<知らなかった洗濯機>いずれ寿命は来る…できるだけ長持ちさせるために注意したいこと 第3回

洗濯機は欠かせない家電ですが、価格を見ると決して安くはありません。そのため、できるだけ長く使いたいと思う人も多いのではないでしょうか。洗濯物の量や使う回数は家庭によって異なるため使える期間はさまざまでしょうが、故障を避けて長く使うための方法はありそうです。そこで今回も、家電メーカーのシャープ株式会社(以下、シャープ)の担当者さんにお聞きします。まずは洗濯機の寿命についてです。
洗濯機の寿命、設計上は?
――洗濯機にも寿命があると思いますが、一般的にはどのくらいなのでしょうか?
シャープ 洗濯機担当者(以下、シャープ担当):使い方や回数、環境などによっても違ってきますので、一概に寿命は何年とは言えません。一般的な洗濯機の設計上の標準使用期間は7年です。
また設置環境も寿命に影響すると思います。屋外で使うことはあまりないと思いますが、湿気が多い場所では洗濯機内部の部品が錆びてしまうこともあります。また直射日光が当たるような場所では、プラスチック部品が劣化しやすいですよね。使用する場所によっても異なるので、定期的に劣化や不具合がないかはチェックしていただきたいです。
――洗濯機に不具合が出ると、買い替えしか方法はないのでしょうか?
シャープ担当:もし不具合があっても、場所によってはパーツの交換が可能です。購入した店舗やシャープの修理相談窓口に問い合わせていただくと、修理が可能かどうかや概算料金などもお伝えできます。
洗濯機を長く使うためにやってはいけないこと
――洗濯機を長く使うため、シャープさんとして「これはやめて!」ということはありますか?
シャープ担当:洗剤を入れすぎてしまうことですね。「洗剤は多ければ多いほど汚れが落ちるのでは?」と思いがちですが、洗剤の泡がたちすぎると内部やダクトに悪い影響が出て製品に悪影響を及ぼす恐れがあります。洗剤は、パッケージに書かれている量を守るのが大前提です。
――すすぎについてはどうでしょう? すすぎの回数と洗濯機の寿命には関係性がありますか? 最近では「すすぎの回数が1回」、場合によっては「すすぎなしでOK」という洗剤もありますが……。
シャープ担当:すすぎの回数は、洗濯機の寿命にはあまり関係ないと考えています。逆に不用意にすすぎの回数を多くしてしまう方が、洗濯機にとってはあまりよくないですね。洗濯機が何度も水を注入するので、その分負荷がかかってしまうからです。
洗うと洗濯機の不具合に!?洗ってはいけないもの
――以前はクリーニングに出さないといけなかった服でも、今は自宅で洗えたりします。そんななかで「これは洗わないで!」というものはありますか?
シャープ担当:防水加工の衣類ですね。例えばレインコートです。防水なので脱水ができず、洗濯機が異常振動を起こしてしまい、洗濯機が倒れたりすることもあります。
ただ、防水加工の衣類でも、洗濯表示を見ると「洗濯可能」になっていることもあります。たしかに「洗い」は可能ですが、脱水はできませんので、洗濯機に入れる前に、洗濯表示をよく確認して、指示通りのやり方で洗濯をしてください。
――靴、特に上履きはどうでしょうか?
シャープ担当:靴も上履きもゴム底になっていますから、防水加工の衣類と同じく洗濯も乾燥もできません。もし靴を洗うのであれば、自宅の洗濯機ではなく、コインランドリーなどにある靴専用の洗濯機をお使いいただく方が安全です。
――防水加工の衣類がNGとなると、バッグなどの小物も注意が必要ですね?
シャープ担当:革製品の場合、基本的に洗濯や乾燥はNGです。仮に綿素材で洗えるバッグだとしても、装飾されているバッグは洗濯機で洗わない方がいいです。洗濯ネットに入れたとしても、装飾が洗濯槽にぶつかって、洗濯槽が破損する恐れがあります。またフィルターが壊れる可能性もあります。もちろんバッグにもダメージが出てしまうので、飾りがたくさん付いているようなバッグは手洗いが安心ではないでしょうか。
――装飾ではありませんが、ファスナーが付いている服もありますね? やはり洗濯ネットに入れた方がいいですか?
シャープ担当:一般的なファスナーであれば、洗濯槽やフィルターにあまり影響はありません。ファスナーを閉めて洗濯ネットに入れると、ファスナーを傷めずより丁寧に洗えますよ。注意してほしいのは、乾燥後です。ファスナーは乾燥後に高温になっていることがあるので、直後にさわると火傷をする恐れがあります。乾燥が終わってしばらくしてから取り出すか、金属部分に触れないようにしてください。
編集後記
防水加工の衣類は洗ってはいけない。筆者にとっては驚きでした。自宅で洗濯ができることを洋服選びのポイントにしているのですが、「自宅で洗える」と聞くと、てっきり洗濯機で全工程OKと思いこんでいたからです。しかし実際は洗濯機の破損につながる恐れが……。洗濯表示の確認は必須。防水加工の衣類を持っているママさんたちも、ぜひ注意してほしいと思います。
取材、文・川崎さちえ 編集・ここのえ イラスト・梅蔵うめ
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