子どもの「字の汚さ」は直さなくていい!?「算数力」との意外な関係とは? #ママが知りたい子どもの教育
「子どもがノートに書く字が汚い」ということを気にしているママ、いませんか? まだ文字を覚えたての3歳、4歳ならいざしらず、小学校1年生にもなって字がきれいに書けないとなると、心配になるママもいるかもしれません。「花まる学習会」高濱正伸先生の著書『お母さんのための「男の子」の育て方』によると、「ママは常に文字をきれいに書いてほしいと思っているけど、それは間違いです」とのこと。その理由とは?
文字が汚い=勉強ができない子?
文字が汚くなりがちな子どものママからすると、文字が汚いことで「ノートが読みにくくて、ケアレスミスを連発してしまう」「テストの点数が上がらない」「ひっ算で繰り上がりの数字を読み間違えて計算ミスをしやすくなる」「大人になった時、文字が汚いのは恥ずかしい」など、いろんなことが気になってしまいます。
計算よりも「文字をきれいに書くこと」に意識が向いてしまう
高濱先生によると「文字をきれいに書くことばかりに気を使っていると、算数の計算よりも文字を書くことに意識がいってしまい、肝心の計算に気が回らなくなる。とくに算数が得意な子は、頭の回転スピードが速いので、文字を書くスピードがついていかず、その結果汚くなることがある」とのこと。「計算ミスをしないためにも、文字をきれいに書く必要がある」と思っていたママからしたらびっくりですね。
硬筆の時間など必要なときにきれいに書ければいい
ママとしては「毎回文字をきれいに書く必要はない」といわれたら「子どもの字が汚いままになってしまう」と思うかもしれません。しかし、硬筆の時間や書道の時間など、「きちんと書くべき時に書ければいい」と意識を切り替えることが大切です。逆に、文字をきれいに書くことにばかりこだわってしまい、肝心の授業の内容が頭に入っていないために、高学年以降に伸び悩む子もいるようです。
伸びる子は、黒板の文字をきれいに書き写したり、ひっ算の数字や漢字を丁寧に書くことに気を使うよりも、授業の中で先生がいった大事な言葉や要点を素早く書き留めることに意識を向けることが大切です。
そのためにもママは「きちんと文字を書きなさい」の言葉は少し控えたほうがいいかもしれませんね。