赤ちゃんのお風呂、何時に入れるのがいいの?
赤ちゃんが生まれてからの生活は、昼も夜も赤ちゃんのお世話に追われ、ママは大変。筆者が赤ちゃんのお世話で特に苦手だったのは、赤ちゃんの沐浴やお風呂でした。
赤ちゃんの沐浴やお風呂の入れ方に悩む
赤ちゃんの沐浴時間はせいぜい5分か10分。でもタオルを敷いて、おむつや着替えを並べて、といろいろ準備をしなくてはならないので意外と手間がかかりますよね。
部屋が寒くないか、お湯が熱すぎないかと気を使うことも多いし、病院の沐浴指導で「赤ちゃんの頭を片手で支えながらお湯に入れる」と習いましたが、赤ちゃんをお湯の中に落としてしまいそうな気がして、いつもハラハラしていました。
「授乳後1時間程度あけてから沐浴すること」と助産師さんからも指導がありましたが、このタイミングを見計らうのも苦手でした。「この授乳の次はお風呂タイム!」と心に決めていても、そういうときに限って赤ちゃんがよく眠っています。「寝かせてあげたほうがいいのでは」とか「後になるのも良くないのでは」とか迷ってばかりでした。
赤ちゃんのお風呂は誰かに頼りたい
そんな筆者は「できるだけ人を頼ってしまおう」と思いました。
里帰り出産のときは自分の母に沐浴を頼み、私は沐浴が終わった赤ちゃんを受け取る係になりました。2回目の出産で里帰り出産をしなかったときは、義理の母が時々助けに来てくれたので、義理の母が来たときには必ず沐浴をやってもらいました。だいたい、午後3時から4時くらい。
親の助けがなくなったら、次は夫に頼ろうかなと筆者は考えていました。でも、そうすると昼間から夜に時間を変えなくてはなりません。夫の帰宅時間は夜8時頃。遅いときは9時。
「お風呂が夜だと、生活のリズムが乱れてしまうって聞いたことある。私はダンナの帰りが遅いからいつもひとりで入れているし、赤ちゃんのためにはその方がいいと思ってる」
「夜に赤ちゃんをお風呂を入れると、体が温まり過ぎて赤ちゃんが夜眠れなくなってしまうこともあるんだって」
という周囲からのアドバイスもありました。筆者は自分が楽することばかり考えていて、誰かに頼ることは間違っているかも……と悩みました。
赤ちゃんのお風呂の時間は、家族にとってベストな時間に
保健師さんが家に訪問したとき、その話をしてみました。
「それで赤ちゃんが元気に生活できているなら問題ないですよ。体が温まった方がよく眠れる赤ちゃんもいるし。朝だったり、深夜だったり、毎日お風呂の時間が違うと赤ちゃんには負担になるかもしれないけれど、たまにはパパにお風呂に入れてもらうのもいいと思いますよ。絶対に昼じゃないとダメとか、夕方がいいとか、そういうことはないと思います」
「ママも忙しいですよね。すべて赤ちゃんに合わせようとしなくても、大人の生活と赤ちゃんの生活リズムが合うところを見つけられると思いますよ」
そう言われて初めて安心できた筆者。赤ちゃんのお世話について「赤ちゃんのことを最優先にしないとダメなのでは」と極度に心配性になっていたかな、と思います。
赤ちゃんの生活も、生まれたときは昼も夜もないという感じだったのが、だんだん昼は起きて夜眠るようになって、お昼寝も減っていって……とどんどん赤ちゃんの生活リズムが変わっていきますよね。お風呂の時間も成長に合わせて変えた方がうまくいくこともあると思います。
また、パパやママ、赤ちゃん、家族みんなでうまくできる方法を試行錯誤してみることも時には必要だったのでは、と今更ながら思います。赤ちゃんのお世話で大忙しの毎日、たまには誰かに頼りながら、ママにとってやりやすいお風呂の時間を見つけて、赤ちゃんの生活リズムがつけられるといいですね。
文・野口由美子 イラスト・んぎまむ