雨の日の大失敗で「九死に一生を得た」話 #産後に気がついたこと
「前車の覆(くつがえ)るは後車の戒め」
ということわざをご存知ですか?
前を進む人の失敗は、あとから来る人の戒めとなる、という意味です。
先日、大失敗をして九死に一生を得たわたくしが、皆さまの戒めとなるべく、この失敗談をご披露しようと思います。
あれは、ある雨の日のことでした。
どうしても外せない用事があり、子どもたちを夫に託して外出することに。
久しぶりの1人の時間ということもあり、子連れでは履けない「独身時代のハイヒール」を久しぶりに引っ張り出して履くことにしたのです。
その後、雨は当初の予想以上に激しくなり、全身ずぶ濡れに……。
それでもどうにかこうにか駅に着き、ほっとして歩いていたら足に違和感が。
この靴、こんなに歩きづらかったかなあ……とふと見ると
歩くたびに靴の側面がどんどん剥がれ、本来ならキチンと靴に収まっているはずの我が指が、やんちゃに顔出しコンバンハ!
久しぶりのヒールで足が痛い上に、指は飛び出し、おかしな歩き方で疲れてもう限界!
しかしどこの店も大雨で早仕舞いし、新しい靴を買うこともできず……。
靴の修理屋はもちろん、コンビニすらない……。
仕方なくそのままの靴でどうにかこうにか最寄り駅に到着し、タクシーでも乗ろうかと外に出たら
もはや靴を履いてるんだかゴミを引きずってるのか分からん状態……。
大雨の中、おそらく向かいに住むじいちゃんよりも遅いであろう緩慢な歩みで、一路我が家を目指す。
そしてここで画面が真っ黒に。ついに電池が切れた……。
と思ったそのとき
暗闇の中に垂らされた蜘蛛の糸の如く光り輝く「空車」ランプのタクシーが通りかかり、どうにか帰り着くことができました。
さて、
大雨になりそうな日は外出するな。雨の日は長靴履け。
今回の戒めは、そういう当たり前のことではありません。
(いや、もちろんごもっともなんですが)
声を大にしてお伝えしたいのは
「靴の経年劣化にご注意を!」ということです。
私もこの出来事のあとに知人から聞いて知ったのですが、靴に使われているウレタンは、水気や湿気と反応し、製造されてからすぐに劣化(加水分解)が始まり、たとえ履いていなくてもどんどん劣化するそうです。
特にしまい込んでいる靴は劣化が早いとか……。
私の場合も「しまい込んでいた古い靴」「大雨」というぴったりの条件で、見事にバラバラに。
普段履くことのない冠婚葬祭用の靴や、コレクションしているスニーカーなども要注意です。
たまに履いたり風通ししたりして、靴のご機嫌を伺っておいた方が良いでしょう。
皆さんも、産後に久しぶりに昔の靴を引っ張り出して履く場合は是非ともご注意を。
後日談
やはり長靴は必要だな! と翌日すぐにネットで注文したところ
文、イラスト・ななのぶ