「携帯ゲームが欲しい」と子どもに言われて周りに意見を聞いてみたら
クリスマスや誕生日などに、大きなプレゼントを選ぶのはなかなか難しいものですね。わが家では、息子が「携帯用ゲーム機がほしい」と言うようになり、いつからゲーム機を与えたらいいのか、プレゼントをあげるたびに悩むようになりました。
筆者自身は「ゲームは必要なし!」と思っていたので、家庭内では「ママがダメって言っているからダメだね」という雰囲気。でも、ダメと言いつつ、心の中では迷っていた筆者。なぜなら筆者自身がファミコン世代。自分もテレビゲームで遊んできたのに、子どもに完全に禁止してしまって本当にいいのか……
そこで、いろいろな人の意見を聞いてみました。
ゲーム機を持っている子のパパの意見
息子が遊びに行くといつもゲームをやらせてもらっているお家があります。そこのパパはこう言っていました。
「上にも男の子がいるから、この子が6歳のときからうちには携帯ゲーム機があるけれど、はっきり言ってまったく必要ない。時間を決めてやっているけれど、やりだすとなかなかやめられなくてね。時間をムダにしているだけ」
案の定、親にとっては、時間管理が難しいようです。
息子と同い年の男の子がいるママ友の意見
「うちは7歳のときに買ったけれど、子ども同士の付き合いがゲームで決まる感じになってるのがねぇ。テレビゲームのある家の子同士でしか放課後遊ばないし、うちに来る子もゲームばかりやりたがる。普段はゲームの時間を決めているけれど、友だちがいる場だとコントロールが難しい」
友人関係もゲームで決まるというのはちょっと残念な気もしましたが、実際問題難しいところ。他のママ友には「ゲーム機は一切買わない」という家庭もありました。
子どもの気持ちがわかる?もっと若い人の意見
筆者の身近にいる人の中で子どもに近いということで、いとこ(20代男性)の話も聞いてみました。
「ゲームについてはもうちょっと、寛容政策でもいいかもって思う。完全にうちではなしってしてしまうと、かえってゲームをやりたい気持ちが強くなってしまうんじゃないかな」
「実際に高校の同級生にいたよ。小さい頃からずっと家でテレビゲームを禁止されていて、大学生になって自由になった反動ですごくゲームにのめり込んじゃったパターンとか。大学生くらいだともう逆に歯止めが効かないんだよね。厳しすぎる家庭というのも、問題あるのかなって思う」
なるほど確かにそういう考えもあるか、と思いました。他の20代男性にも話を聞くと、
「子どもの頃ゲームを友達とやって楽しかった」
という思い出話や、
「スポーツや他に熱中するものができて、自然にゲームはやらなくなっていったかな」
と意外にあっさりとやらなくなったことも分かりました。親目線でしか考えていなかった筆者はゲームの悪い部分しか見ていなかったかも、とちょっと反省しました。
ゲーム禁止にすれば一件落着……ではないのかも
家でゲームを禁止してしまえばすべて済む話と思っていた筆者でしたが、子ども自身がやりたいことをむやみに禁止してしまうと、それはそれで問題になるかもしれない、と考えさせられました。
ゲームを与える、与えないについては家庭によって考え方が違いますが、子どもの友達との関係や周りの環境もいろいろです。子ども自身が感じていることも、親が思う以上に複雑かもしれません。筆者はいろいろな人に話を聞きながら、さらに悩むことになった気がしますが、みなさんのおうちではどのようにしていますか。
プレゼントには頭を悩ませますが、クリスマスを楽しみに待つ子どもの気持ちも大切にしていきたいですね。
文・野口由美子