ママたちが「母親をやめたい……」と思ったワケとは?
子育ては楽しいことばかりではありません。産後すぐは、睡眠不足に悩まされながらの赤ちゃんのお世話。子どもが動き出すと誤飲や転倒をしないかと常に気を配る毎日。そして、成長とともにやってくるイヤイヤ期や第二次反抗期に頭を抱えてしまうことだってあるでしょう。
子どものことを思って必死に頑張っているのに、なかなかうまくいかなかったり失敗が続いたりすると……
ふと「今の生活から逃げ出してしまいたい」と思ってしまうことだってあるかもしれませんよね。
今回は、ママスタコミュニティに寄せられた「母親をやめたい」と思ったことのあるママたちの本音をご紹介します。
ママたちがどんなときに、母親業を放棄したいと思ったのか。そして、そんな切実なお悩みを解決する糸口はあるのでしょうか?
「わたし、母親やめることにした」
10歳と14歳のお子さんがいるというママさんが「わたし、母親やめることにした」「つかれた」とつぶやいた投稿には、たくさんのママたちから激励の言葉が寄せられていました。まずは投稿者のママに共感できるというママたちの悲痛な叫びからご紹介します。
『私も疲れた。ついでに妻もやめたい』
『わたしもやめたい。母親も妻も向いてない。しんどすぎる』
『私も、毎日が罰ゲームか過酷な修行としか思えない。本当に疲れる』
『わかるよ。私がいなくてもなんとかなるでしょって思う』
『私はまだ子どもが小さいのに、朝から晩までイライラしてる。よそのお母さん見ると何であんなに穏やかにできるんだろう思ってしまう。本当に母親向いてないし、常に「母親やめたいな」って思ってます』
『私は、やめたいのにやめたくない。自分がよくわからない』
「子育てに疲れた」と嘆くママたちに寄せられた反応もさまざま
投稿者のママに共感する声があがる一方で、「無責任じゃない?」と反論する声も。さまざまな意見が飛び交う中で、ママたちの会話はヒートアップしていました。
『みんなしんどいんだよ。途中で投げ出すなんて無責任だよ』
『別にいいんじゃない? 私もちゃんと母親できてないし。そもそも母親って何だろうね』
『うちはまだ7歳と3歳だから母親やめられないけど、休憩したい。二週間ぐらいでいいから』
『私は奥さんでいることはとっくに辞めてるけど、母親は自分の趣味? かも』
『育児はまだまだこれからですよ。中学生になれば中学生なりの悩みやらあるし、今私も一番下の中1の娘と戦い中です。反抗期に入ってるから頭にくることだらけだし。でもいつまでも続くわけはないし、私は子どもなしでは生きられないから。疲れた理由はいろいろあるにしても、お腹痛めて生んだんだから20歳なるまでは責任を持って育ててあげて欲しいです』
『そういうの押し付けない方がいいよ。私の母親も「お腹を痛めて生んだ子」を3人(当時一番下は小学生未満)父親に押し付けて男と出ていったし。あなたはできたかもしれないことを、やらない、できない人もいるんだよ』
『私は半年前に放棄した。反抗期なのはわかってるけど「お母さんのしていることなんて大したことない。意味ない。いなくても全然平気」って何日も言われ続けて、何かがプチっと切れた。時々困ってるのは見かけるけど、助けてとも言ってこないし何もしない。私がいなくても困らないらしいので』
解決の糸口につながるアドバイスは?
子育てに疲れたと思ったり投げ出したくなったりした経験をお持ちの方は少なくないと思います。そんな辛い気持ちがわかるからこそ、先輩ママたちからは「母親業を放棄する前に、何かしらのアクションを起こしてみたら?」というアドバイスも多数寄せられました。
『いいよいいよ。そんなときがあったって! むしろ無いとしんどいもーん。お子さん、親離れの支度を始めだしたんだね。そしたら親も子離れの支度を始めよう』
『一人で抱え込まずに、誰かに頼ることも大切だよ』
『子どもが小さいときは少しでも1人でいられる時間があるだけで、なんだかすごく良い気分転換になってたなぁ。たまには息抜きも大切だよ』
『お子さんの反抗期も大変だよね。本気で相手にすればするだけ疲れるよ。心を鬼にして、よい意味で放置してみたら?』
『私はとっくにやめてるよ。ラクになった。
一応、洗濯や食事の用意とか最低限のことはやっているけど、一番手っ取り早くやめたのは声掛けすること。朝も起こさない。勉強やれも我慢して言わない。「あれやれ! これやれ!」って言うのをやめた。最初は言いたくて仕方なかったけど、イライラしたくないから嫌なことは見ないようにしたよ。お互いのためにね』
『私は時間制にしてるよ。6時から21時までしか母親しないの。オススメだよ』
『私は、1週間ほど家出したことがある。高級ホテルに一泊して美味しいものを食べて服と靴いっぱい買って、昼間学校の時間に家に帰ったら家が散らかり放題だったから「まだ足りん!」と思って実家に帰った。あなたも気がすむまで好きなことしたら? 子どもはたいして変わらないけど、自分の気は晴れるよ』
「こんなこと思っている私がおかしい」「母親やめたいなんて人には絶対に言えない」と悩んでいた方は、同じ思いを抱いていたママがいて少しは気が楽になったのでは?
正解と終わりの見えない“育児のトンネル”に迷い込んでしまったときには、自分を責めたり逃げ出したくなったりすることもあるかもしれません。
そんなときには先輩ママたちからのアドバイス通り、少し息抜きをしたり、周りにヘルプを求めたりしながら気持ちを安定させて、お子さんとじっくり向き合っていけたらいいですね。
全国のママさん、今日も一日お疲れ様でした。また明日からもお互いに子育て、頑張りましょうね。
文・赤石みお イラスト・白目向き子
関連記事
※旦那に「あんたも子どもも捨ててどこかに行きたい」と言ってしまった話- 参考トピ (by ママスタコミュニティ)
- わたし 母親やめることにした