イヤイヤ期真っ只中「ありのままを受け入れてもらえた」先輩ママの言葉 #あの人に今ありがとう
日々、正解のない子育てに奮闘していると、ときにはどうしても辛くて逃げ出したくなったり、くじけそうになったりしてしまうこともありますよね。そんなとき、誰かに優しくしてもらえたり、心がホッと軽くなるような一言をかけてもらえると、この上なく救われるでしょう。あなたは誰かに、心の支えとなるような言葉をかけてもらった経験がありますか?
今回ご紹介するのは、同じように子育ての悩みを経験してきた先輩ママさんから元気をもらったママたちの、心温まるエピソードです。
「あの手紙のおかげで、肩の力を抜いて、子育てが楽しいと思えました」
『はじめての育休に入るとき、仕事でお世話になった小学校の校長先生からお手紙をいただきました。
「大変と思えば大変で、楽しいと思えば楽しいのが子育てだと思います。ぜひ、楽しんでね」
その方は、ご自身も4人のお子さんを持つワーキングマザー。校長という立場の現在まで、きっと様々な苦労をされてきたことでしょう。そんな方からいただいた、達筆で、短くまとまったメッセージは、はじめての出産を控えた私にとっては、子育ての極意を教えていただいたように感じました。この言葉を思い出しながら、今までやってくることができました。子育てに前向きになれる心の支えです。
あの手紙をいただいたおかげで、肩の力を抜いて、子育てを楽しいと思えたと思います。立場も全く違う、下っ端の私にお気遣いいただき本当にありがとうございました。(30代後半 女性、加筆・修正の上掲載)』
「娘のアザ」に不安なママが元気をもらった「実母の言葉」
『娘は生後10日程経過したあたりから、唇と頬に血豆のような赤い点ができました。日に日に色が濃くなり、膨らみ始め1ヶ月検診で「いちご状血管腫」という「アザ」であることがわかりました。顔なので隠せず、会う人会う人に「これ……何?」と言われ、将来娘はこのアザで辛い思いをするかもしれないと思い、娘をこんな体に産んでしまって申し訳ないと思っていました。
そんなときに実母に言われた言葉が「この子があなたをママに選んだのは、このママならアザのこと前向きに考えられるよう、教えてくれると思ったからだよ」 その言葉を最初は理解できませんでした。すると実母は「あなただって肩にアザがあるでしょ? 今までそのアザでたくさん辛い思いしたけど、今は前向きに考えて受け入れてるでしょ? だからそのたくさんの経験をこの子に教えてあげられるよ」と言われ、私はハッ! としました。
私も生まれつき肩から腕に異所性蒙古斑というアザがあり、今までたくさん辛い思いや経験をしてきました。でも今は理解してくれる友達や旦那と出会い、アザの存在をあまり意識していませんでした。でも、そんな私は娘にアザがあっても「ステキな出会いやいいことだってあるよ」と教えてあげられるし、ときにはその辛さに寄り添うこともできると実母が教えてくれました。そんな実母の言葉で私は、元気をもらいました。
ただただ、ありがとうと伝えたい。(20代後半 女性、加筆・修正の上掲載)』
「ありのままを受け入れてもらえたようで嬉しかったです」
『イヤイヤ期真っ只中、2歳半の娘。毎日毎日、小さなことから大きなことまで「イヤ!!」と大泣きされます。疲れていたり、時間に追われていたりすると、つい声を荒げて怒ってしまいます。そんな余裕のない自分に自己嫌悪……そんなとき、先輩ママに言われました。
「娘ちゃんもママ(=私)も、一緒に生まれて、一緒に大きくなってきたのよ。娘ちゃんがイヤイヤ期なら、あなたもヤイヤイ(言いたい)期。ヤイヤイ言いながら、これまで通り一緒に大きくなればいいのよ」
関西弁の彼女が言うヤイヤイは、「2歳児相手に本気になる事もええやん!」と、余裕なくキレる事さえ許されるような響きでした。「ちゃんと向き合ってる証拠よ」と笑ってもらえて、救われました。もちろん今日も娘と真剣勝負。ヤイヤイ言いながら、過ごしています。
娘も私もありのままを受け入れてもらえたようで、嬉しかったです! ありがとう!!(30代後半 女性、加筆・修正の上掲載)』
同じように子育ての悩みを抱え、それを乗り越えてきた先輩ママたちからの励ましの言葉には説得力がありますね。つらいと感じていたのは自分だけじゃないかったと元気になれますし、その一言が心の支えとなり、明日への活力につながっているのではないでしょうか。
貴重な体験談をお寄せいただいた皆様、ご協力ありがとうございました。
文・赤石みお イラスト・マメ美