`
子どものRoblox、「禁止!」の前に。一緒に遊んで見つける学びのヒント | ママスタセレクト - Part 2

いつでも、どこでも、ママに寄り添う情報を

子どものRoblox、「禁止!」の前に。一緒に遊んで見つける学びのヒント

IMG_6340
最近、子どもたちの間でよく耳にする「Roblox(ロブロックス)」。名前は知っているけれど、「実際のところどんなものなの?」と思っている保護者も多いのではないでしょうか。

ロブロックスはゲームやアバターを友だちと一緒に楽しめるという一面もありますが、一方で自分でゲームを作ったり、世界中の人と交流したりと、子どもの「好き」が学びにつながるものでもあるんです。

今回は、2人の子どもの父親でもあるロブロックス上級副社長兼チーフ・デザイン・オフィサーの加藤匡嗣さんに、安全に楽しむための工夫や、ゲームが学びにつながる理由について伺いました。

子どもたちが夢中になるロブロックスとは?

RBLX_Marketing_Grid_Logo_Q225_1920x1080 (2)
ロブロックスは単一のゲームだと思われがちですが、実は多様な作品が集まる「ゲームのプラットフォーム」です。ユーザー自身がゲームやさまざまな体験を制作してそれを公開し、世界中のプレイヤーと共有して楽しむプラットフォームなんです。世界中で1日あたり約1億3,200万のデイリーアクティブユーザーがいます。

友達と一緒に遊んだり、アバターを作ったり、世界的なアーティストのライブやコンサートに参加したり。ゲーム以外にもいろんな楽しみ方ができる場所なんです。

ロブロックスが目指すのは、「作ることを通して学ぶ」こと

Roblox app on a mobile device
ロブロックスは、もともと物理実験用ツールとして開発されました。ところが、利用者は実験だけでなく、自由に物を作ったり壊したりして遊び始めたんです。その様子を見た共同創業者たちは、「自由に作って学べる場所にしよう」と考えました。それがロブロックスの始まりです。だから、僕たちの原点には「作ることを通して学ぶ」という教育の考え方があります。

僕自身もこれまでかなり頑張って仕事をしてきましたので、少し休憩してもいいかと思い始めた時期がありました。そんなときにロブロックスCEOのデイブから彼の教育に対する考え方を聞いたんです。それに感銘を受けて、結局ロブロックスに入るきっかけになりました。

現在は世界中の教育機関とも連携し、アメリカでは学校の授業でロブロックスを使ってゲーム作りやプログラミングを学ぶ取り組みも行われています。

ゲームが、未来の仕事につながる

Newsroom Header
従来のゲームとの大きな違いは、「遊ぶだけ」で終わらないことです。自分でゲームを作れるからこそ、「もっとこうしたい」「思いどおりに動かしたい」という気持ちが出てくるんですよね。そこからプログラミングや3Dデザインを学ぶ人もたくさんいます。

日本でも、最初はロブロックスで遊んでいた少年が、今ではゲームクリエイターとして大ヒットタイトルを生み出したという事例がありますよ。世界で4億回以上プレイされた実績をもつ『PETAPETA』の制作者Inuさんです。自動翻訳機能があるので、日本で作ったゲームでも、言語の壁をきにすることなく世界中の人に遊んでもらうこともできるんです。

学校へ行けない子どもたちをつないだ、ロブロックスで生まれた友情

僕がロブロックスを知ったのは、入社する前。家族でアメリカに住んでいたのですが、ちょうど引っ越したタイミングが新型コロナウイルス感染症の流行と重なってしまったんです。学校は閉鎖され、子どもたちは新しい友達を作るのに苦労していました。

そんななかで始めたのがロブロックスでした。僕も最初はよく知らなかったので、家族みんなで一緒に遊ぶことに。そのときに子どもたちが知り合った友達とは、今でも交流が続いていますね。学校へ行けなかったあの時期、ロブロックスに救われた部分はあったと思います。

子どもが安心して遊べる環境作り

Roblox home page on laptop
子どもが使うサービスだからこそ、安全性は、私たちが最も重視していることの一つです。僕はこれまでもいろいろな企業で仕事をしてきましたが、ロブロックスは安全性についてかなり力を入れて議論していると感じます。

チャットでは電話番号などの個人情報を送ることができない仕組みを取り入れています。また、AIや人の複数階層で不適切な表現や言葉遣いをモニターし、自動的に修正するなど、ネット上の思いやりやマナーに気を配っています。もちろん、インターネットの世界で100%を担保するのは難しいことです。だからこそ、どうすればもっと安全にできるのかを、会社全体で毎日考え、新しい対策を次々と導入し続けています。

子どもたちと実践「我が家のロブロックスルール」

うちには、10代の子どもが2人いますが、下の子は放っておくとどうしてもゲームを自分で止められないという傾向がありました。そのため、ペアレンタルコントロールで利用時間や遊べるゲームを設定しています。
Roblox app on tablet
少し上の年齢向けのゲームをやりたいと言われたら、まずは僕も一緒に遊ぶようにしていて、「おもしろいし問題ないな」と思えば許可します。そんな使い方ですね。

子どもが何をして遊んでいるのかわからないと、親として不安になりますよね。でも、禁止する前に、まずは一緒に遊んでみてほしいんです。15歳の子もゲームの話になると、「これ、どう思う?」とよく聞いてきます。そこから親子の会話が始まるんですよ。

ゲームから3Dデザインへ。大学進学を見据えた長女の挑戦

下の娘も最初はロブロックスで遊ぶだけでした。でもゲームを作り始めて、今ではコーディングや3Dデザインを学び、自分で作った作品を公開したり、状況に応じて販売したりしています。大学進学では、その作品をポートフォリオとして提出しようと考えているそうです。

子どもは、「勉強しよう」と思って始めるわけではありません。「おもしろい」「自分でも作ってみたい」という気持ちが、学びの入り口になっていくんです。

(編集後記)
「ゲームばかりしていて心配」と感じると、つい「やめなさい」と言いたくなるもの。でも取材を通して印象的だったのは、加藤さんが「禁止する前に、一緒に遊んでみてほしい」と話していたことでした。子どもが夢中になる理由を知ることは、ゲームを理解するだけでなく、親子の会話を増やすきっかけにもなるのかもしれません。

親子で遊びながらネットマナーを学べる新サービスも

d2dc99fe-4b2c-4ca1-97d3-c6179ce749e8
「何を遊んでいるの?」「一緒にやってみようか」。そんな親子の会話を後押ししてくれそうなのが、2026年7月14日にグローバル公開された「Family Zone(ファミリーゾーン)」です。親子で一緒にロブロックスを体験しながら、アバターの操作方法やペアレンタルコントロール、安全なインターネット利用のポイントなどを楽しく学べるよう設計されています。加藤さんが話していた「禁止する前に、一緒に遊んでみてほしい」という言葉を実践するきっかけとしても、活用してみてはいかがでしょうか。

取材、文・長瀬由利子 編集、撮影・編集部

広告

続きを読む

関連記事

<1日500円>「子どもがいるし芸術鑑賞は無理」と諦めなくていい!「文化体験型託児サービス」とは
「子どもがいると、美術館はなかなかゆっくり見られない」「作品をじっくり鑑賞したいけれど、子どもが退屈してしまう」。そんな悩みを抱えるママ・パパに知ってほしいのが、東京都が美術館やホールなどで実施し...
「理系は向いてない」を変える出会い。女子中高生向けSTEM体験とは
「数学が苦手だから」「女子が少なそうだから」「理系って難しそうだから」。そんな理由で、最初から“理系”を選択肢から外してしまう女子中高生は少なくありません。2026年5月に開催された「Girls ...
【ピジョン×藤本美貴さん×てぃ先生】中学生がつくる赤ちゃん川柳から学ぶ子育てを支える社会のヒント
少子化の進む今、赤ちゃんと触れ合う機会がないまま大人になる子どもが増えています。そんななか、東京都江東区にある、かえつ有明中学校で行われた「赤ちゃんを知る授業」は、思春期の子どもたちが“命”や“子育て...