<またいる!カメムシ>もし分泌物が肌についたら?食器用洗剤で駆除するのはあり? 【第3回】

カメムシに触れると悪臭を放つだけではなく、分泌物が皮膚についてしまうこともあります。そうすると体に害があるのでは? と心配になりますよね。この場合、どのように対処すればいいのか、KINCHOでおなじみの大日本除虫菊株式会社、コミュニケーション本部 宣伝部 広報室の加原朋子さんに教えていただきます。
カメムシの分泌物が肌についてしまった!どうすればいい?
――カメムシは、人間に対してどのような害を与えるのでしょうか?
加原朋子さん(以下、加原さん):人間への害となると一番は悪臭で、指で触れてしまってニオイが残るというようなことは起こり得ると思います。もうひとつ、この分泌物にはアルデヒド類の成分が含まれており、ほとんどのケースでは無症状ですが、体質によっては皮膚に刺激を感じ赤く腫れたり、かぶれたりするかもしれません。もし症状がひどいようならば、皮膚科を受診してください。分泌物がついてしまうと皮膚が茶色っぽくなりますが、1週間ほどで消えていくことが多いです。
――カメムシの分泌物は簡単についてしまうのですか?
加原さん:カメムシの分泌物は、一瞬触った程度ではつかないと思います。つくのは例えば、洗濯物の内側にカメムシがいて知らずに着用して皮膚に触れ続けていた、靴の中にいて知らずに履いてしまった、といった場合です。逆にカメムシを爪で弾いたり、飛んできたカメムシが皮膚に当たったりしたくらいでは、分泌物がついて皮膚が炎症を起こすようなことは少ないと思います。
――もしカメムシが肌に止まったとしても、あわてずにそっと爪で弾くようにすれば分泌物はつきませんか?
加原さん:基本的に刺激を与えなければ、カメムシは悪臭も分泌物も出すことはありません。爪でそっと弾いて遠くに飛ばせば、たいていの場合は大丈夫でしょう。
ただカメムシは種類が多く、人を刺すカメムシもいます。代表的なものが、「ヨコヅナサシガメ」です。黒い色をしていて注射針のような口をしていて、刺されるとチクリと痛みがあります。西日本を中心に公園や河川敷などにいますので、刺されないようご注意ください。
――カメムシというと茶色や黄緑色をイメージしますが、黒いカメムシもいるんですね。
加原さん:そうですね。ちなみにカメムシは脱皮をしますが、ヨコヅナサシガメは脱皮直後は真っ赤でとても綺麗な色をしています。基本的に、見慣れない虫には触れないようにすると安心です。
カメムシは「発生させない」ではなく適宜対処
――できるだけ家の周りでカメムシを発生させないようにするための秘策はありますか?
加原さん:都市で見かけるカメムシはスギやヒノキのある山からやってくるので、発生を抑えるのは難しいですね。スギやヒノキの実がならなければカメムシの数は減るでしょうが、現実的ではありません。基本的には発生したカメムシに対処していくことになりますね。
――ネットで「食器用洗剤を入れたペットボトルで捕まえるとカメムシを退治できる」と聞いたことがあります。それでやっつけることはできるのでしょうか?
加原さん:水だけの場合はカメムシが這い上がってくることもあるでしょうが、洗剤を入れることでカメムシは浮かんでこられず窒息死します。しかしカメムシは、窒息する前に悪臭を出すことも考えられるので、ペットボトルの中がかなり強烈なニオイになることがあります。
やはり基本的には刺激を与えずに紙コップなどを使って外に逃がすのが、人間とカメムシの両方にとってもいい方法ではないでしょうか。大量発生の場合は、薬剤を使用するのもよいでしょう。
編集後記
カメムシは悪臭を出し、ときに分泌物まで出す虫です。分泌物が皮膚につくと茶色っぽくなりますが、時間が経過すると自然に色は薄れていくそう。ただ、炎症を起こすようであれば皮膚科を受診すると安心ですね。またカメムシを発生させないようにするのは非常に難しいとのこと。駆除用の薬剤を使いつつ、もし見つけたら刺激を与えないようにするのが最も大切な対策になりそうです。
取材、文・川崎さちえ 編集・編集部
👀✨ もう読んだ?最新連載
人気連載をイッキ読み!
この記事を応援する