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キターーーーーー!大学授業料無償化!?

※2017年2月時点の情報です。

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子どもは宝です

なんと言われようが、子どもは宝です。
しかし、宝とは言っても金銀財宝とは違い、こちらの宝は何せナマモノ。維持管理費が高い高い。

一週間分まとめ買いしてパンパンだったちょっと大きめの冷蔵庫も、週末にはスカスカ。「こないだ買ったばっかやん!?」洋服や靴があっという間にサイズアウト。「それだけはやめてーー!」子供の際限を知らない好奇心の犠牲になり、破壊された電化製品や家財道具の数々。

そんな大食いで好奇心旺盛な我が子たちは、まだ4歳と1歳。既に家計がアップアップしています。

そして今後最大の難関となる教育費。

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(『文部科学省 平成26年度「子どもの学習費調査」の結果について』(PDF)より、『図7 幼稚園3歳から高等学校第3学年までの15年間の学習費総額』を抜粋)

幼稚園から高校まで公立だとして523万円。オール私立だとすれば1,770万円。

さらに大学となるとこれらに加え、
国立:673,700円
公立;682,100円
私立:1,319,700円
(注:授業料、その他の学校納付金、就学費、課外活動費、通学費の合計/1年あたり)

子ども一人の教育費に日々の生活費である養育費を足したら、家が一軒建てられそう。子ども二人の我が家なら、二軒か。あぁこの事実、気づかなかったことにしてしまいたい……。

とはいえ、将来子どもが大学へ行きたいと言い出したなら、「おっしゃ、思う存分勉強しといで! 金? 金なら心配いらん!」と言ってやりたいと、今から細々と貯蓄しているわけですが正直、親元を離れての就学や医学部などの授業料が高い学科へ進学する可能性を考えると、心配いらんわけはないのです。

我が子が医学部へ行けるとでも? いえ、それはひとまず置いといて……。

十数年後の未来に向け悶々と悩む日々、こんなニュースが飛び込んできました。

「大学無償化へ「教育国債」…自民が検討方針」(読売新聞)

『憲法が普通教育の無償化を定め、義務教育制度がスタートした。高等教育も全ての国民に真に開かれたものでなければならない』という安倍首相の考えの下、大学の授業料を無償化するためのプロジェクトチームが設置されるそうです。

まさかの大学授業料無償化!?

大学の奨学金の返済にあえぎ貧困に陥ったり、結婚を躊躇したりする若者の話もありますし、これから大学を目指す若者や、実質学費を負担する子育て世帯にすればかなりの朗報です。

しかし少子化の影響もあり大学進学率が5割を超え、大学へ入学してから中学校のおさらいをするようないわゆる“Fランク大学”も存在して、大学を「とりあえず卒業していたら就職に有利だし」といって卒業後は大学で学んだことを活かされず就職するケースもあります。

教育目的に限定されるとはいえ国債(国の借金)で無償化する必要があるのか。

大学に行かずともそれまでに社会で必要な知識や技術を身に着けて就職する子どももいるわけで、「大卒=勝ち組」という図式が安直です。国のお金で大学へ行くなら、卒業までのハードルをもっともっと上げないと、無償化の恩恵を受けない人からしたら納得できません。

真の“教育の機会の平等”とは何でしょうかね?

就学前の教育や家庭環境が将来の収入や犯罪率にまで影響するという研究結果が続々と発表されるようになり、幼児教育の重要性が叫ばれる近年。

大学授業料無償化もいいですが、幼稚園無償化も同じくらい大切なことです。幼稚園の授業料。ママパパになって若干数年の家計には、想像以上に響くんですよ。

すべての子どもが親の収入や環境に左右されず等しくチャンスを与えられることが、安倍首相の言う「全ての国民に真に開かれたものでなければならない」ではないかなと思うのです。

大学も幼稚園も無償化するなら……、もうひとり産めそうやん。娘よ、息子よ。父ちゃん、母ちゃん頑張るで!

文・桃山順子

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