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「生まれて来なければよかった」3歳の息子の唐突な発言 #ママの心の葛藤

3歳の「太郎」と来月2歳になる「次郎」の年子男子の母です。

夏ごろからパートに出て働き始めました。現在保活中の為、私が働いている間、子どもたちは、私の実家でおばあちゃんに面倒を見て貰っています。

そんなある日。私が仕事から帰宅した後のことでした。

3歳の太郎から唐突にこんなことを言われました。

「生まれて来なければよかった」


……え?

あまりに唐突な発言に、心の中で動揺しました。……なんちゅうこと言うんだ!

私「お母さんは太郎が生まれてきてくれてとーっても嬉しいよー!」「どうしたの? 誰かがそんなこと言ってたの? テレビで言ってた?」

私は長男をぎゅっと抱き寄せて聞いてみました。子どもって意味もわからず色んな言葉をいうから。

太郎「ううん、ちがう。

お母さんお仕事行かないでずっといてほしい」

私「お母さんお仕事しないと、美味しいもの食べられないよ?」

太郎「もう美味しいもの食べない‼ だから生まれて来なければよかった!」

……寂しさが爆発しての発言でした。

たしかに近頃、長男から「今日もお仕事なの?」と聞かれた時、「お仕事しないと、太郎と美味しいもの食べられないからね」とよく言っていました。

私が仕事に出掛ける時はハイタッチで送り出してくれていた長男。

ここまで寂しさを募らせてるとは思いもよりませんでした。

美味しいもの食べなくていいから、お母さんとずっといたい。お母さんがいないなら、生まれて来なければよかった。

そんな風に思っていたのかな。

ちゃんと意味がわかって「生まれて来なければよかった」と言っていたことに私はとてもショックでした。


その日の夜中、私の母に相談しました。

すると、こんなアドバイスを貰いました。

「『お母さんも寂しい』って子どもにもちゃんと、伝えたら?」

母曰く、親が完璧でいる必要はない。母親だって仕事してる間子どもに会えなくて寂しい。でも子どもが家で待ってると思えるから頑張れる。

子どもに役割を与えてあげなさい。ただ待つだけは寂しいのよ。お母さんがお仕事頑張れるように、パワー送っててね! とか。ちょっとしたことで良いのよ」

母の言葉に、涙が出ました。

そして次の仕事の日。私なりに長男に伝えました。

「太郎、実はね。お母さんもお仕事行くとき太郎に会えなくてすごく寂しいんだ。でも太郎が家からパワーを送ってくれたら、お母さんお仕事頑張れるよ! そしたら仕事終わってピューンと飛んで帰ってくるからね! だからパワー送っててね!」

すると太郎は笑顔になりました。

「え~パワー~?」と少し照れたようですが、お母さんも自分と同じ気持ちだったんだと安心したようにも見えました。

それ以来、あの衝撃的な発言を聞くことは今のところありません。

まだまだ寂しいと思っているとは思いますが、これから保育園に通ってお友達や先生と遊んだりするようになれば、また気持ちも変化するかもしれません。

一方、私の方の気持ちも、以前とは変わりました。子どもに寂しい思いをさせている申し訳ない気持ちでいっぱい。しかし、「子どもに力を貰っているからこそ仕事もできる!」と前向きな気持ちにもなりました。

私の母曰く「こんなの序の口よ」とのことですが(笑)、今後も子どもと一緒に成長していきたいなと思っています。

 

文、作画・おんたま

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