「料理マンネリ脱出」のヒントは初心者の旦那が買った本にありました
「夕食なに作ろう?」と、毎日の料理が悩みというママも多いのではないでしょうか。筆者もそんな一人です。いつも同じような料理を作って、自分でもすっかり飽きていました。
でも最近、料理するのが少し楽しくなりました。料理の楽しさを再認識させてくれたきっかけは、料理初心者の旦那でした。
料理初心者の旦那が作る料理が、おいしい理由
最近になって突然、それまで包丁も握ったことのなかった旦那が料理を始めました。休日に、台所で背中を丸めてレシピ本をちらちら見ながら、あぶなっかしい手つきでやっています。それから長い時間がかかって、出来上がってきたハンバーグ。さぞかし初心者らしい味がするのかと思いきや……
おいしい!
驚かされました。
お肉はこね方の違いなのか、私の作るハンバーグとは違う噛み応え。ソースには牛乳や粒マスタードが使ってあって、まるで洋食屋さんで食べるような味わい。とにかく子どもが喜んで「これからハンバーグはパパが作って!」ということになりました。毎日これでも一生懸命料理しているつもりの私は「えー! なんで??」と悔しく思ったのです。
旦那が買ってきた「料理の基本」の本にハマってしまった
おいしさの秘密は、旦那が一生懸命見ていた本にあるのでは? そう考え、少し前に旦那が買ってきたレシピ本を私も読んでみました。
著者:小田真紀子
定価:本体1200円+税
発売日:2012年4月28日
出版社:高橋書店
材料の切り方や調理時間、火加減などがかなり詳しく書かれており、確かに初心者の旦那にもわかりやすい内容です。さらに興味がわき、本を見ながら料理をしました。ホワイトソースも本のとおりに作り、できたグラタンは……こちらも洋食屋さんの味で、子どもにも旦那にも大好評。自分の手で作ったホワイトソースの味が誇らしくさえ思えました。
今まで私の作っていたホワイトソースは、いつのまにか自己流の作り方となり、材料を目分量で入れていたのです。いつもダマになったりして、いまひとつの出来でしたが、やり方を変えずに作り続けていました。それが本で基本の作り方を復習してみたら、おいしくできて、料理の腕があがったようで嬉しい。この本を見ながら、いろいろな料理を作りたいと思うようになりました。
新しい調味料を取り入れて、未知の味付けに挑戦
作りたい料理が出てくるにつれ、家になかった調味料も買い足しました。今のところは、麻婆豆腐に使うテンメンジャンと、ハニーマスタードソースなどにも使える粒マスタードの2品。テンメンジャンは甘味の調味料ですし、マスタードも使い方しだいで辛くならず酸味やコクを加えてくれるので、子どもがいる我が家でも定番の調味料になりそうです。
味付けのバリエーションが増えていくのは、レシピが増えることと同じように嬉しいです。新しい調味料は、どんな味になるかなと、使ってみるだけでワクワクしますよ。
料理に飽きていたのに、基本に立ち戻るだけで楽しくなった
毎日忙しい中で料理をするのに、本を見ている暇なんてないと、私も思っていました。時々、スマホで料理のレシピを検索することはあっても、料理の本は開くことは少なくなっていました。でも本を見て料理を作っていたら、料理するのが楽しくなっていたのです。料理家さんが研究してできたレシピを、活用させてもらえばいいのだとも思うようになりました。
気に入った料理を繰り返し作るのに、本のページを開くとレシピがすぐそこにあるというのが、自分に合っているのかもしれません。
最近レシピなんて見ていなかったという方は本でもスマホでもいいので、気持ちの余裕がある時にぜひ、レシピを見て料理を作ってみてください。マンネリ脱出のヒントが見つかるかもしれませんよ。
文・石丸文恵 編集・しらたまよ