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イギリスBBCでかわいい放送事故!? 子どもはいつでも予測不可能な件

お隣の韓国では、先日韓国史上初となる「大統領の罷免」が決定し、韓国史上初の女性大統領であった朴槿恵氏が、韓国史上初の「任期を全うできなかった大統領」にもなることが決定し、政治的混乱が起きています。これは韓国や日本だけではなく、世界中でも大きく報道されています。

イギリスの公共放送『BBC』も例外ではなく、韓国の釜山大学で教鞭をとるロバート・ケリー助教授が、自宅とスタジオとの生中継により今回の韓国の政変について解説することになりました。

重厚な背もたれ付き椅子に座り、政治を語るにふさわしいカッチリとしたスーツを着こなしたケリー氏。スタジオのアンカーの質問に淡々と答える……その背後の扉から思わぬ侵入者が現れるのです。

(以下「」内は筆者独自の注釈です)

韓国情勢の専門家インタビュー 最中にお子さん乱入

「父ちゃん、そんなところで、なーーにしてるの」

おもちゃのマイク片手に、左右にリズムをとりながら父のデスク脇を我が物顔で確保する幼児。

「今日は仕事部屋に入ったらアカン言うたやろ!」

さすが政治学者。冷静に子どもに退出するように手で促しながら、「お子さんがひとり入ってきたようです……」と困惑するアンカー相手に、表情ひとつ変えずに解説を続けます。

そこへ更なる追い打ち、「ねぇちゃん、どこ行くん? ウチも混ぜてぇなーー!」歩行器に乗った乳児も追加参入。

ある意味大惨事。

扉の向こうから聞こえる泣き声にも似た悲鳴のあとに、華麗なるスライディングで書斎に飛び込んできたのはケリー氏の妻であり子どもたちのママ、キム・ジュンアさん。必死の形相で子ども達を書斎から引きずり出します。

「なんでアカンねん! パパと遊ぶねやーー!」

ゴネる子ども達に有無を言わせず、ひたすら無言を貫き通し、任務を遂行するママでした。

このママの何を褒めてあげたいって、夫の仕事のためとはいえ、自分のスッピンを、あの天下のBBCの生中継にさらしてでも家族を守ろうとしたその心意気。

スッピン、ボサボサ髪をひとつ括り、いつものジーンズに肘まで袖をまくり上げたニット、みたいな出で立ちは、普段の私と瓜二つですし、自宅で家事育児に奮闘するママにとっては制服みたいなものです。

でも私なら『突撃!隣の晩ごはん』でヨネスケさんが本気のアポなしで突撃してこようとも、『探偵!ナイトスクープ』で大好きな間寛平ちゃんが視聴率調査に来ようとも、公共電波にさらすことを命をかけてでも拒否したい“自分のスッピン“。

ママ、頑張ったなぁ。

淡々と解説を続けていたはずのパパも、子ども達がママに引きずられていく気配を背中で感じ、ついには笑いを必死に堪えるかのように口元を歪ませながら、
「謝ります」
「すいません」
中継の向こう側に向かって謝罪を繰り返しつつ言葉を詰まらせたのち、無事解説を再開するのでした。

冷静を装いながらも子ども達のやらかした惨事に笑いをこらえていたケリー氏も、普段は男の戦場であるオフィスに入ってきた子ども達に対して怒ったりすることなどせず、目じりを下げて遊び相手になってあげるような優しいパパなのでしょうね。

お堅いBBCの報道番組における珍事件によって、心がポッと温まる気持ちがした一日でした。

文・桃山順子

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