ヤングケアラーだった娘「夜間中学に行きたい」…乳幼児3人いるのに!?毒親に育てられた体験談
「ヤングケアラー」とは、「本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話」などを日常的に行っているこども・若者のこと。「こどもとしての時間」を引き換えにしているのではないかと、社会課題になっています。家族の事情や親の価値観が、ときに子どもの人生の進路を大きく左右することもあります。
エピソード1:<連れ子は元ヤングケアラー>夜間中学の送迎は私がするの?
30歳の主婦ユカ(仮名)さんは、夫と乳幼児3人の子どもたちと暮らしています。ある日、夫の前妻との娘ルリ(仮名)ちゃんを引き取ることになりました。実は前妻が病気だったため、ルリちゃんは長年母の看病を担い、中学にも十分に通えなかったといいます。

将来について話し合った際、ルリちゃんは「夜間中学に通いたい」と希望しました。しかし学校は電車を乗り継がなければならない距離にあり、最寄り駅まで車で25分かかります。夜勤のある夫に代わり「送迎をお願いできないか」と夫から聞かれます。

乳幼児3人の育児だけでも手一杯な状況で、ルリちゃんの夜の送迎まで加わる生活に、ユカさんはなかなかいい返事ができません。夫に相談しても、のんきな答えが返ってくるだけです。悩んでいたユカさんは、実母に相談することにしました。
<連れ子は元ヤングケアラー>「夜間中学に通いたい」「は?」私が送迎?無茶ぶりすぎ【第1話まんが】
エピソード2:<ぜったい男の子よ!>妊娠7か月。祝福のはずが傷に変わった、毒親、実母の言葉
妊娠7か月のユイ(仮名)さん。妊娠したことを義両親に伝えると、義母は目を輝かせながら「楽しみね」と言ってくれ、義父は何度も体調を気遣ってくれました。その姿に、家族に祝福されるありがたさを実感していました。

一方で実母の反応は対照的でした。実は妊娠を伝えた際、「つわりが軽いから男」「あなたの顔つきが男顔」と母から決めつけられ、ユイさんは距離を置いていました。それでも実父に喜んでもらいたい一心で、実家を訪れました。ユイさんが「女の子だよ」と性別を伝えたとたん、母は「誤診よ、男の子だわ」「女の子って言うならベビーカーも服も買わないよ!」と声を荒らげます。

喜びを共有したかっただけなのに、その願いは踏みにじられました。実家を後にしたユイさんの胸に残ったのは、深い虚しさでした。ユイさんの母親は、毒親なのでしょうか。
<毒親、ゼッタイに男よ!>待望の初孫は女の子「楽しみね~」大喜びしてくれた義両親【第1話まんが】
エピソード3:<毒親に夢を潰された?>叶わなかった留学と消えない劣等感
30代のマリカ(仮名)さんは、夫と3歳の息子と暮らしています。職場では海外とのやりとりが増え、企画書も同僚に翻訳してもらわないといけず、英語力の差に肩身の狭さを感じていました。実は大学時代、短期留学を希望したものの、両親から返ってきたのは「うちにそんな余裕はない」「お金は出さない」という言葉。そのときの絶望感をマリカさんは忘れることはできません。

「あの時、留学していれば」という思いは大人になっても消えませんでした。そんなとき高校の同窓会で再会した友人サキから「今度ニューヨークに赴任する」と聞かされます。大学時代の留学がきっかけで英語に磨きをかけたようです。私だって両親に留学を反対されていなければ……サキさんに劣等感が募ります。そして週末実家に帰ったときに、思わず「毒親に夢を潰された」と両親を責めてしまいました。

その後サキさんと会ったマリカさんは、彼女の意外な過去を聞かされます。そこで少しずつ、マリカさんは自分の選択と過去を見つめ直しました。自分の境遇を親のせいにばかりしていたのかもしれない、と気づき始めたのです。
<毒親のせいで……?>英語が飛び交う新しい職場「留学していれば……」自信がない私【第1話まんが】
親という呪縛から解き放たれたとき
両親の言葉や行動は、知らぬ間に人生の重荷となることがあります。それでも過去は変えられません。大切なのは、今の自分が何を選び、どう歩むか。傷ついた経験と向き合いながら、自分の人生を取り戻そうとする姿が、未来への一歩につながるのかもしれません。
文・岡さきの 編集・編集部
人気連載をイッキ読み!