はなわ:第6回 テレビがあることで、子どもたちががんばれているところも
一番上の息子さんが小学生のころから一家揃ってテレビ番組に登場するなど、メディアでもよく知られるはなわさん一家。三兄弟の成長ぶりを微笑ましく見ている方も多いのでは?
今回は一家とテレビとの関係についてうかがいます。
今では家族全員でお仕事している感覚ですね(笑)
当初メディアにお子さんたちを出すことに、抵抗はありませんでしたか?
正直言えば、僕は最初乗り気ではなかったんですよ。お話をいただくたびにずっとお断りしていたんですけど、お世話になっているスタッフさんに頼まれて一度だけのつもりで出したら、反響が大きくて。それでまたお話をもらって、そのうちはなわ家だけの企画をやろうということになったんですよ。嫁さんに相談したら「大丈夫」って言うのではじめたんですけど、まさかそれがこんなに続くとは思ってもいなかったです。最初に出たのは『さんまのSUPERからくりTV』っていう(明石家)さんまさんの番組です。さんまさんが嫁さんにも子どもたちにもすごくよくしてくださるし、みんなさんまさんが大好きだったので、”さんまさんの番組なら”って。
当時は東京に住んでいたんですけど、嫁さんはずっと「佐賀で暮らしたい」と言っていたんですよ。「子育ては佐賀でしたい」ということで、ちょうど『からくりTV』が終わったタイミングで佐賀に引っ越ししたんです。
そしたらまた……佐賀なので東京からすごく距離があるんですけど、わざわざスタッフの方が来てくれる形で『有吉ゼミ』で取り上げていただいて。その反響がまたよくて、有吉さんも「おもしろい」と言ってくれて。
そこでまた一家の企画がスタートしたわけですね
喜んでもらえると、やっぱりうれしいじゃないですか? でもそのとき一番に考えていたのが、子どもがもし「イヤだ」って言ったらすぐにやめよう、と。それは今も思っていることなんですけど、まだ言われていないですね。
佐賀という場所が大きいのかもしれないんですけど、子どもたちがテレビがあることによってがんばれているところもあるんです。とくに柔道。柔道という競技が注目してもらえますし、学校の先生やチームのメンバーたちも喜んでくれるんですよ。しかも佐賀のPRにもなるので、県でも応援してくれていて。それがプレッシャーになったらやめようと思うんですけど、今の時点ではそれがみんなよい感じで回っています。家族全員でお仕事している感覚ですね(笑)。「それでもいい」っていうのが、うちの家族なんです。僕も「仕事がんばらなきゃ」って思うし、嫁さんは「子育てがんばろう」って思うし、子どもたちは「柔道がんばろう」って。今のところは相乗効果があるので、番組をやらせていただけるのがありがたいなって思っています。
番組を拝見していると、はなわさんもよく柔道の試合に行かれていますよね
楽しいんですよ。本当に楽しいです。まず柔道という競技自体が楽しいのと、子どもを応援したいのと。子どもが本当にかわいいので、とにかく応援したくなっちゃうんです。毎回あちこち行くのも費用がかかりますけど、そんなお金はまったく惜しくない。あと、佐賀で柔道やっている子の父兄さんと話すのもまた楽しいんですよ。
あ、パパ友がいるんですね?
たくさんいますよ。柔道の話をしていても「よくそんなこと知ってるんだな」って思うくらい詳しい方もいて、尊敬します。「◯◯中学の◯◯君が最近強くなってきたから、次の試合で当たると大変そうだ」とか。どこでそんな情報を仕入れているんだろう?って、びっくりしますよ。僕もそうですけど、きっと柔道自体を楽しんでいるんでしょうね。
そういう方たちと話をする時間は、すごく大事だと思っているんです。向こうも僕のことをまったく特別視なんかしないし、そこでは芸人じゃなくてただの「ゲンキ(長男)のパパ」なんです。
さて次回はママとなった奥さまについて。学生時代は男子たちのマドンナだったというのも納得の、かわいらしい印象の奥さまですが……じつは? お楽しみに!
(取材、文・鈴木麻子 撮影・chiai)