実母「ブスだから似合わない」「自然分娩が当たり前でしょ」…毒親と距離をとりたい娘たち
家族のなかでも、とくに「実母」という存在は、助けにもなれば悩みの種にもなる存在ではないでしょうか。本来なら支え合いたい場面でも、肉親ゆえに、感情の暴走が止まらないことがあるかもしれません。
エピソード1:毒母に育てられた私。義両親に優しくされると、苦しい
ミヤコ(仮名)さんは、いわゆる「毒親」のもとで育ちました。子どものころから否定や罵倒を受け続け、自分を肯定できないまま大人になります。高校卒業と同時に家を出て、遠方で就職し、実家とは距離をとっていました。
ミヤコさんは職場で出会った男性と結婚。穏やかな新婚生活が始まったものの、親から長年刷り込まれた自己否定は、なかなか拭えません。また義両親から優しくされるたびに、自分の親がどれだけひどかったかを知り、辛くなるのでした。
妊娠をきっかけに、ミヤコさんは夫の転勤で義実家の近くに引っ越します。義両親は妊婦のミヤコさんを気遣い、優しく迎えてくれました。出産を控えたある日、義母がミヤコさんの実母からの連絡を断ってくれていたことを知ります。「本当の娘のように思っている」という言葉に救われたミヤコさんは、過去の呪縛から抜け出す決意を固めました。
<毒親、厳しさは愛情ゆえ?>「どんくさい・欠陥品・ブス!」親に認められなかった私【第1話まんが】
エピソード2: <帝王切開を勝手に反対する母>「自然分娩すべき」と責めてくる…暴走する母の言葉
30代のカナ(仮名)さんは臨月の妊婦です。産後数日は実母が来てくれることになっていました。妊婦健診で帝王切開が決まり、そのことを実母に伝えると、「自然分娩で産むべき」「妊娠中に何か良くないことをしたの?」と強く責められたのです。

連絡を控えていると、今度は不用品が次々と送られてきました。善意の形を借りた干渉に、カナさんは心身の負担を感じています。もう連絡を取らないでとLINEを送ったところ、「お母さんが発狂した」と、姉から連絡が入ります。

「お母さん、どうしちゃったの?」と姉が実母に言ってくれたそうです。返ってきた言葉は……「自然分娩じゃないのよ! 何か送りつけてやらないと気が済まないのよ」と実母は激怒していたと聞きました。もはや怒りを通り越して、カナさんは恐怖に襲われました。安らかに出産を迎えたいだけなのですが……。
<狂った母……毒親ですか?>出産で帝王切開が決定。おかしくなる母「自然分娩すべき」【前編まんが】
エピソード3: <里帰り出産で家族が崩壊>夫と実母の関係が悪すぎる。板挟みになって…
育休中のイズミ(仮名)さんは、2か月前に次女を出産し、実家で産後の生活を送っています。自宅から車で15分ほどの距離ですが、夫のナオヤ(仮名)さんは多忙を理由に育児参加が少ないものでした。しかしナオヤさんは友人の前やSNSではやたらとイクメンアピールをしたり、産後5日目で「出産祝いにみんなで買い物に行こう!」と言ったり、父親の自覚が足りません。

実母は娘のイズミさんや孫の可愛さからか、ナオヤさんを毛嫌いしています。里帰りを終える時期をナオヤさんに相談し「お母さんは、まだ実家にいた方がいいと言ってる」と伝えると、「お食い初めもそっちで勝手にやればいい」と不機嫌になってしまいました。

ナオヤさんのダメな点を見つけては、実母は厳しく指摘します。そのため彼も「子育てを教えて欲しい」とは言えないのかもしれません。夫の見栄の裏にあるものは戸惑いや自信のなさなのでしょう。今まであえて口を出さなかったイズミさん。そろそろ夫と母の間に立つときがきたようです。
<夫と実母の関係が……>里帰りで実家へ「もう来ないよ」夫がキゲンを損ねてしまった【第1話まんが】
実母との関係がツライとき
実母の言動は、「心配だから」「家族のため」という言葉に包まれている分、違和感を覚えても否定しづらく、ひとりで抱え込んでしまいがちです。けれど、苦しさを我慢し続けることだけが親孝行とは限りません。自分自身や今そばにいる家族の心と暮らしを守るために、実母と適切な距離を取ることも、大切な選択肢のひとつなのではないでしょうか。
文・岡さきの 編集・編集部
人気連載をイッキ読み!