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もうすぐ楽しい「クリスマスホームパーティ」気をつけるべきことは?

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今年のクリスマスは三連休。家族やママ友と楽しくホームパーティを予定しているママも多いのでは? 腕によりをかけたクリスマスメニューや部屋の飾りつけなど、楽しみなことがいっぱい! たけど、子どもたちがたくさん集まる場は気をつけないと思わずヒヤッとすることも。楽しいクリスマスを過ごすために、どんなところに気をつければ良いのでしょうか?
そこで編集部では、小児科医で子供を事故から守るプロジェクト代表の出口貴美子先生に、小さな子が集まるホームパーティの注意点についてお話をお伺いしてきました。

出口小児科医院院長 小児科専門医 出口貴美子先生の紹介画像

丸いものは喉に詰まらせやすい?!パーティメニューはココに気を付けて!

ホームパーティでのお楽しみの1つがパーティーメニュー。子どもたちが手づかみしやすいプチトマトやソーセージなどの食材を使ってかわいくデコしてあげると、喜ばれそうですよね。
ここでちょっと気をつけてほしいのが、食材のカット方法。実はプチトマトやソーセージなど丸いものをそのまま出してしまうと、つるんと口の中に入ってしまい、喉に詰まらせてしまうことも。同じ理由で、うずらの卵やソーセージ、小さめのイチゴやぶどう、輪切りのにんじんなども注意が必要です。子どもは3.9㎝以下(※1)のものは飲み込んでしまう危険性があります。これはトイレットペーパーの芯とほぼ同じ大きさです。
こんな時は、切り方を工夫してあげましょう。
たとえば、プチトマトやうずらの卵だったら半分にカットする、にんじんだったら真ん中にストローなどを使って穴をあけておく、もしくは丸ではなく星形にするのもいいですね。丸いままだと空気の通り道がないので危険ですが、真ん中に穴を開けたり星形などに変えることで、空気が通る道ができます。
pixta_14950471_m(プチトマトはそのまま出さずに半分にカットして出してあげましょう)

クリスマスツリーでケガ?!部屋の飾り付けはココに気を付けて!

次に気をつけたいのが、部屋の飾りつけ。
1歳くらいの小さな子が参加するパーティーでは、基本は子どもの手が届かない床から1mほど離れたところに飾りつけしましょう。
壁にモールや風船、ガーランドなどを飾り付けることがあると思います。そんなときは万が一のことも考えて画びょうではなくマスキングテープ(養生テープ)を使うのがいいですよ。
意外と盲点なのが、クリスマスツリー。子どもたちが走り回る室内では、ぶつかってクリスマスツリーが倒れてきたときにケガをする恐れがあります。小さなお子さんがいる場合は、壁にシールを張り付けるウォールツリーを使うのもいいですよ。ただし、子どもの手が届くところに貼るとはがれてしまうので、これも床から1m以上離して貼ったほうがいいですね。

ボタン電池を飲んで体の中で通電! プレゼントのおもちゃはSTマークつきものを選びましょう

もうひとつ、気をつけたいのがボタン電池。うちの病院でも必ず年に何回か小さなボタン電池を飲み込んだ子が担ぎ込まれます。
これは気管でひっかかってしまうこともあれば、胃の中に入ってしまうこともあります。ボタン電池の場合、プラスマイナスがあるため、放っておくと体の中で通電してしまい胃に穴が空いてしまうことがあります。テレビのリモコンやおもちゃ類はもちろん、音が鳴ったり光るクリスマスカードの中にもボタン電池が使われていることがあるので、気をつけてください。
お子さんへのプレゼントを選ぶときは、STマーク(※2)のついているものを選んであげると安心して遊ばせてあげられると思います。

ケガをしない、安全な環境を整える

せっかくのクリスマスパーティ。普段家事に子育てにとがんばっているママたちだからこそ、こんな時は子どもと一緒に楽しみたいですよね。ただ、料理を用意したり、ママトークに夢中になってしまうとき、思わぬ事故が起きたりするもの。また、大人がたくさんいることで、つい気が緩み目を離してしまうこともあります。
「子どもから目を離さないように」と言うのは簡単なことですが、実際はそうもいっていられない場面もあります。そのため、あらかじめ危ないことは先に手を打ち、目を離しても事故が起きないような安全な環境を作ってあげることが大切です。
「これもだめ」「あれもだめ」というのではなく「安全な環境を整える」ことで、ママも子どもも、みんなが安全に遊べて楽しいクリスマスパーティを過ごせるようになると思います。

アドバイスしていただいた出口先生、ありがとうございました!

(※1)写真の缶バッジのサイズが3.9cmです。
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(※2)販売されるおもちゃの安全性を高めるために、玩具業界は、昭和46年(1971年)に、玩具安全基準(ST基準)を策定し、玩具安全マーク(STマーク)制度を創設しました。
ST基準は、玩具の安全基準で、機械的安全性、可燃安全性、化学的安全性からなっています。STマークは、第三者検査機関によるST基準適合検査に合格したおもちゃに付けることができるマークです。

 

2017年1月より「家族であつまる朝ごふんプロジェクトがはじまります。
出口先生のコラムやお役立ちコンテンツが満載なのでお楽しみに!

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