「ママ友いじめ」に巻き込まれたら?大事件を回避する方法は?
「幼稚園」に入ると避けては通れない、ママ同士のお付き合い。子どものためにも円滑な人間関係でありたいものです。しかし、いろいろな世代・考え方のママたちとのお付き合いはときに大事件に発展することもあります。その中でも「ママ友いじめ」は代表的なトラブルの一つです。
「ママ友いじめ」はなぜ起こるの?
日本法規情報株式会社の調査によると幼稚園~小学生のお子さんをお持ちのママの5人に1人が「ママ友とのトラブルに悩んでいる」ことが明らかになっています。「トラブルの内容」について、最も多かったのが「育児に関する考え方の違い」で32%。次いで、「教育に関する考え方の違い」で21%、「子供同士のいじめ」が12%、「悪口を言われた」などが続きます。こうしたトラブルが悪化すると「ママ友いじめ」にも発展していくことになるのでしょう。
ママスタコミュニティでも「ママ友いじめ」に悩む声が寄せられていました。
『幼稚園で役員やってる時に、一緒にいた人が全く手伝わないから私ともう一人の役員で仕事を回していた。
それを知った手伝わない人が「何?自分たち仕事できますって?私なんて居なくても仕事回せますよっていう嫌味ですか?」と私にメールを送ってきた。それから無言電話100件超えの日々。
その数日後、子供の同級生のママに呼び出されて行ってみると五人のママ達がいて、「あんた、私が浮気してるとか噂流してるでしょう!!ふざけんな!」と呼び出したママと五人のママに一斉に責め立てられた。何言ってるのか全く分からなくて、「私はそんなこと言ってないし、あなたの内情や家庭、全然知らないんだけど。」と反論しても「確かな情報筋から聞いたから絶対お前だ。責任転嫁するな!お前以外に誰がそんな噂広めるんだ!!」と怒鳴られ、五人のママ達も「私もあなたが広めてるって聞いたんだよねー」と攻めてくる。
でも知らないものは知らないし、と困ってたら、遠くからその姿を見てニヤニヤしてる働かない役員ママが。確信はないけどあいつが広めたのかな?と思いました。
一緒に役員やってた人も似たようなことがあり、そちらはその人の子の同級生ママ3人に責められて泣いていたのだそう。
でもどちらも情報の発信源は分からない状態で、噂が収まるまで待つしかない状態でした。
全く知らないママからも「言っていいことと悪いことがある」「最低だね」とか意味わからないことを言われて本当に鬱になりそうでした。
未だに噂はありますが、分かってくれる人も何人かいるのでなんとか過ごしています。
あと一年。早く卒業したいです 』
これは「ママ友いじめ」の一例ですが、幼稚園の行事などで一緒に仕事をしているうちに、「気に食わない」などの理由で、ママたちのグループから外そうとしたり、あらぬ噂を立てたりして貶めようとするケースもあるようです。上記は極端な例かもしれませんが、いじめまではいかずとも、その場にいない人の悪口を言い合うことは珍しくないことでしょう。嫌だからと悪口に加担しなかったら仲間はずれにされるケースもあります。
こうしたママ友のグループでは力のあるリーダー格のママが率先してトラブルを巻き起こしているケースもあり、このリーダーは俗に「ボスママ」とも呼ばれます。リーダーとそうでない人の序列ができると「ママカースト」と呼ばれるママの同士のパワーバランスが生まれていきます。
この「ママカースト」はママ本人の性格やファッション、収入や子供、家や車の種類など様々な観点で決まるようです。ママスタセレクトの独自調査ではママカーストのリーダー格の傾向として「交友関係の広いママ」や「お金持ちのママ」が挙げられていました。
「ママ友いじめ」の回避方法は「仲良くなりすぎないこと 」?
『何かと親が集まり行事が多い幼稚園なので、私は初めからあまりしゃべらず聞き役に回ってます』
『私は素を出してないよー。本当は仕切やでお調子者なんだけど、うちのクラスは元々偶然仲良しグループが同じクラスになったって感じで、私は輪に入りづらいので大人しくしてたらそのままそのキャラに』
『私は幼稚園のいわゆる、グループに入ってます。最初は10人前後の団体だったけど今は5人でよく遊んでる。だけど、気が合うのは一人だけ。後は完全に合わせてるから気を遣うし疲れる。うちの幼稚園は結構ランチ会や親睦会みたいなのを主催する出しゃばりママがいるから、おかげでいろんなママと連絡先交換したけど、一人気が合う人がいればいいかーと思ってるよ』
ママスタコミュニティでは、「自分の主張はあまり出さず、ママ友とはほどほどに付き合うべき」との声が寄せられていました。ママ友付き合いでトラブルを回避する近道は実はないのかもしれません。
前述の日本法規情報株式会社の調査では「ママ友間のトラブルについて、どう対処しているのか」について「我慢して付き合いを続ける」との回答が最も多く42%という結果となりました。次いで「何もしないで付き合いをやめる」が32%、「第三者を交えて話し合う」が14%、「当事者間同士でしっかりと話し合う」が12%と続いています。ママ友間トラブルは、「子ども同士の付き合いに影響したら困る」と放置してしまう傾向があります。
中には放置しておく期間が長ければ長いほど、トラブルが複雑化してしまい、さらに問題の修復が難しくなる、子どもが影響を受ける……など大きなトラブルに発展するケースも多いもの。
そもそも「学校」はママではなく子どもたちが主体のもの。子どもたちが楽しく過ごすためにママ友付き合いをしていることを考えれば、無理にママ友のお付き合いをしないのも手かも。
ママ友トラブルに過敏になりすぎず、ママ友とは「ほどほど」のお付き合いをして、子どもにとってもママにとっても快適な毎日を送りたいですね。
文・編集部 イラスト・んぎまむ