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引っ越しで転園 幼稚園の「途中入園」を乗り切るための心がけ

転勤や家庭の事情で引っ越しをすると、子どもの環境を整えるためにママは奔走しなければなりません。小学校は公立であれば通うところが自動的に決まり、保育園は役所に相談して対応してもらうことができます。

しかし幼稚園の場合は自分たちで転園先を探さなければなりません。通う幼稚園が決まっても、入園の手続きや用品の準備など、することが山積みで参ってしまう人も多いのではないでしょうか。今回は、幼稚園の途中入園において心がけることについて考えてみます。

長男が3つの幼稚園に通った経験からわかった、途中入園で心がけたこと3点

筆者の長男は現在年中ですが、これまで転勤などの理由で3つの幼稚園に通いました。その経験をもとに、幼稚園の転園をスムーズにするために心がけたことをまとめました。

制服や用品は貸与や規定外の物の使用が可能か聞いてみる

幼稚園の制服や文房具などの用品を、転園先ですべて新しい物に変えるのは金銭的に大きな負担です。新しい幼稚園で入園の手続きをするときに、先生たちに相談してみましょう。園から制服や用品を貸与してもらえたり、前の幼稚園で購入したものを使える場合もあるかもしれません。
また初めに入園するときから相談しておくという方法もあります。筆者の場合、長男が年少で入園したときからすでに夫が転勤する可能性が高かったため、先生に相談してみました。すると入園当初から制服と一部の用品を貸してもらうことができたのです。その判断は幼稚園によって異なるとは思いますが、聞いてみて損はないでしょう。

子どもには「引っ越すこと」をしっかりと伝えて心のケアをしてあげよう

1度目の転園のとき、長男はまだ年少でした。なぜ引っ越すのかをまだ理解できないと思い、詳しく伝えずに転園を迎えることに。いざ転園してみると、毎日毎日大泣きで登園の準備もできず、親子ともに大変な思いをしました。心の準備ができていなかったことが、その原因のひとつだったのかもしれません。

この経験から、子どもがどんなに小さくてもきちんと説明することが大切なのだと思い知らされました。子どもたちにとって幼稚園は、生活の中で多くの時間を過ごすとても大切な場所。その大切な場所との別れをきちんとさせてあげるためにも、子どもに伝えてあげてください。そして転園後は不安なことがないか話を聞いてあげるなど心のケアをしてあげましょう。

ママ友を作るなら、積極的にコミュニティに入ってみては?

ママたちにとってはママ友作りが大きな課題ですよね。すでに仲良しグループができている中にはなかなか入りにくく、友だち作りは難航しそうです。転園後に筆者が実践したのは、幼稚園で出来上がっているコミュニティの中に入ってみること。長男の習い事に幼稚園で行われているものを選び、その待ち時間にほかのママたちから様々な情報を教えてもらうことができました。

また役員や集まりの幹事になってしまうというのもありですよね。幹事の仕事は忙しくて敬遠されがちですが、あえてその仕事を引き受けることで、周りのママたちから覚えてもらいやすくなるかもしれません。「入ったばかりだから……」と諦めずに、興味があるコミュニティがあればどんどん参加してみてください。きっと新しい出会いが待っていますよ。

笑顔で挨拶が大事!途中入園を経験したママたちの意見

ママスタコミュニティにも、途中入園をうまく乗り切った先輩ママたちの知恵がありました。

『子どもとの会話のコミュニケーションを増やして、幼稚園でどういうことがあってどんな気持ちになったかとかを話し合ったら? 親子でたくさん話して、それでもうまく解決できないことは先生に間に入ってもらったらどうかな』

『ママ友作りは、子どもの仲良い子を通して仲良くなれたりするから焦らなくていいと思う』

『うちは年長の夏休みに引っ越して、9月から途中入園しましたよ。馴染めるか心配していたけど、あっという間にお友達ができて、毎日楽しそうに幼稚園に行っていますよ。小さいときの方がお友達も受け入れてくれやすいし、あまり心配しなくても大丈夫ではないでしょうか』

『とりあえず子どもの話を聞いて、雰囲気を把握していました。笑顔で挨拶は大事だと思います! それを続けていたら話しかけられて、その人のお子さんもうちの子と仲良くなってくれて、中3の今も親子ともども仲良しです』

新しい環境に慣れることに苦戦しながらも、自分なりの解決策を見つけて乗り越えたママたちの声は参考になります。特に笑顔で挨拶を継続したというママの話は、すぐにでも実践できそうですよね。「笑顔で挨拶しようね」と、子どもへの声掛けにも良さそうです。

小さな子どもを連れての引っ越しは、家族にとっては一大事で、ママたちは身も心も疲れ切ってしまいがち。子どもの通う幼稚園に親子ともに早く馴染み、新しい土地で安らげる居場所にしたいところですね。きっと子どもたちは、新しい場所に馴染もうとするママの姿を見ているはず。

親子で協力しながら前向きな気持ちで途中入園を乗り切りましょう。

 

文・高村由佳 イラスト・ゆずぽん

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
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