持ちつ持たれつ」ということ。筆者の昨年一年の幼稚園生活を振り返ると、役員を担ってくれたママへの感謝の気持ちがクラス全体にあったので、雰囲気がよかったような気がしています。今年、自分にできることってなんだろうな……ということを考えながら、役員決めまでの時間を過ごそうと思います。
文・鈴木じゅん子 編集・しらたまよ イラスト・Ponko
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